スプリングスティーン 孤独のハイウェイのレビュー・感想・評価
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苦悩する魂の叫び
ブルースを長年聴き続けてきたファンとして
当然知っている有名なエピソードであるアルバム
「ネブラスカ」の制作過程を映像化してくれたこと
だけでもありがたいと思うと同時に、そもそも派手
さや一般受けしない(歌詞を読み込まないと本当の
彼の作品の良さは伝わらない)「ネブラスカ」を
テーマとして映画化すると聞いた時点で、特に日本
ではヒットはしないだろうなぁと思い、公開終了する
前に観なくてはということで、公開3日目に映画館
に観に行きました。
安易なヒット曲中心の伝記映画とは異なり、彼の
内面を掘り下げる不安定な精神状態の描写と
暗い展開(終盤救いはありますが、、)は、
ファンであれば観る価値があるものの、ブルースを
知らない一般の観覧者やブルースの躁の部分の
イメージだけで捉えてきた方にとっては、映画上で
バックグラウンドの説明などがほとんど無いことも
あり、ひたすら退屈でつまらないと感じると思います。
そのため、興味があるもののブルース・スプリング
スティーンを知らない方が観る際は、予め
「明日なき暴走」、「リバー」、「ネブラスカ」、
「ボーンインザUSA」、「トンネル オブラブ」を
対訳付きで視聴してから観ることをオススメします。
(いまからそんなことしてたら、公開終了してしまい
そうですが。笑)
という意味で、大変レンジが狭い映画ですが、
ありきたりなヒットミュージシャンにありがちな
ドラッグや性に逃げず、自らと対峙して作品を
いま尚作り続けるブルース•スプリングスティーン
にあらためて敬意とファンであることの喜びを
感じさせてくれる映画でした。
個人的には、構成について老齢になった現在の
ブルースが過去を振り返るという構成であれば
もっと感情移入も出来たのではないのかなと
感じました。
次は是非「闇に吠える街」作製前後の映像化を
期待しています。(まあ、無理でしょうけど。)
バッドランズ
原作未読。
ブルース・スプリングスティーンのファンでもないが、
映画ファンとして興味を惹かれ鑑賞。
アルバム『ネブラスカ』の誕生をめぐって、
ブルースのこだわりというか、彼に見えている完成した音になかなか到達できずに
レコーディングでイライラするシーンなど、アーティストならではだし、
ジョンをはじめとするレコーディングメンバーの執念で完成&リリースへ。
曲が自宅で生まれ、それを宅録したものがベースになっているのもすごい。
そして曲が生まれるきっかけとなった映画が『バッドランズ』というのも
私としては刺さった。だから罪人を描いた歌詞になっているのかと。
ブルースの生い立ちで父親との関係性が良好ではなかった幼少期、おそらくトラウマ。
年を追うごとに徐々に理解しあえる関係性になっていくところにグッとくる。
特にラストは感動的ですらある。
そして恋人との刹那的な幸せそうな時間もすぐ終焉を迎える。
付き合う前からブルースは彼女に示唆を出していたが、その通りに。
実にせつない。
ブルースを支えるジョンが素晴らしい。こういう仕事を超えた友情は
人間としてリスペクトしあっているからこそ生まれるのだろう。
このふたりの関係性が実にグッとくる。
今でも病気と戦っているブルース、今でもアルバムを出し続けるブルース、
応援し続けたい気持ちになった作品であった。
本作のパンフレットが作成されていないのは残念。
詐欺。
25-138
心打つ歌があるのだが、暑苦しい奴だと思ってた
成長するってこと - Growin' Up
高校生のころ、この映画で製作場面が描かれるアルバム『ネブラスカ』を買った。初めて聴いた時には、好きだった『ハングリー・ハート』や『ボーン・トゥ・ラン』のような曲からは、あまりに遠いこのアルバムの曲に頭を抱えた。
だけどアルバムは高校生には高い買い物なので、ちょっと無理しながら繰り返し聴いた。そうすると、だんだんとこのアルバムの持つ謎の魅力に引き込まれてしまって、愛聴盤とは言えないが、かなり好きなアルバムになった。
あれから43年。この映画を観て、なぜ高校生の心にも響くアルバムだったのか、その理由がわかったような気がする。
このアルバムの曲たちは、ブルース・スプリングスティーンの内面から自然にあふれ出た作品だ。それはまだまだ成熟しきれない幼いブルースの魂が、大人になるために産み出したなにかだったのだ。
