スプリングスティーン 孤独のハイウェイのレビュー・感想・評価
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悲しいけど共感できる
こんな人生を送っていたことを初めて知りました。
主演俳優は最初は顔が好みでないかと思ったけれど見ているうちに魅力的な方でした。
彼を取り囲むスタッフたちも好感が持てる人たちで心から幸せになって欲しいと思えました。ヒューマンドラマとしてとても面白かったです。
スプリングスティーンという一個人を描いた秀作
説明なんかしたくない
スプリングスティーンの知らなかった意外な面
いい意味で裏切られた
原作未読。Springsteenについては90年代までの主な曲は知ってる、この映画が描くのは名盤Nebraskaの制作過程だと知ってる、ぐらいの予備知識で見ました。
伝記的映画と言うと人生丸々の話になりそうですが、この映画が描くのはたった2年ほどのこと。Nebraskaのことなので内省的な話になるとは思っていましたが、ここまでとは思わなかったです。話を絞り込んでいるだけに深く考えさせられ、ラストにはぐっときました。
80年代、レーガン大統領の集会でBorn in the U.S.A.が使われたことに「彼のお気に入りはNebraskaではないだろうね」と皮肉ったこともあるSpringsteen。近年ではトランプ大統領批判でも有名ですが、この映画を見て「そりゃあ使われたくないだろうなあ」と思いました。
(小さな感心したこと)
・「専門家の助けがいる」は大事なメッセージ。似たような境遇の人が見ることもあるでしょうから。
・Springsteenの歌い方、雰囲気出ててすごい。
・The E Street Band もみんなそれっぽい。Maxの叩き方とか。
・クルマ/バイク屋の兄ちゃん見た目も性格もイケメンすぎ。スタジオでお前のギター触らんだろ、とか。
追伸)
予告編詐欺とのレビューがあったので、まだ見てなかった予告編を見てみました。特に日本語予告となってる1分ぐらいのやつは、だいぶ雰囲気が違いますね。最後にBorn to Runが来るのもなんか違う気がします。
スプリングスティーンの自伝を借りた、父と息子の物語
誠実に、自分の内面と向き合う、表現者としてのスプリングスティーン。その一つの到達点であるアルバム「ネブラスカ」の制作を軸に、ストーリーは進んでいく。
Born to Runも、Hungry Heartも、Born in the U.S.Aもちゃんと出てくるが、メインはアコギとハーモニカで1人で録音したアルバム「ネブラスカ」。
なので、今作のスプリングスティーンは、高みにいるロックスターというよりも、アメリカの地方に生まれた1人のナイーブな青年という普遍的な存在だった。
観に行った劇場は、公開2週目で1日1回。しかも、上映スケジュールには木曜日で打ち切りとの文字も。
興行的には大苦戦なのかもしれないが、内容的には決して悪くないし、とてもリアルだった。
父と息子が互いにわかり合っていく物語という意味では、ジェレミー・アレン・ホワイト繋がりで、「アイアンクロー」と比較しながら考えてみるのもおもしろいかもしれない。
<ここから内容に触れます>
・エンドロールのメッセージをみて、今作は、スプリングスティーンの自伝を借りた、監督自身の「父と息子の物語」だったのかもと想像した。
・父に対するマイナスイメージを受け取らざるを得ないシーンから始まるが、それによって観客は、スプリングスティーンが、ふとテレビで観た連続殺人犯の映像作品をきっかけに創作をスタートさせる理由を一遍に理解できてしまう。
そんな映画的な演出が冴えていた。
・曲が少しずつ形になっていくにつれて、描かれる父との思い出も、少しずつ「おや?」と思わせるものに変化していく。だんだんと、父の行動の背景に目を向けさせる仕掛けも、自分にはしっかりはまった。
・加えて、スプリングスティーン自身の危うさについても、逃げずにきちんと浮き彫りにしているところがいい。
彼は希死念慮を抑えるのに、どれだけ苦労してきたことだろう。
・フェイとの関係は、うまくいってほしいと思って観ていたが、そうならないところがリアル。スプリングスティーンの抱えている、仮定の上にさらに仮定を積み重ねて不安になる症状は、私の身の回りでも色々見てきた。
