金髪のレビュー・感想・評価
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市川、不真面目でダサすぎ
中学校教諭の市川が勤務してた公立中学校で、担任してたクラスの生徒数十人が髪を金色に染めて登校してきた。生徒たちは校則への抗議だと言い、学校が大騒ぎになった。軽く考えていた市川だったが、抗議活動の発起人である板緑に、なぜ髪を染めてはいけないのか、と聞かれて、校則だから、としか答えることができなかった。この騒動はネットニュースで取り上げられ、保護者からの苦情、市教育委員会からの事情聴取、そして文科大臣の発言により、髪の色や長さに関する校則は撤廃されることになった。しかし、校則撤廃が決まった後、総理大臣がそのことに疑問を呈した事により、再び校則撤廃が中止となり、元に戻す事になった。そのことを市川は毎日恋人の赤坂に愚痴っていたが、あなたはオジサンなのに受け入れていない、子どもじみている、と説教をされてしまい、その後疎遠となり・・・さてどうなる、という話。
市川が生徒の疑問に真正面から取り組まず、不真面目な対応を続けていたのがダサすぎると感じた。
ガンの話なんか完全なウソだし、バレたらどうするつもりなんだ、って呆れた。恋人から竹輪とちくわぶの違いがわからないと呆れられていたりで、ダメダメだった。
最悪だったのは映画館のスクリーン内での会話で、いくら劇中でもやめて欲しい。それに声が大きすぎで呆れて見るのをやめたくなった。
その市川役の岩田剛典だが、そんなダサい役を好演してたと思う。
⽩⿃⽟季と門脇麦も普通に良かった。
しかし、これ何が見せたかったのだろう?少し笑いそうになる場面は有ったが、誰にも感情移入出来なかったからか、観終わって何も残らなかった。
「謎ルール」に「謎マナー」。ニッポン国中、謎だらけ
生徒指導の教師から地毛の色を咎められ、
髪を黒に染めさせられたことで不登校になった女生徒の『家後』。
『板緑(白鳥玉季)』は件の生徒とは仲が特段に良かったわけではないが、
それがきっかけで疑問を持つようになり、
周囲を巻き込み、ある日髪を金髪に染めて登校、
校則の改定を要求する。
クラス担任の『市川(岩田剛典)』は対応を迫られるが、
事態が校内で閉じている間は短く、
やがては世間の耳目を集め、
遂には教育委員会やマスコミをも巻き込んだ騒動に発展する。
自分が卒業した中・高は比較的自由な校風で、
髪型や長さの規則も無かったし、
ましては靴下や下着の色の指定などとんでもないこと。
もっとも、体育教師による鉄拳制裁はあり、
たいしたことでもないのに頭を拳骨で殴られた記憶。
イマイマなら大問題も、
数十年前は世間的にも許容されていたのかも。
が、今にして思えば教師も人間で聖人君子には非ず。
生徒に対して好き嫌いの感情は当然湧くだろう。
ましてや当時の彼等・彼女等の年齢は三~五十代。
今の自分からしてみれば、
随分と幼い行動原理での対応だったと、
半ば憐れむような感情さえ覚える。
あっ!いかん。つい私怨を吐いてしまった。
それほど教師に対しては、良い記憶がほぼ無い(笑)。
本作では、いかにも日本らしい謎な風習が幾つも描かれ、
そこに日銭を稼ぐためセンセーショナリズムへと奔るSNSやネット、
定見のないマスコミのスタンスを混ぜ込み、
ブラックな笑いで満たす。
サービス残業過多で、現代的な「女工哀史」の教職員の日常や、
事なかれ主義の管理職、或いは日和見な市・県教委、
人気取りの発言を繰り返す時の政権など、
日々報道されているそのもの。
チャップリンの至言ではないけれど、
「クローズアップで見れば悲劇だが、
ロングショットで見れば喜劇」だ。
とは言え、表現が全体的に大人しく、
ノリが悪い構成。
同調圧力の強いこの国の姿をさらけ出す、
より強いエピソードも欲しかった。
もっとスラップスティックに寄せるとか、
思い切り皮肉を利かせる等の方向性も有ったのではとも感じる。
とりわけ主人公教師の物分かりが突然に良くなるのは不自然。
これを彼の成長の結果とするには、どうにも唐突に過ぎる。
終わり方についても同様で、
忘却の早い世情も併せ、
当事者もあっという間に過去の出来事にしてしまったのは
釈然としない。
なまじ前週に公開された、
同監督による〔君の顔では泣けない〕が超良作だったことが、
よりその思いを強くさせる。
中途半端な印象でした。
面白いといえば面白いし、面白くなかったといえば面白くなかったのだけど、面白くなかったと言い切ってしまうとそれもまた違うと言い切れなくもない
想定内
今週公開された映画には全く興味が湧かなかった。
なので、見送ろうかとも考えたが、折角の三連休なので妻に選んでもらって足を運んだ。
キムタクを選ぶとばかり思っていたので、これは想定外。
その他は完全に想定内のつまらなさだった。
30歳前後の方々には刺さる部分もあるのだろうか。
こんな感じの浮世離れした教員はよくいるし、教育委員会もそんなもんだろう。
多少大げさではあるもののそこに面白みは感じない。
中学生は金髪にしてはいけないのか?
大人のお気持ちでしかない校則は必要なのか?
という問題に大上段に構えて考える気もないらしい。
じじいからしたら今更こんなことを考えたくもないね、というテーマ。
SNSやマスコミでの取り上げ方含めすべてに中途半端で、何も残らなかった。
一応、ハッピーエンド???
