「地味だけど骨太 アーティストの孤独と苦闘を誠実に描いた良作 そう感じるのは私がブルース•スプリングスティーンに思い入れがないから?」スプリングスティーン 孤独のハイウェイ Freddie3vさんの映画レビュー(感想・評価)
地味だけど骨太 アーティストの孤独と苦闘を誠実に描いた良作 そう感じるのは私がブルース•スプリングスティーンに思い入れがないから?
ブルース•スプリングスティーンは私より7歳ほど年上で、この差は同時代的に聴くには割と恵まれた年齢差と言えるかもしれません。ということで、彼のヒットチューンがかかれば、それが彼のものだと識別できるぐらいには聴いてきたつもりです。まあでも、聴いてはきたけど、聴き込んできたわけでもなく、シングルもアルバムも購入したことはありません。その昔、大学を卒業して初めて就職した某大手企業の同期で同じ寮に住んでいたヤツが彼のファンで、そいつの部屋でアルバムを聴かせてもらった思い出があります。私のスプリングスティーンに抱くイメージはそいつと重なっていて、垢抜けないけど、気のいい田舎者のあんちゃんみたいな感じ。80年代の半ば頃には彼の『ボーン•イン•ザ•USA』が一種の「愛国ソング」みたいな扱いを受け、当時のロナルド•レーガン大統領の演説内で語られた、なんて話もありました(スプリングスティーンは激怒したそうですが)。まあ私にとってはこの40年近く敬して遠ざけてきたとも言えるミュージシャンで、特に思い入れとかはありません。
この映画を観た印象としては、あ、この人、やっぱりアーティストなんだな、ということです。彼のレコーディング方法に対するこだわりに創作者の矜持を感じました。彼は精神的に落ち込んで鬱病を発症したこともあったそうですが、彼の孤独と苦闘はよく描かれていたように思います。
あと、この映画のエンドロールに「亡き父ジェームズ•クーパーに捧げる」と献辞が出てくるように(そこにある名は脚本/監督をしたスコット•クーパーの父の名と思われます)、この映画は父と息子の物語でもあります。子供時代のブルースのエピソードが挿入されていますが、父親は「有害な男性性」の象徴みたいな男で、ブルースを頻繁に殴ったりもします。でも彼がミュージシャンとして成功した後はステージ後に優しく言葉をかけたりもします。このあたりの父と息子の関係性がうまく描かれているなと思いました。今となっては古き(良き)アメリカという感じもしますが(良きを括弧内に入れたのは有害な男性性を「良き」と呼ぶのに躊躇があったからです)。
この映画、地味と言えば、まあそうなんでしょうけど、アーティストの一側面を誠実に追った良作だと感じました。私がブルース•スプリングスティーンに思い入れがないから、そう感じたのかもしれません。彼のファンの方がどう感じたのかは気になるところです。上述したスプリングスティーン•ファンの同期のアイツはどう思ってるのかな? 残念ながら「去る者は日々に疎し」ってやつで、その某大手企業をかれこれ四半世紀前に辞めてしまった私には彼との連絡方法がわかりません。でも、昔のことが思い出せてちょっとほっこりしました。こういうのも映画を観る醍醐味のひとつなんでしょうね。
みうらじゅんさんのユルいトーク、癒されますよね。山田五郎さんとだと、お題が決まってるのに、どんどん脇道逸れていくまでがセットですw
現代人も少し立ち止まりたいものですwww
日本人のサブカルチャー談義、結構好きで、みうらじゅんや山田吾郎らへんのトーク番組、YouTubeで漁って観てますwww
ロッキンオンの読み物のページを読み過ぎて、理屈っぽくなりましたが、好きな理由の言語化なんて、実は野暮なことですよねー😅。
私はブルース・スプリングスティーンが大好きで、高校生の頃、ずいぶん聞き込みました。
その後は発売されるたびに毎回CDは購入するものの、ほとんど聞いていません。それでも世界中の歌手の中で一人だけ選べと言われれば、迷わず彼を選ぶくらいではあります。
そんな私からすると、病気で悩んでいる姿は見たくなかったというのが本音です。
ですから、ブルース・スプリングスティーンと離れたところで純粋に映画として見ればよい映画と言えそうですが、私にとってはなかなか厳しい映画でした。
共感ありがとうございます。
毒親は自分が弱って来るとこうなりがちですね。スプリングスティーンはイイ想い出も在ったんでしょうか、奇しくも「兄を持ち運べるサイズに」と似た話でした。