・楽屋のシーンは沁みる。今年観た作品の中でも、屈指の名シーン。
「親ガチャ」などという言葉が飛び交う世の中だが、第三者が他人の親子関係をみて「親が悪い」とか「いや本人の自己責任」などと安易に断じることは厳に慎まなければならないと感じさせられた。
・ジェレミー・アレン・ホワイトは、「フォーチュンクッキー」でも記憶に残る演技をみせていたが、本当に感情表現が豊かな、いい役者だなぁと思った。
ガラガラだったけどいい映画でした
てっきりロックスターの成功物語かと思いきや…
1982年アルバム「ネブラスカ」の時期にシングルマザーの女性から「逃げるんじゃなくて、自分の弱さと向き合う」大切さを教わる場面が1番印象的でした🥰
社会の底辺の人々に対するブルースの温かい視線の理由が分かる映画🎬
そして作家の山川健一さんが「アコースティックギターとハーモニカだけだなんて、まるでディランの真似」と思い後になって絶賛した「ネブラスカ」アルバム誕生秘話…みたいなお話💿
デモテープがアルバムになったのは、当時渋谷陽一さん山川健一さんなどの文庫本で仕入れた知識でしたが、今の時代はそんな影響力がある洋楽情報が果たしてあるのかな?ネット情報は浅いから…などとも思いました❣️
あとブルースって洋楽ファンには有名なエピソードですが、1980年代「弱者切り捨て」のレーガン大統領に反抗、そして今はトランプ大統領に…
テイラー・スウィフトもですが、「人間としての良心や優しさ」がどうしても権力者に立ち向かわざるをえないのかな…特にアメリカ人は🇺🇸など色々思わされました😌
やられた
何を見せられたのか?
孤独の魂
アメリカではスーパー・スターなれど日本ではほとんど知られていない。英米の
ロック系の歌手は名前は知られているが、日本では一部のコアなファンにはもてはやされるが一般には全然曲はヒットせずCDのセールスも低調なのが現実。
ブルース・スプリングスティーンはまさにその典型である。
日本で彼のファンはどれ程いるのであろうか。
この映画を観たい人がどれ程いるのか心もとない感じがした。
私自身彼のファンではないので鑑賞しようかどうか迷いました。
ですから劇場にいっても、もしかしたら私一人の貸し切り上映かもしれないとひやひやしましたが幸い(?)2人先客がいてちょっとほっとしました。
彼についての知識が全くなく、ロックースターの半生という事で酒とドラッグとグルーピーとの乱れた生活が描かれるのかと思ったらそれは偏見でした。
なにより作曲にうちこんで自分の内にある音を表現したいと苦悩する姿を描いている。
華やかなコンサート・シーンが少なく演奏される曲も多くなく地味で沈んだ雰囲気の場面が多いのに驚きました。
ですからちょっと単調で退屈を覚えてしまいました。
私生活のロマンスも内気である意味自分勝手な為相手の女性を泣かせて実らない。
観ていて途中から主人公が人との接触が苦手な孤独な性格の持ち主である事が分かる。
最後のエンドロールで「彼が現在も鬱病で苦しんでいる」とのテロップがありそれで全てが納得できた。
ロック・スターと言うギラギラした派手なイメージと鬱病と言う陰鬱な暗い雰囲気との
ギャップ凄い。
この映画は面白いとは言えないしかと言って感動的でもなく、シリアスな真面目な映画と言うべきかも。
スプリングスティーンのファンなら満足できるでしょう。
二回目見に行った
今じゃない
『ボヘミアン・ラプソディ』くらいからでしょうか。フレディ・マーキュリー、エルトン・ジョン、アレサ・フランクリン、エルヴィス・プレスリーと、ミュージシャンの伝記映画公開が続いています。
どうしても言い方が悪くなってしまうのですが、まだ現役のアーティストを扱ってしまうと、その神格化の程度が過剰に感じてしまうせいか、どうも映画に入り込めない気がします(上記作品の中で言えばエルトン・ジョンの『ロケットマン』)。
ブルース・スプリングスティーンは自分にとっては、1985年の”We are the World”で、マイケル・ジャクソン以上にインパクトがあり、それ以来、アメリカのロックシーンを象徴するアーティストです。故に決して嫌いなわけではないのですが、正直、「今ここでスプリングスティーンの映画を作ってどうする? 」と感じてしまいます。
