「今年観た映画でNo.1❗️」キス・ザ・フューチャー minavoさんの映画レビュー(感想・評価)
今年観た映画でNo.1❗️
冷戦後のソビエト崩壊後、旧ユーゴスラビアのボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で、音楽、そしてU2との出会いなどがカウンターカルチャー的にサラエボの人々の気持ちを支え、日常を取り戻す姿を描いたドキュメンタリー。
今のところ今年観た映画でNo.1。
泣きすぎてコンタクトが外れた。
政治ドキュメンタリーとしても見応えあるのはもちろん、音楽映画としても、ラストのU2の和平後のコンサートで一曲ごとに泣くほど感動した。驚きのエンディングロール曲でも泣いて、涙が枯れ果てた。
この映画を知ったのはピーターバラカン映画音楽祭の「ブラッド・スウェット&ティアーズに何が起こったのか?」のトークショー。知らなかったら、地味なポスタービジュアルでスルーしてたと思う。
音楽以外でも、最近観た「宝島」で受け取ったメッセージと同じことをU2のボノがインタビューで話していて震えるほど感動した。
特に80年代のU2が好きだったあなたは、是非劇場でみていただきたい!
政治的なメッセージとしては、誤解を与えそうな危うさもある。
ウクライナ戦争のきっかけに関わってたバイデンが、当時はボスニア・ヘルツェゴビナ紛争について議会で熱っぽくアメリカ(NATO)介入を主張する姿には苦笑いしかない。ヤツは変わらないねえ。
その結果、アメリカ(NATO)がヒーローみたいに登場しますが、NATOの爆撃の下には少なからず無辜の市民もいたはずですから。
あと、今だからパレスチナ、ウクライナに対するアラート的な描写があるけど、一緒にするのはちょっと乱暴な考え方かな。それぞれの本質を見極めないとホントに平和を考えることにはならないと思いますね。
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