水の中で深呼吸のレビュー・感想・評価
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どう見ても16歳の石川瑠華さんの輝き
水泳部員としてプールで毎日泳ぎ続ける16歳の女の子が傲慢な先輩とぶつかったり、同級の女の子への思いに戸惑うという王道の青春物語です。それは小さなお話ではあるのですが、2025年に作られるべき作品としての若さが感じられました。
主人公の葵を演じる石川瑠華さんは、際どい役も含めてこれまで色んな女性を演じて来たし、ご自身は28歳なのですが、本作では、「言葉に出来ない苛立ちにも似た焦りや不安を感じながらも、それを『ダルい』という表象でしか表せない16歳」にしか見えませんでした。スポーツ映画の形を借りた「面倒くさい十代物語」なのがよかったな。この監督さんは今後も注目します。
共感はしました
自分自身も同性の人を恋愛的に好きになったことがあるので、他の人と仲良さそうにしているのを見てモヤモヤしたり、女の子らしい服装を着ることや人から「女の子なんだから」と言われることに抵抗があったりして、主人公の男なのか女なのか、友情なのか恋愛なのかという曖昧なものに対して葛藤する姿には深く共感しました。
余談かもしれませんが、特に中島瑠菜さんの雰囲気は、同性に恋されていそうな感じでキャスティングの解像度は非常に高かったと思います。
評価は2.5をつけました。2年の先輩と勝負をすること、それぞれの恋に向き合うことの2つが主に描かれていたと思うのですが、タイトルと結末を結びつけることがすごく難しく感じました。
水は、水泳を表していていろいろあるけど水泳や水泳をしている仲間たちの中では落ち着いて深呼吸ができるという意味なのか、水という本来であれば苦しいところでも根気強く向き合ってはやく呼吸はしなくてもいいから静かに深呼吸するという意味で悩みの中でも自分のペースで向き合うということを表現したかったのか分かりませんでした。1時間くらいの映画だったのでもう少し長ければわかったのかもしれませんが。。。
高校生特有の、特に同じ悩みを抱えた人にとっては共感できる素敵な作品だと思いました。
男子部員少ない
なんだか薄っぺらい作品ですねぇ
大好きな女優、石川瑠華さん主演ということで鑑賞です。
監督のトークショー付きの上映会でした。
テーマの背景にあるのは「LGBTQ+」と「あいまいさ」
なかなかの大きなテーマでした。
監督曰くエンタメ要素を織り交ぜながら描きたかったとのこと。
(正確でなかったらすみません)
価値観のあいまいさ、感情のあいまいさ、性別的感情のあいまいさ
成長過程の人間のあいまいさ、自分自身のあいまいさ、そして危うさ
それらをどう描いてくれていたのか?を振り返ってみましたが、
物足りなかったなぁという印象でした。
なんだろ?ステレオタイプがずらっと並んで、それぞれが
群像劇やっていったい何を言いたかったんだろう?描きたかったんだろう?
エンタメを盛り込もうと努力して結局は薄っぺらい話になっちゃったって
とこなのでは?
ヤリチン被害者同盟の話なんて見たくなかったです。
そんなわかりやすい話・・・失笑ですよ。
あの1年生たちの葛藤をもっともっと掘り下げて描くべきだったのでは
ないでしょうか?
そこにこそ描くべきあいまいさや、水の中で深呼吸の意味も、
クライマックスのエースの女性のスタート前のセリフも
ぐっとくるってもんではないでしょうか?