本作でも描かれるのは半世紀以上の彼のキャリアのほんの数年の物語で、あまり盛り上がったり、共感できるようなエピソードではなかったかなと思います。
いずれは伝記映画が作られるべきアーティストでしょうが、今ではなかったのではないでしょうか。
ロックスターの華々しきサクセスストーリーと思いきや
ブルーススプリングスティーンについては
自分が若い頃にラジオやヒットアルバムで聴いた位に普通に知っている程度だったので、ボブディランの映画みたいによい曲とストーリーで爽快に観れる映画だろうと思って観たら、真逆の展開でした。0から1を創り上げる苦悩と自身が抱える心の闇、そういった私自身の中にもある葛藤と鬱鬱とした内面がじわじわと引きずり出されてしまい、最後、涙腺崩壊という意外にも意外な鑑賞側の気持ちの揺さぶられぶり。
ライブのシーンはあんまりなかったです。
自分が勝手にイメージしていたブルーカラー代表の力強くて真っ直ぐなロッカーだという認識か間違っていた事がよくわかりました。恋人との最後の会話からステージ後のお父さんとの対面までのシーンが、自分の人生も重なって心に突き刺さり、気がつけばいいおじさんが結構な勢いで泣いていました。そして、観終わった後は心が洗われて、スッキリした気持ちで、また明日からがんばろうと思えるセラピー的要素もある素敵な映画でした。
苦悩する魂の叫び
ブルースを長年聴き続けてきたファンとして
当然知っている有名なエピソードであるアルバム
「ネブラスカ」の制作過程を映像化してくれたこと
だけでもありがたいと思うと同時に、そもそも派手
さや一般受けしない(歌詞を読み込まないと本当の
彼の作品の良さは伝わらない)「ネブラスカ」を
テーマとして映画化すると聞いた時点で、特に日本
ではヒットはしないだろうなぁと思い、公開終了する
前に観なくてはということで、公開3日目に映画館
に観に行きました。
安易なヒット曲中心の伝記映画とは異なり、彼の
内面を掘り下げる不安定な精神状態の描写と
暗い展開(終盤救いはありますが、、)は、
ファンであれば観る価値があるものの、ブルースを
知らない一般の観覧者やブルースの躁の部分の
イメージだけで捉えてきた方にとっては、映画上で
バックグラウンドの説明などがほとんど無いことも
あり、ひたすら退屈でつまらないと感じると思います。
そのため、興味があるもののブルース・スプリング
スティーンを知らない方が観る際は、予め
「明日なき暴走」、「リバー」、「ネブラスカ」、
「ボーンインザUSA」、「トンネル オブラブ」を
対訳付きで視聴してから観ることをオススメします。
(いまからそんなことしてたら、公開終了してしまい
そうですが。笑)
という意味で、大変レンジが狭い映画ですが、
ありきたりなヒットミュージシャンにありがちな
ドラッグや性に逃げず、自らと対峙して作品を
いま尚作り続けるブルース•スプリングスティーン
にあらためて敬意とファンであることの喜びを
感じさせてくれる映画でした。
個人的には、構成について老齢になった現在の
ブルースが過去を振り返るという構成であれば
もっと感情移入も出来たのではないのかなと
感じました。
次は是非「闇に吠える街」作製前後の映像化を
期待しています。(まあ、無理でしょうけど。)
ホットに決めるぞ
こないだ鑑賞してきました🎬
スプリングスティーンにはジェレミー・アレン・ホワイト🙂
歌唱トレーニングを積んで撮影に臨んだらしく、歌のシーンは本物感があります。
そのうえで、彼が抱えた苦悩や現状への複雑な思いもわりと表現出来ていたのではないでしょうか🤔
彼のガールフレンド、フェイにはオデッサ・ヤング🙂
またまた金髪美人さんですが、後半のとあるシーンの演技は感情がこもっています。
私は彼女を初めて知りましたが美しいだけではない、等身大の女性っぽさがありますね😀
ジェレミー・ストロングも、マネージャーのジョン役でスプリングスティーンを支え続ける男を演じ、助演にふさわしい存在感でした🙂
スプリングスティーンのことは特に詳しくないのですが、成功するとそれ以前にはなかった悩みを持ってしまうのが人間なのかもしれません。
彼が抱えているものをリアルに表現していたのは見事ですが、エンタメとしてはちと暗いかな😔
予告編だと微妙にサクセスストーリーっぽかったので、そっち方面かと思いきや、現実寄りな作りでした。
音楽ドラマ映画としては、なかなかの完成度ですね👍
