「👿悪魔側を応援したくなるドキュメンタリー」サタンがおまえを待っている minavoさんの映画レビュー(感想・評価)
👿悪魔側を応援したくなるドキュメンタリー
精神セラピーで子どもの頃の記憶から悪魔教の儀式虐待がわかって、その事を本にまとめたらベストセラーになって、メディアきっかけで全米を巻き込む悪魔パニックになるドキュメンタリー。
200万人の子どもが行方不明になって悪魔の儀式の生贄になったとか。証拠隠滅のために蝋にされたとか。聖飢魔IIか!
序盤は精神セラピーの時の録音、現在のインタビューや当時のテレビショーなどで語られますが、あまり絵がわりしないので眠くなる。ここはもうちょいなんか欲しかった。
だけど中盤移行、真相に触れるにしたがい、編集もいい感じでハマりはじめて俄然おもしろくなる。
本で犯罪組織にされたモノホンの悪魔教が社会的に反撃したり、仲魔扱いされたヘビィメタルのくだりで、こないだ亡くなったオジーオズボーンのご尊顔もバッチリ。なんか悪魔側を応援したくなってるんですけど😆
子どもたちが集団で先生に虐待されたと訴える話。この映画ではなんで子どもがそんなことになったかは掘り下げないけど、邦画「でっちあげ」観てたから解像度高く受け止められた。やっぱり親の影響をモロに受けたんだろう。
そもそも神側が絶対正義で、悪魔は排除すべき存在みたいな理屈って、教義的なものが前提だとは思うけど、文化的な歴史が浅いアメリカならではだよなとも思ったり。日本なんて地方集落とかでは、いまだに「鬼」のためのお祭りやってるくらい寛容なのにね。
映画でもちょこっと触れられますが、カトリックは牧師の婚姻を認めなかったことで、牧師のホモセクシャルが蔓延し小児男子への性暴力が問題になったりとホントどっちが悪魔かなと思う。
流行りのモキュメンタリーはイメージ描写くらいのガチのノンナレドキュメンタリーなので映画としては堅めな印象ですが、ラストはQアノンとか今の陰謀論などにも言及してるメッセージ性の高い意欲作。
締めの制作スタジオ表記は「666film」って。
トンチ効いてるな❗️