「トニー・トッド最後の出演作にしてシリーズの中でも素晴らしい出来」ファイナル・デッドブラッド Anarchistさんの映画レビュー(感想・評価)
トニー・トッド最後の出演作にしてシリーズの中でも素晴らしい出来
シリーズが進むにつれて段々とネタが切れてきて主役も適当になっていたシリーズ。それでも毎回見てしまうのだけど今作はシリーズお馴染みのピタゴラスィッチ的な流れで残酷な死を遂げるというブラックユーモアはそのままに家族をテーマにしたストーリーでなかなか見応えがあった。なんと言ってもシリーズの名キャラだった怪しい黒人のおじさんトニー・トッドのキャラクターJBが詳しく描かれている。しかもトニー・トッド最後の出演映画であり、まさに最後のお別れを映画を見てるオーディエンスに語りかけてくるような見事な脚本でストーリーに深みを与えている。トニー・トッドの僅か数分間の出演だけでもこの映画の価値は爆上がりしている。ホラーファンでシリーズを2000年代初期の一作目から追いかけてきた身としては最高のトニー・トッドのお別れだった。今作の主人公達もそれぞれのキャラクターがある程度きちんとフォーカスされていて良かった。今までもこのシリーズはグロテスクな作品が複数あったが今作は今まででおそらく一番グロいんじゃないか。しっかり18禁していてよかったなぁ。このシリーズは感動する要素はあまりないが今作は見終わった後に何だかうるっとしてしまった。
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