スプリングスティーンが好きな方は、深く理解できるでしょう🖐️
バッドランズ
原作未読。
ブルース・スプリングスティーンのファンでもないが、
映画ファンとして興味を惹かれ鑑賞。
アルバム『ネブラスカ』の誕生をめぐって、
ブルースのこだわりというか、彼に見えている完成した音になかなか到達できずに
レコーディングでイライラするシーンなど、アーティストならではだし、
ジョンをはじめとするレコーディングメンバーの執念で完成&リリースへ。
曲が自宅で生まれ、それを宅録したものがベースになっているのもすごい。
そして曲が生まれるきっかけとなった映画が『バッドランズ』というのも
私としては刺さった。だから罪人を描いた歌詞になっているのかと。
ブルースの生い立ちで父親との関係性が良好ではなかった幼少期、おそらくトラウマ。
年を追うごとに徐々に理解しあえる関係性になっていくところにグッとくる。
特にラストは感動的ですらある。
そして恋人との刹那的な幸せそうな時間もすぐ終焉を迎える。
付き合う前からブルースは彼女に示唆を出していたが、その通りに。
実にせつない。
ブルースを支えるジョンが素晴らしい。こういう仕事を超えた友情は
人間としてリスペクトしあっているからこそ生まれるのだろう。
このふたりの関係性が実にグッとくる。
今でも病気と戦っているブルース、今でもアルバムを出し続けるブルース、
応援し続けたい気持ちになった作品であった。
本作のパンフレットが作成されていないのは残念。
詐欺。
肝心な所が描かれていない、だから深く伝わらない!
ブルース・スプリングスティーンの半生を綴った映画
今日は「スプリングスティーン 孤独のハイウェイ」を観ましたよ。
幼少の頃の彼の生立ちが
今の彼を作ったのは分かったけど、
気が付けばバンドやってて きっかけとか描かれて無かったですね。
所々 展開でココって所の話が飛んでて
気が付けば 次に進んでるように思います。
そこが残念な所。
彼は凄く繊細なお方なんですね。父は酒乱で家庭内暴力的。
母はじっと耐えてる感じで 彼を育てた。そんな家庭が嫌で家を飛び出して
音楽にハマったんだと思うけど。
気が付けば 注目浴びるプロで。ギタ-の音色が良くって。
発掘した人と二人で出世街道って感じかな。
でも 心は凄くナイ-ブ。
うつ病発症したりで。
救いなのは家族を捨ててなくて、最後は家族と共に支え合って成功の道を歩んでる所が良かったかな。父と心が通い合えた場面が良かった所でしょうか。
歌は凄く良いのだけど、歌質にギャップがメチャあると思う。
ボ-ンUSAの曲と、他曲とは大分メロディに差があるねと感じた。
主役のジェレミー・アレン・ホワイトさんが中々イイ感じでした。
そして、父役のスティーブン・グレアムさんも味が在っていいね。
彼に興味ある方は、
劇場へどうぞ!
この時期のファンなもので
率直に言ってこの映画は、彼の音楽が好きで、多少なりとも生い立ちに陰のある人間や、鬱気質の人間こそ観るべき映画だと思います。それこそがブルースの望みで、エンタメ性を犠牲にしたのであれば、ネブラスカの精神を見事に映像化していると言えるかも知れません。
ブルースの自伝に書かれていた父親は、仕事から帰ると、床につくまで真っ暗な部屋の中で何もせずに座っている人、母親は社交的で人脈も生活力もある人、と描かれていたので、「あれっ?」と思いましたが、家族にまとわりつく沈鬱なイメージという点では、まあ似たようなものかと。
しかしブルースがスーサイドを聴いていたとは意外でした。あれを聴き続ける精神状態は、なかなか危険な感じがします。ライブでの躁状態と生来の鬱気質とのギャップから生じる自殺願望、それを緩和するには、パブリックイメージにも鬱気質を反映させるしかなかった、ということかなと解釈しました。
良かった点としては、やはり歌唱。マジで似てました。演技も素晴らしかったです。
あとヒロインが無駄に美人過ぎない点。音楽の趣味も良い。
父親役が醸し出す見事な不穏さ。
エンジニア用語満載のシーンもあるので、マニア向け感は拭えません。エコープレックスとかTEACとか、知らない人にとっては何のこっちゃ確実。やっぱり観る人を選びますね。
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