あ、女優さんたちの演技は素晴らしかったです。
出演された皆さんの今後の出演作はチェックさせていただきます。
高校を舞台にした群像劇
石川瑠華さんの高校一年生が弾けた
青春映画の名作がまた1本
現代的であり、その時代にしかない様々な問題をはらんでいながらも、全てを飲み込む、痛々しくもどこか爽やかさのある、素晴らしい青春映画だった。
「手を繋ぐ」とその相手との相性が分かると聞いた事がある。この映画は「手を繋ぐ」という行為で、人を繋いでいる。
2年と1年の水泳対決とそれぞれの入り組んだ恋模様が同列に描かれるのも面白い。
主演の石川瑠華さんはまだまだ高校1年役でも違和感のないのもスゴいが、何より「猿楽町で会いましょう」とも「うみべの女の子」とも、また全然違う顔を見せている。言われないと分からないくらいだ。しかし、透明感と存在感は変わらない。
他の出演者も素晴らしいが、中でも倉田萌衣さんが市川実日子さんを思わす雰囲気のお芝居で印象に残った。
#水の中で深呼吸
#石川瑠華 さん
#倉田萌衣 さん
水の呼吸自由形クロール 地上なのに苦しい
ちょっとイジメっぽい胸クソ悪い展開から始まったけど最後上手くまとまってよかった
でも2年生だって去年は先輩の嫌がらせに耐えてたんだから文句は顧問か学校に言いましょう
広陵高校みたいに根っ子から腐ってたらダメだけど
いろいろと問題あったけど友達とわちゃわちゃやってて見てて楽しかった
舞台挨拶の石川瑠華さんはかわいかった
石川瑠華さんの演技は中々善き
主題は評価するものの、ストーリー設定にもやもやする点も
葵の持つ微妙な感情を描くこと、そしてはっきりと描ききらないことが本作品の主題であり、評価できるポイントでした。
ただ、そういう機微を表現するにしては、葵が好意を寄せているひとりである昌樹のクズさ加減が少々強すぎではないか、と個人的には思ってしまった。
恋人関係ではないのかもしれないが、葵の家に時々遊びに来て、葵の母も好感を持たれているくらいの関係ではあるようなので、もう少し節操を持っていてもいいのでは。あれだと、昌樹くんが他の女子とデートしてたよと、葵の母に早々に見つかってしまっていそうなものだが。
あと気になったのは、葵たち1年生が上級生と水泳のリレー勝負の条件。
1年生側は、勝ったら上級生たちも一緒にプール掃除をしてくれるというメリットが生じるものの、上級生側は勝ってもなにもなし・現状維持で特にメリットなしというのは。
下級生への嫌がらせも厭わないあの上級生たちが「うちらが勝ったらおまえら1年生は何してくれるの」くらいのことは言いそうなものだが。1年生たちの天狗の鼻を折ることができればそれで良しという、教育・愛情的な配慮をしてあげた、ということなのか(ちょっと考えにくいですが)。
出演者さんの多い映画でしたが、作中ではあまり活躍しないままエンディングになってしまった役者さんもいて、ストーリー展開上やむを得なかったのだろうとは思いますが、もったいなく思いました。
いつかは自由に新呼吸
粗筋から、もう少し両性愛の悩みにフォーカスするかと思ったのだけど…
アバンタイトルの雰囲気がよく、上級生とのトラブルまでもスムーズ。
でもこれ、上級生側にメリットないし、メドレーでやることにも3週間も先なことにも何の理由もないよね。
そこにヤリ〇ンが絡んでくるのだけど、あんなにモテる理由が分からないし、狭いコミュニティで手を出し過ぎ。
バカだけどアホじゃない梨花の感じとか、一歩引いて見てくれる胡桃の存在感とかはバランスいい。
日菜の内面はあまり描かれないが、立ち位置的にミステリアスにして正解。
でもなんか、葵の揺らぎよりヤリチ〇問題の方が前に出ちゃってるんだよなぁ。
勝負直前に梨花が抜けちゃうし、意味深な視線こそあったけど急遽加入したオカッパには見せ場もナシ。
それどころか、定番の“実はいい人”な部長な漢気によって葵以外は茶番扱いに…
(タイムを元に金魚のフン達が叱られはするけど)
ってか、顧問立ち会いで何やらせてんだよ。
勝負後は有り得んくらい環境が改善され、被害者の会によるビンタメドレーでスッキリ?