当時彼は32歳で、高校生の僕からしたら大人の男で、成熟した大人の歌だと思い込んでいたのだ。それは僕の勘違いで、この歌は幼少期のトラウマに囚われている少年の魂の叫びだったのだ。だからこのアルバムが高校生の心にも、まっすぐに届いたのだろう。
ふと尾崎豊のことを思い出した。ブルース・スプリングスティーンのことが大好きだったはずの彼は、26歳で逝ってしまった。彼は大人になることは出来なかった。
ブルース・スプリングスティーンのファンではないと、少し退屈かもしれなけれど、誠実な青春映画の佳作だと思う。
見る人を選ぶ映画
「スプリングスティーン 孤独のハイウェイ」を見る。
スプリングスティーンは、70年代から活躍していて、一通りは聴いている。
「Born in the U.S.A.」の歌詞は、初めて読んだ時、こんな内容だったの、と驚いたものです。(アメリカ人は本当にあの歌詞を理解していないのか、今だに半信半疑)
で、映画ですが。
「ボス」と呼ばれている彼の内心が描かれているのだが、これは、危険です。
内容は重く、そして、暗い。
彼自身のどうしようもない衝動で作られたアルバム「ネブラスカ」。
これ、精神面で不安定な人が見たら、マズいことになりかねない。
興味深い内容ではあったが、そういう危険な映画は、個人的に避けたいと思っているので、採点は低め。
元気な時に見てください。
彼の事をもっと知りたい人向け
特にファンという訳では無いが80年代洋楽で彼に少なからず影響を受けているのでこの機会に見てみようと。映画はとても映像がきれいで雰囲気あって好み。ただストーリーはドキュメンタリータッチで特にエンタメ要素などは皆無、楽しい話でもないのでちょっと厳し目かな。
彼を知らない人がこの映画は見る事はほぼないと思うが、彼を大好きだったか、多少なりとも彼の人生を知りたい人向け映画。知らなかった事も知れて今回見て良かったが、なかなか辛い場面も多くその話が面白かったとも言いづらい所。
話がダークな分、もっと映画の半分位ライブ映像を挿入してもらえたらスッキリと十分楽しめたのになあとも思う。皮肉にも歌やライブ映像が流れた所はすごく気持ちが高ぶった。
「Born in the USA」なんて愛国者の歌と勘違いしてて、...
「Born in the USA」なんて愛国者の歌と勘違いしてて、ティーンエイジャーの頃は、今ひとつ好きになれなかった「ボス」
最近、誤解してた事を知り、改めて良い曲が多いことに気がついた・・。
そんなタイミングでの映画「スプリングスティーン」。観なきゃと映画館へ♪
観客少なし・・。革ジャンにバンダナのオニーサンや、ニット帽にジャラジャラな感じのオニーサン・・好きなんだろうなぁ・・「ボス」が♪な観客。若い人が観に来るのは良き良き♪
で・・パワフル、エネルギッシュなイメージだった「ボス」が、実はとても繊細で、壊れやすい感受性を持ったアーティストだった事を知る映画。
鬱病だと(今も)という事には驚きしかない・・。
「ボヘミアン・ラブソティ」のように、バンバン、ライブシーンがあるのかと期待しましたが、そうでもなかったです。
アメ車のエンジン音も素敵でした♪
黒人がほとんど出てこない映画
なんというか今までのミュージシャン映画にあるサクセスストーリーで成り上がる様と内面の憂鬱を描くというありきたりに展開じゃなくて、
ブルースの内面の重さ、暗さをフルに描いた作品だった。
それを一気に爆発させたのがネブラスカだった
というフォーカスが良かったけど
ブルースの良さってそこじゃなくて
ディランに匹敵する詩の多重感とディランには無い圧倒的な歌唱性なんだけど
そこはあまり掘り下げない
伝記映画としてファンが知りたいのは
何故音楽を始めたのか
Eストリートって何なのか
デビューのきっかけは何なのか
それも触れてくれない
内容もずっと暗い
それと主人公があまり似てない(ケリー・フォン・エリックのときも似てなかった)
そして仕方がないことなんだけど、オリジナルの声量がすごすぎて、役者さんの演技では彼のパワフルな声量は出せないためトーンダウンさせてしまった感は否めない。
あとヒロインがブスで何故か子持ち
そして極め付きはエキストラも含めて黒人が全く出てこない(Eストリートバンドのサックスは除く)
80年代のアメリカって、もっと黒人いるよね?
