金髪のレビュー・感想・評価
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岩田剛典さんがちゃんと気持ち悪くて面白かったTakanori Iwata Was Perfectly Gross—in the Best Way Possible
本当に岩田剛典さん演じる
主人公の話だった。
幾つかの作品で、
岩田さんが色んな役をやるのは観ていた。
個人的に近々で印象に残るのは
【虎に翼】でのモデルが実在した役で
闇市を取り締まる立場だったため
決まりを守り餓死した人物。
ダンスからは程遠いイメージだった。
最初、女性に対する偏見があったけれど
最後には主人公と分かり合える友になる。
閑話休題
今回の役は、
ちゃんと気持ち悪くて
でも何処かに、何処でも居そうで
その世代の男性の抱える問題を体現している。
ちゃんと自分本位で
でも根っからの悪人じゃない。
ある意味普通の人。
それに関して違和感が全くないというのは
岩田剛典さんの俳優としての凄さを感じた。
主人公の振る舞いは
自分が同じ年齢だった頃を思い出して
胸に手を当てれば・・・。
今のこの令和の時代の
男性の生きにくい部分を
この金髪を通して描いていた様に思う。
行政の描き方は
薄寒いくらいリアルさを感じたので
わかっている人が監修に入ったんだろうか?
シニカルなコメディとしては
今までにないものに感じた。
This really was the protagonist’s story, played by Takanori Iwata.
I’d seen Iwata in several works before.
Most recently, the role that left the strongest impression on me was his character in Tora ni Tsubasa—a role based on a real person who oversaw black-market crackdowns after the war, a man who followed the rules so strictly he ultimately starved to death.
It was a role completely detached from his dancer image.
At first, his character held prejudices against women.
But by the end, he becomes a friend who understands the protagonist.
But I digress.
In this film, his character is properly unpleasant,
and yet somehow familiar—
the kind of man you could find anywhere,
embodying the struggles faced by men of his generation.
He’s undeniably self-centered,
yet not an irredeemably bad person.
In a way, he’s just an ordinary guy.
And the fact that this feels completely natural
made me realize how impressive Iwata is as an actor.
The protagonist’s behavior reminded me of myself when I was his age.
If I put my hand on my heart and really think back…
Using “Kinpatsu” as a symbolic motif,
the film portrays the difficulties men face
in today’s Reiwa era.
The portrayal of government agencies felt
chillingly realistic—
so realistic that I wondered whether someone knowledgeable
had supervised those scenes.
As a cynical comedy,
this film felt like something we haven’t really seen before.
若手教師の本音と成長
■ 作品情報
監督・脚本:坂下雄一郎。主要キャスト:岩田剛典、白鳥玉季、門脇麦、山田真歩、田村健太郎、内田慈。
■ ストーリー
職場の先輩教師に囲まれる中、いまだ大人になりきれない中学校教師・市川。ある日、彼の担任クラスの生徒数十人が、校則への抗議として髪を金髪に染めて登校してきた。この前代未聞の「金髪デモ」は学校を大混乱に陥れ、やがてネットニュースや教育委員会を巻き込む社会問題へと発展する。市川は、生徒たちから「なぜ金髪がいけないのか」と問われても、「校則だから」としか答えられず、交際中の恋人・赤坂からも日頃のいたらない言動を手厳しく指摘され疎遠となる。物語は、追い詰められた市川が事態を打開するために奔走し、生徒たちとの交流を通して成長していく姿をシニカルに描く。
■ 感想
