「なんとも心地いい作品」富士山と、コーヒーと、しあわせの数式 Keeさんの映画レビュー(感想・評価)
なんとも心地いい作品
平日の昼間にも関わらず、いろいろな年代の方達が観にいらしてました。親子、恋人、夫婦と様々な視点で共感出来る部分がたくさんあり観終わった後、人生悔いのない様大切に生きようと思えた作品。
豆を挽く音、コーヒー注ぐ音、掃除機をかける音、筍の皮を剥く音など何気ない生活音が心地よく上質な演出になっており改めて邦画っていいなあと。
どこにでもある日常を静かに丁寧に描かれているからこそ、演者の皆さんのキャラがしっかり立っていて素晴らしかった。回想シーンだけの登場でしたが長塚さんの存在感は凄かった。
私のなりの解釈ですが、詐欺に遭った拓磨が布団を被って1人悩んでいる時何のためらいもなく布団を剥ぎ取り正面から向き合った文子、警察へ行けば何とかしてくれると警察署に駆け込む所もなんか昭和のよさを感じさせ、そこに現代の問題点とが合わさり妙にリアリティを感じてよかった。シンプルな様でメッセージがたくさん散りばめられていて、観終わった後もにいろいろ考えさせられた。
最後の絵手紙のシーンでは大いに涙しました。偉志にとっての富士山は文子だったんだなって、素敵です。
これを見てたくさんの主婦の方がお掃除や料理を頑張らなきゃと思った事でしょう。愛する人の富士山になるために。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