ちょっとした違和感のズレが、ドンドン広がっていく感じでした
鈍重すぎて途中で眠くなったし
展開にメリハリもないので
星4はあげすぎかもしれない
ディラン映画が最高だっただけに、この仕上がりがBOSSファンとしては、納得いく出来ではなかった。
音楽が少ない、されど音楽映画
元々、僕は洋楽に余り興味がなかった。洋楽好きの友人に教わった曲をぽつぽつ聴くくらいだった。
そんな僕が現在もLIVEに足繁く通っている浜田省吾さんや小山卓治さん、当時よく聴いていた長渕剛さんや尾崎豊さんが共通して影響を受けた人物として紹介されていたブルース・スプリングスティーンという人を、ルーツを知る意味で聴き始めた。当然嵌った。原点だから当然だ。時に詩的で時に物語的、社会派だと思えば内省的。唯一、現在も聴き続けている海外アーティストだ。
そんな訳で、僕がブルースを聴き始めたのは、超絶ヒット作「Born in the U.S.A.」以降なんです。後追いでそれまでのアルバムを聴きました。
そして、大ヒットで完璧な「The River」の後にリリースしたのが「NEBRASKA」!その後に世界的ヒットしたロックアルバム「Born in the U.S.A.」この流れが何てカッコいいんだ!と思った。
後に、この映画で描かれている様な、本人の思いや葛藤があったと聞き、改めて好きになった!
そして、そんなマニアックな時期を映画にするなんて狂ってる!そして、何てファン泣かせ!!
しかも映画は音楽映画なのに、音楽シーンは少なく、BOSSの苦悩と憂鬱を中心に描く暗さ!
最高だ!!
そんな思いで楽しみにしていた映画、もう、ジェレミー・アレン・ホワイトがスプリングスティーンにしか見えないスゴさ!響き捲った!
しかし、スプリングスティーンのファン以外にこの映画は響くのか!?
是非感想を聞いてみたい!
そして、スプリングスティーン初心者には、どんな風に聴かれているかを知るのに映画「カセットテープ・ダイアリーズ」を観るのも良いかも知れない。
そちらも名作だ。
現在も勢力的に活動を続けているスプリングスティーン、是非、これ以降「Born in the USA」の世界的熱狂と誤解されたメッセージから「TUNNEL OF LOVE」に至るまでを、このスタッフ、キャストで観てみたい!
#孤独のハイウェイ
#スプリングスティーン
#スプリングスティーン孤独のハイウェイ
ブルース・スプリングスティーンの実像に違和感
ブルース・スプリングティーンと言えば「ダンシング・イン・ザ・ダーク」「明日なき暴走」「ハングリーハート」「ボーン・イン・ザ・USA」などのエネルギッシュでハイテンションなロックンロールナンバーを思い浮かべる。ギターを掻き鳴らしながら、あるいは軽快にステップを踏みながら歌い踊るライブ映像はエネルギッシュそのもの。それが僕にとってのブルース・スプリングスティーンなのである。しかし映画の中のブルースは違った。
「ハングリーハート」の大ヒットでスターへの階段を上り始めた若者ブルース。同じようなコンセプトの楽曲で一気にスターダムに上り詰めることを期待する周囲とは裏腹に、彼は次のアルバムのために内省的な歌を次から次へと作りその録音方法にも執拗に拘る。そこには僕の知っているロックンローラー、ブルース・スプリングスティーンの姿は皆無である。そしてロサンゼルスに移住し、まるで隠遁者のような生活を始める。一体何が起きたのか、理解が追いつかず僕は途方に暮れてしまった。これがあのブルース・スプリングスティーン?