そこまで期待していなかったのですが、なかなかおもしろかったです。コミカルに脚色されている部分はあるにせよ、学校の内情や若手教師のリアルな心情が巧みに描かれており、非常に興味深く鑑賞しました。特に、全編にわたる市川のモノローグは、まるで現代の若手教師が抱える本音や葛藤を代弁しているかのようで、深く共感する部分が多かったです。
一方で、自分の思いをしっかりと持ち、それをストレートに表現する板緑の姿がすばらしいです。ダメダメな市川と対照的で、白鳥玉季さんの演技と相まって抜群の破壊力で魅せてくれます。
この二人の対立から共闘の流れがおもしろく、内容的にはおよそあり得ないバカげた作戦もあるものの、しだいに自分を見つめ直していくような姿にどこかほっこりしてしまいます。一連の騒動を通して、市川は人としても教師としても少しだけ成長できたのではないかと思います。
それにしても、市川のダダ漏れの本音が、世の全ての教師に当てはまるとは思いたくないです。最初から夢も希望も理想もなく、ただ漫然と日々の業務をこなしているわけではなく、きっと誰もが教壇に立つ前は、大きな夢と理想を抱いていたはずです。多忙を極める日常業務に追われ、心身ともに疲弊していく中で、それらが少しずつ色褪せ、意識の片隅に追いやられていくのでしょう。でも、目の前の子どもたちと真摯に向き合い、そのキラキラした瞳に見つめられ、純粋な心に触れた時、教師の「やる気スイッチ」は驚くほど簡単に、そして力強く入るものだと思います。
近年、ブラック校則、わいせつ事案、体罰、不適切な指導など、学校現場はさまざまな批判に晒されています。本作は、そうした社会と学校の「ズレた常識」や、教師としての自覚を見つめ直すよいきっかけとなる作品だと感じます。学校現場で奮闘する先生方にもぜひ観ていただき、市川に共感しつつも、自身の職場や子どもたちに向き合う姿勢を振り返っていただきたいです。
教育現場のリアリティがもう一つだと職業柄思う
イタいおじさん岩田剛典
教師市川を演じる岩田剛典のモノローグがめちゃめちゃ長い&面白い。
そして実にイタい。
30歳=おじさんというのは、市川同様に私もその歳だったときには自覚がなかった。
若ぶっていたし、まだまだおじさんじゃないよ・・・と思っていた。
が、さすがに50台になると自覚はしているが、
本作に出てくるような、自虐とかは無意識レベルでやっているかもと思い、
恥ずかしくなった。気をつけよう(笑)
市川に長台詞でトドメを刺す赤坂(門脇麦)にもグッときた。痛かった。。。
旧態依然とした学校や教育の仕組みを取り扱った映画作品は今年も複数観てきたが、
本作は頭髪の校則への違和感を金髪で争う生徒たちと先生や教育現場という構図は、
実に面白いが、ちょっと飽きてきたかな。
生徒とタッグを組んでSNSの活用で動くも、すれ違いも生じて二転三転していく
トリッキーさで、なかなか先が読めないところが良かった。
特に中心人物の生徒板緑を演じた白鳥玉季が素晴らしい!!
今まで認識していなかったが、強烈なインパクトだった。今後も楽しみな俳優だ。
それにしても、坂下雄一郎監督の作品は、
先週鑑賞した『君の顔では泣けない』に引き続き面白い。
本作の市川がグダグダで何言ってんのかわかんない脚本も最高。
この監督作も今後注目していきたい。
よくも悪くもイタロクの映画😁
共感できる人物が誰一人としていないにも関わらず…。
主人公を含めて誰一人として共感できる人物が出ていないにも関わらず、ラストではホッコリした気分に浸れてしまう作品。
始終、身勝手な行動や会話、モノローグが続くのですが、クスッと笑えてスクリーンから目が離せなくなって行きます。
それはこの物語が背「生徒が金髪になる」という表層の事態をなぞりながらも「成長」を描いていた点にあると思っています。
「成長」といってもヒーロー映画や大作映画が描く大きな成長ではなく、日常のちょっとした出来事で誰もが経験する「僅かな成長」。
この「僅かな成長」がきちんと描かれているからこそ、事態の顛末を見詰めていた観客はラストでホッコリした気分に浸れるのだと感じました。
歳を重ねる毎に成長(オジサン化)する事に逆らおうとする自分を鑑みて「自戒の念」を持ってもう一度鑑賞してこようと思います。
様々なテーマを取り上げたせいで、論点が発散してしまったように思われる
主人公が、モノローグで、「これは金髪の話ではない」と、何度も説明するものの、どうしても、金髪を巡る校則の是非について考えてしまう。
「地毛証明書」なるものを提出させることについては、確かにやり過ぎで、改めるべきだと考えられるのだが、金髪に染めることについては、それが不適切な理由として、「中学生らしさ」とか「社会常識」といった言葉しか思いつかず、それで生徒達を説得するのは相当に難しいに違いないと実感することができた。
ただし、劇中でも指摘されているように、「校則に抗議するために、校則を破る」というやり方は、明らかに間違っているので、教師としては、ラストで実施されたような、正規の手続きを踏んで校則を改正するように、はじめから生徒達を指導するべきだったのだろう。(この手続きも、金髪騒動があったからこそ実施されたという考え方もできるのだが•••)
その点、主人公の教師が、自分を有能だと思っている割には、その場しのぎで、当たり障りのない言動しかできない様子は、確かに面白いのだが、いくら上層部の方針に振り回されることに嫌気が差したり、身に覚えのない暴力沙汰で処分されたことに憤慨したからといって、問題となる動画を拡散して、それが「やらせ」であったと暴露したり、テレビのワイドショーで虚偽のコメントをしたりするのは、非常識であるとしか思えない。それで、本当に復職できると考えていたのだとしたら、余りにも浅はかだし、呆れてしまって、笑っていいものかどうか戸惑ってしまった。
