劇場公開日 2025年11月14日

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「意外な所で『バッドランズ』」スプリングスティーン 孤独のハイウェイ La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)

未評価 意外な所で『バッドランズ』

2025年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ブルース・スプリングスティーンの "Born in the U.S.A." を初めて聞いた時、丁度、1982年のロサンジェルス・オリンピックでの "USA, USA, USA" のチャントに不気味さを感じていた頃だったので、「ああ、この歌はアメリカ万歳歌なんだろうな」と思っていました。しかし実は、その正反対のテーマなのだと知るのはかなり後になってからでした。本作は、その Born in the U.S.A. が生まれる前夜、非常に沈鬱でロックらしからぬアルバム "Nebraska" が如何に生み出されたかに焦点を絞った物語です。

 才能-努力-成功-挫折-復活というありがちなミュージシャン・ストーリーではなく、作品を形にするのに音楽家が如何に自己の心を傷つけながら掘り下げねばならないかを見つめます。そのヒリヒリ具合が、観ていて辛くて仕方ありません。そして、今年4Kリマスター版を観た映画『バッドランズ』が彼の音楽にあそこまで影響していたとは知りませんでした。

 また、現在も彼は Trump への反旗を高々と掲げ続けています。

La Strada