考えてみればステージで見せるスターの姿はいわば虚像で、実像とのギャップに驚かされることはよくある。ブルースの場合、幼少期の両親との関係や長いこと鬱に苦しめられていた父から受け継いだ気質が影響していたのだろう。その辺りは丁寧に描かれていた。
ロックンロールスターの実像は僕のまったく知らないもので実に興味深いものだった。
「本人と間違えてしまう」
スプリングスティーン 孤独のハイウェイ
人生はいつも非常事態だ
ブルース・スプリングスティーンの「For You」の一節。
「your life was one long emergency」
(君の人生はずっと非常事態だった)
もっと書くと、
「I came for you, for you, I came for you, but your life was one long emergency」
「君のために来たけれど、君の人生はずっと非常事態だった」
サム・クックの「A Change gonna come 」が流れたのが、個人的に意外だったあまり、泣きそうになった。
語りすぎない、抑制された演出と演技で、父子の確執、恋人とのすれ違い、それらがブルース・スプリングスティーンに及ぼした影響。彼を知らない人にとっても、ヒューマンなドラマとして成立している。
アメリカのスモールタウンとビッグシティを、アメリカのストリートの夜を切り取る高柳雅暢さんのカメラがすばらしい。
非常事態にあるアメリカの、スーパードメスティックな映画だ。大統領候補が選挙戦で「Born in the USA」を使う滑稽さへの正当なカウンター。
何と闘ってるんだ?
ブルース・スプリングスティーンを聴かない多くの人には、アルバム「ネブラスカ」の特殊さを知らない多くの人には、ヒューマンなドラマにとどまる、それ以上には深まらないストーリーだとは思う。
思えば、ボブ・ディランの「名もなき者」も、同じ課題を消化しようとしていたんだと思う。
日本に置き換えたら、たとえば矢沢永吉の20〜30代を映画化したら、大多数の日本人が深く理解できる…だろうか、それはないな。
でも、だ。この映画を撮ってくれたアメリカ映画界に心の底から感謝したい。
いつかブルース・スプリングスティーンのライブに行くことが、夢のひとつなのだけれど、もう来日することはないだろうから。
スーパースターの意外な素顔
全てはボーンインザUSAへの憧憬から─
ボーンインザUSAを聴いたとき、曲のインパクトと同時にアメリカへのあこがれを抱いたものです。まぁそれは歌詞の内容知らない大いなる勘違いなのでしたけど、その勘違いを全てにおいて今もなおずーっと引きずっているような感じであります。
この作品を見て、作品に対してもそうなのですが、ブルース・スプリングスティーンへの捉え方も相当ずれていた気がしました。
もっとも、あの叫びや囁きの裏に秘められた影は何となく感じてはいたけれどもこうしてまじまじ見せつけられると、短絡的な思いを改めなければと思ってしまいます。
苦悩から生まれ出た魂の叫び─というのはよく理解できるのですが、その瞬間瞬間に煌めき生き抜くパワーというものが苦悩以上にあるような気がするのです・・・それゆえの疲弊であり消耗だろうと勝手に理解していただけに、何かこの作品の暗すぎる感じがしっくりきませんでした。
この映画を見て、その後でTHE LIVE なんて聴く気にもなれないのですが─
あるアーティストの一面を知るにはいい作品かもしれませんが、正直、自分としてはネブラスカをじっくりと聴いていた方がまだいいかなと思ってしまいました。
全89件中、21~40件目を表示
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