ハンス・ジマー&フレンズ ダイアモンド・イン・ザ・デザートのレビュー・感想・評価
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ライブで味わったあの感動を劇場でもう一度!
今年、ハンス・ジマーが来日するという事で、日程の都合が良い名古屋公演のために仙台から航空便で名古屋まで行きました。
しかもできたてホヤホヤなIGアリーナで尚且つ舞台の目の前の席! そして初めて見る生ジマー!! 余りの興奮で注意散漫になりちょっと音楽そっちのけになってしまいました💦
その数週間後に、なんとライブ映像+特典映像を組み合わせたコンサート映画の日本公開決定!!
これは行くしかない! そう思い、公開する劇場情報を今かと待ち侘びていた所、TOHOシネマズ仙台で公開という文字が!!
販売開始したと同時に一番良い席を予約しました。
ライブ映像を切り取りした、ただの総集編と思いきや…
映画制作でハンス・ジマーと関わりのある様々な著名人とのインタビューが、各映画作品の演奏の前に流すという、正しく「この映画はこういう経緯があったからこうなった」と知ってから、ハンス・ジマーが手掛けた各映画作品の音楽を聴くという構成でした。
実際のライブで聴いた音楽を、劇場ではハンス・ジマーらのインタビューを聴き、その制作背景を知る事で音楽を二度楽しむ。 これはもう、世界中の「ドリス」に捧げるご褒美ではないでしょうか?
一部の映画館はDolby上映でしたので、できればTOHOシネマズ仙台でも上映して欲しかった気持ちはありますが…
やはり、ハンス・ジマーの音楽を劇場で堪能出来るだけでも非常に良かったなぁ〜…と思いました。
演奏しない動物までいるのかよ
来日ライブに行ったので、この映画もそりゃ観る。2700円でも。
驚いたことに単なるライブの映画化ではない。曲の合間に映画と関係あるゲストとトークコーナーが入る。だけでなく、曲によってはわざわざイメージに合うシチュエーションでミュージシャン従えて新たな映像を撮っている。
最初の曲とかわざわざ砂漠に女のボーカルと大太鼓の男をポツンと立たせているし。
グラディエーターでは遺跡みたいな場所で古代ローマな格好して演奏している。しかもここの映像にはヤギみたいな動物まで映っている。わざわざ演奏するわけでもない動物がバンドのメンバーの後ろでひょっこりたたずんでいる。嘘だろ?そんなことまでやる金があるの?という驚き。
インターステラーの時のやたら綺麗なドームはドバイ万博会場らしいし、最後の曲インセプションのラストでハンスが鍵盤楽器叩いてる場所はブルジュ・アル・アラブの高層ビルの屋上らしいし、その金のかかり方にドバイマネーを感じた。
インタビューに出てくるメンバーがまた豪華で。
ビリー・アイリッシュとの対談で「自分は音楽の全てを知ったような顔をしている人間がいるが、そいつが知っているのは昨日までの音楽だ」みたなことをハンスが言っていてビリーと意気投合していた。
また、ティモシー・シャラメがやたらとハンス・ジマー曲に詳しく、賢い雰囲気を感じた。ようキャスティングされる人はやはり理由があるんだな。
ハンスはレコーディングの時に全ての楽器をやる、という感じの発言があり、驚く。さすがに全ての楽器を演奏できるという意味ではなく、全ての楽器を理解してコントロールするという感じの意味らしいが、まあ一流作曲家はそれくらいできるだろうな。
ブラッカイマーとの対談で、最初にパイレーツ・オブ・カリビアンの作曲は別の人に頼んでいたがうまくいかなかった。ハンスが一晩でパイレーツの曲を作ってこれが採用された、とのこと。
これだけ聞くとハンス天才じゃねえか、なんだが、追い詰められると力を発揮するということらしい。
ダークナイトのレコーディングに終了指示を出した話をクリストファー・ノーランがしていて、ノーラン監督が止めるまでに48回もレコーディングしていたことをハンスが話す。しかもまだアイデアがあったと。ハンスは監督に命がけで作曲してるんだ、と言っており、まあ才能ある人が命がけで頑張るからいい曲ができ、これだけ大規模なライブができるんだな、と納得ではある。
ハンスにライブ活動をすすめたうちの1人がファレル・ウィリアムスで、ファレルに感謝する場面が後半である。「一生裏方のままにはさせない」とまで言ったそうで、こう言われたのがハンス的にはとても嬉しかったのか、しきりに感謝していた。ファレルの返答が「鏡を置いただけさ」なのもオシャレ過ぎた。
ゼンデイヤとの対談でライオンキングの話になり。自分の娘にクレジットを見せたくでこの仕事を引き受けた、と話すハンス。しかし父親が死ぬ話だからなかなかすぐに取りかかれなかった。ハンスは6歳の時に自分の父親を亡くしており、父への鎮魂歌のつもりでライオンキングの曲を作った、とのこと。言われてみればこのライブにおけるライオンキングの後半は鎮魂歌感がある。
曲というか演奏はやはり、ワンダーウーマン、パイレーツ・オブ・カリビアン、ライオンキングが良かった。これはライブで聴いた時と同じ感想。
とにかく一流映画音楽作曲家とドバイマネーのすさまじいパワーを感じた。
鑑賞動機「Time」が好きだ『インセプション』のサントラが好きだハンス・ジマーが好きだ10割
“Mombasa”でテンション上がる。そして最後は真打登場ノーランとのトークからの“Time”で何のご褒美ですかこれ。わ、私もドリスなのか?
超豪華対談シーンはモノクロスタンダードサイズ。ライブシーンとセット内での演奏シーンは時にシームレスにつながっていたり。そうかキーボードよりギターの方が、楽しいのか。
ジマーのバンドメンバーもなんか濃ゆい。
一本もまともに観たことない『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズだが、そこかしこで聞いたあのフレーズをひっぱってひっぱって、焦らしに焦らした挙句にどーんと流して、怒涛のように盛り上がる(ライブの)観客にニヤつく。
「リドリー・スコットの映画は…」に吹き出しそうになる。
ハンス・ジマー、なんかかわいいよね。ポッコリした上にギターを半ば乗っけてるとことか。
“Time“の徐々に楽器や音量が増えていってピークを超えると減っていって、最後ピアノだけになる構成すごく好き。 あ、後ろの画面に『インセプション』のコマみたいな画像がああっ!
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