(日菜のビンタが掌底気味で笑う)
昌樹は告白しないし、葵の気持ちも保留の先延ばしなのでモヤモヤしたまま終わった。
テーマ的な部分は部長がいきなり台詞で語り出しちゃうし、男子同士のカップルも半端。
アバンでは一つだけだった気泡が、最後は無数に出てくるという変化の描写は上手かったけど。
個人的には胡桃の最後のデレが一番好き。
涼やかなプールの映像と息苦しい若さの熱
爽やか涼やか青春ものかと思っていたら、ぐちゃぐちゃな恋愛映画で面食らう。男は1人だけがモテモテのクズであとはモブ。女の子たちは性のにおいは感じないんだけど、達観してる1人を除いてみんな発情、notウブ。
狭いど田舎で何やってんだかって、地方のど田舎出身者として、苦笑いを禁じ得ず。水泳部ってそういうものなの?って、北国育ちでプールの授業経験がほとんどない自分は、偏見を持ってしまいそう。
プールの映像はこの暑い夏の涼にはなったけど…若さという熱にやられた感が強く残った作品。
俳優さんたちはほとんど知らない子たち。演技は自然でそれぞれがこっそり抱えた思いや抱えきれない思いを上手く表現してると感じました。
レースシーンは、意外なくらい泳ぎがしっかりしていて、みんな経験者なのか吹き替えなのかは気になるところ。てっきりフリースタイルの4継と思ってたのに、メドレーリレーってのには驚きました・笑(そこ?)
買い食いで食パンの耳は上級者
同学年の水泳部員にして友人にトキメイてしまったことでジェンダーアイデンティティに悩み始めたJKの話。
いつも仲の良い同級生とプールで手を取り合った際にあれ?となり、先輩に責められている彼女を前にして黙っていられず巻き起こっていく。
一応スポーツが題材になってはいるし、序盤から1年対2年の流れにはなっているけれど、この尺で勝負まで見せるのか?と思わせるスポ根感のなさで、あくまでもメインは恋愛か友達かという揺れ動く若者のお話しってことですね。
その恋愛もクソ男含む前へならえで交わらないのがわかっている三角関係+1の恋愛模様だしw
なんだかんだドロドロにならないぐらいで収まるのは呆気なさも感じたけれど、キャプテンがしっかり締めてくれたし青春映画だしということで。
昨日の公開初日舞台挨拶付きで観ました。 夜8時40分の回で満席。 ...
昨日の公開初日舞台挨拶付きで観ました。
夜8時40分の回で満席。
高校生青春群像ものですが、中高年の客が殆どでした。
小さな子供連れの方もいましたが、性的なシーンもあって、それはどうだっただろうと気になりました。
高校生青春群像ものはよく観ます。
今作もそんな感じで、ほのぼのと可愛らしく後味よく観ました。
部を辞めた子に対して言う「もう仲間じゃないけど、友達」というフレーズは良かったです。
みんな水着にキャップで、ファンの方なら分かるでしょうが、最初は誰が誰だか分からなかったです。
舞台挨拶は好んで行きますが、大体において段取りや進行がよろしくないことが多いです。
なぜだろう、もったいないですね。
昨日も一人一言に際して「役名は省いて結構です」と言われてましたが、上記のほか撮影から2年ほど経っているということもあって生で見る俳優さんが作品の中と違っている方も多く、役名は紹介してほしかったです。
昨日は大勢で時間もなかったので仕方なかったかと思いますが。
水泳のシーンは結構ちゃんとしていて、吹替なのか経験者が集められたのか、特に石川さんと中島さんが仰向けで泳ぐ(浮かぶ)シーンは美しく、皆さん努力したのか裏話なども聞きたかったです。
でも皆さんが和気あいあいとして楽しそうだったのは良かったです。
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