彼が、同志となった、金髪騒動のリーダーの女子中学生を、「世間は、怒った中学生など求めていない」と責めることにも、今一つ共感できなかったし、実際に、SNSの世論が、女子中学生に批判的になったことにも、素直に納得できなかった。
そんな考え方をする主人公は、若者ぶっている「おじさん」として描かれていて、彼が、同世代の友人と繰り広げる「知らない間に『おじさん』になっていた件」についての居酒屋談義や、彼の恋人が、「おじさん」なのに、それを認めようとしない主人公のことを説教するくだりには、「おじさんアルアル」に共感できるところが一杯あって、その悲哀を楽しむことができた。
その一方で、こうした「おじさん」になり切れない主人公のキャラクターが、金髪騒動の成り行きに活かされていたのかと言えば、必ずしもそうとは思われず、むしろ、論点が発散してしまったように感じてしまった。
金髪を巡る校則の是非、教育現場の混乱と教師の疲弊、若者から「おじさん」への移り変わり(成長?)と、せっかく色々なテーマを取り上げながら、それらの絞り込みや掘り下げが、中途半端で不十分に感じられたのは、残念としか言いようがない。
ショートムービーを100分に引き伸ばしたような映画
校則に反発する生徒とはっきり意見を持てない中年教師のドタバタ映画。
同じことを何度もループして結局何が言いたいのかよくわからない状態が続いて途中で寝てしまったが起きてもまだ同じ事でドタバタしてて逆に笑えた
アイドル見たさで行くならオッケーだと思うがストーリーを求めて行くなら期待はずれだと思う
「たしかに…」
ある日突然複数の生徒が金髪で登校してきて翻弄される中学教師の話。
髪色が明るいと黒く染めることを強要された生徒が不登校になったことを切っ掛けに校則がおかしいと抗議しての行動ということだけど…。
当たり障りのない能書きたらたらで結局何を言いたいのか明確にせず逃げる主人公が、お上の指示に振り回されて、そして正論をぶつけるてくる生徒に言い負かされて…実際の世界にも自分で判断できなかったり、何でもかんでも難しい問題とか言って逃げ回る人いますよね。
良い人のつもり、わかっているつもり、若いつもりの軟弱30代がほんのり気づく様子をコミカルにみせる作品で、なかなか面白かったけど、内容の割にちょっと長く感じたかな。
まさかの‼️❓本格派教育映画‼️❓
予告編観たらコメディを期待して観たら、真面目もマジメ、真摯に丁寧に教育の問題と対処について描かれていた、主人公は等身大に生きる普通の教師が普通に悩み普通に挫け普通に問題に対処する。普通が難しいのだ、特に映画では、センセーショナルにしたいし現実とは時限を違うものにしたい、でも、この映画は正面から向き合う、普通の人間が、岩田くんは普通の人間が立ち向かう姿を見事に演じた、そのものがそこにいるように名演技だ名優だ。
生徒も他の教師や教育委員会もまるでそのものみたいだ。余談だが教師の成り手が無く大変な状況だ、アメリカでは担任とクラブの顧問は専門職が担い、教師は教育に専念する、日本は全部するから大変だ。エンタメを少々排除してるけど、凄く素晴らしい映画だ、良い勉強になりました、名作を是非。
映画の予告編で「ある日突然、クラス全員が金髪で登校してくる」という...
abema prime映画版!?
タイトルなし
主人公と飲み友達の独特な中二病および無茶苦茶イタイコミュ障たちのキャラが新鮮でオリジナルに思った。ここまで空っぽなキャラは初めてかも。パフォーマンスだけで生きてるとこうなるのか。白鳥は例によってとても良かったのだけど、彼女のために自分はどうなってもいいと最初はパフォーマンスのようだったのに、最後の方はどういう心情が見なくなった。SNSこそが社会で、そこでの見え方ばかりなのだけれど、影響力の大きさから言えば、それはある種の戦術。
それにしても、教員たちの言説、市教委、メディアの言説のあまりの薄っぺらさ、気持ち悪くなる。普段テレビも観ないし、できるだけこういった言説は遮断するようにしているのに、映画で延々見せられる苦痛。
岩田くんはかなりのインテリなので、それなのにこの作り込みは素晴らしい。とは言え、彼の役はいつもどこか表層的な感じにするわけではあり、この役もその延長なのだけど。麦ちゃんも良かった。難しい役だったと思う。何でこんなクソなやつと付き合ってるのか、正直さっぱり分からないけど。
題名は金髪だけど不良の話ではない。
びっくりするほど面白かった!
これは不良の話ではなくて、金髪中学生と向き合う先生の成長譚。
自分を持つことを大事に育てられた金髪世代と、周りと同じことが何より大事に育てられた先生世代の闘いでもあったわね。
真実と名言の嵐に納得もし、痛いとこ突かれもしながら、なんかめっちゃ笑ったわ。
常に学校と生徒(親も含む)との板挟みからの処世術なのか、何に対してもはっきり言えない彼。対して金髪の彼女は真逆に自分をしっかりもってて正論の嵐。
金髪は、反抗じゃなくて抗議。
学校側も生徒側もどちらも立てようもするあまり、にっちもさっちも行かなくなって自分で自分の首を絞め続ける彼が気の毒だけども面白くて笑えた。彼の親友?の例え話も上手くて的確でよかったな。
生徒の金髪を何かしらの反抗と捉えて、その理由を知りたいと思って観た映画だったけど、全然違ってて、良い意味での裏切りですごく楽しめたわ。
問題提議をユーモアに
全65件中、41~60件目を表示
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