唯一、生徒役の少女の演技が印象に残った。
世の中の様々な矛盾や、 不満をテーマにしたのは分かった
…で、何が言いたかったんだ?
評価が二分されているようですが、クスクス笑えて普通におもしろかった...
評価が二分されているようですが、クスクス笑えて普通におもしろかった。特に居酒屋での会話。
無になった後の市川が良かった。同監督の『君の顔では泣けない』も同じ時期に上映していて驚きました。
あまりにもお子ちゃま過ぎて白鳥玉季だと最後まで気づかなった。『アイミタガイ』の子だよね?今作では残念ながら役にハマってない感じ。もっと背が高くて、ハキハキ話す子の方が良かったのでは?あと日本人に金髪はあまり馴染まない。門脇麦さんがうまくてやっぱり可愛いかった。
全てが薄味
予告編の印象は「良く分からないが何やら楽しそう」
加えて、岩田剛典は初めて目にした“植物図鑑 運命の恋、ひろいました”で「えらく爽やかなヤツだな」という印象を受けて以来、割と好きな男優(踊っているところは見たことがない)。また、白鳥玉季は子役で観た“ステップ”で感心し、“流浪の月”では「凄いなこの子」とさらに興味を深めた。
そんなわけで、少しだけ期待して観賞。
【物語】
市川(岩田剛典)は平凡な中学校教師。崇高な教育理念や高い理想を持っているわけではなく、大過なく日々教員生活を送りたいと思っている。ところがある日、市川のクラスの生徒たち全員が髪を金色に染めて登校し、学校は大騒ぎになる。彼らはそれが校則への抗議だと主張し、騒ぎは校内だけに収まらず、教育委員会やマスコミまで巻き込み、さらにはテレビで文部科大臣が言及するまでの騒動へと発展する。
市教育委員会の矛先は市川に向けられ、処分を突き付けられた市川は「なんで俺が」と不満を膨らませ、ある行動を起こす。
【感想】
ちょっとがっかり。
期待した「笑わせてくれそう」は裏切られた。想像していたよりコメディー要素は薄く、クスっと笑えたのが2~3回。大笑いできた場面は皆無。 かと言ってシリアスな内容かというと、そうでもない。若干社会派作品的テイストもあるけど、それも薄い。ヒューマンドラマとも言えない。
つまり、どれ一つとっても薄味で「何を作りたかったのだろうか?」と思ってしまう半端感が募った。
注目していた白鳥玉季の存在感も不発。俺に言わせれば彼女の魅力を引き出せていなくて、これだったら並みの子役十分だったという感じ。
岩田剛典は今作ではとぼけたキャラで笑わせてくれることを期待したのだが、これも不発。良かったと思ったのは作品のスパイス的存在感を発揮していた門脇麦くらい。役者的にも他には誰も爪痕を残した人はないない。
全てが薄味で、食べた気がしない食事をした感じ。他人に勧める気にはなれない。
【蛇足】
内容と関係ないところで1つだけ気分が盛り上がったシーンが有ったことを思い出した。映画館で市川と生徒の板緑(白鳥玉季)が話すシーンが2~3回あるが、映画館の廊下のシーンがまさに本作を鑑賞していた映画館(ユナイテッドシネマ新座)がロケ地だった。
「ここだ!!」と思わず口に出したくなった。観賞後廊下に出てここを岩田剛典と白鳥玉季が通ったんだと二度見(笑)。
実は1~2か月前に予告編のテロップで「当劇場で撮影されました」と入ったことが有ったのだが、何か問題が有ったのかその後テロップはパッタリ消えたため作品名を忘れてしまい、「あれ何の作品の予告だったんだ?」とずっと思っていた。
この作品で記憶に残るのは、ちょっと興奮したこのシーンだけだと思う。
これは金髪のお話ではないの〜
ただ流されていく空気のリアル
『金髪』を観てまず感じたのは、「誰も本気じゃないのに、騒動だけが進んでいく」という不思議な感覚でした。地毛を黒く染めろと言われた生徒の件をきっかけに、金髪の生徒が増えていくのですが、彼らは強い意志で動いているわけではなく、“なんとなくノリで”という軽さが漂っています。担任の市川もまた、自分は「教師として仕事をしている」と思い込んでいる一方、生徒に寄り添う姿勢は薄く、どこかで聞いたような言葉を繰り返すばかり。板緑も同じで、SNSで拾ったような主張を並べるだけで、自分の言葉としては響いてきません。
大人も子どもも、言葉は多いのに中身はあまりない——そんな空疎さをコミカルに描いているのがこの作品のおもしろいところです。テレビや政治家の的外れなコメントとの対比も効いていて、「みんな似たようなものかも…」と苦笑してしまいました。
派手さはないけれど、現代の“空気で動く社会”の縮図としてじわっと刺さる作品でした。
意外と良かった
いろいろ見たい映画もありましたが、タイミングがあったので鑑賞です。
本当にありそうなストーリーですが。オリジナル脚本ですかね?
前半は会話劇というか、理屈っぽい会話の応酬でちょっとイラつく。特に主演の市川先生の子供っぽさと、板縁のおとなっぽい言葉にイライラする。
SNSやテレビや大衆というか、現実っぽいけと皮肉っぽく、これもちょっとイライラする。
クスクス笑えるけどイライラする。
1番ムカつくのは正論だけど。
どうやって終わるのかと言うと、、、ちょっと良かった。映画っぽいね。配信なら最後まで観てないかも。
白鳥玉季は今後も楽しみですね。
やっぱり金髪のしかめっ面よりも黒髪の笑顔の方が可愛いね。
先週見た「君の顔では泣けない」と同じ監督なのですね。
「不快感こそブラックコメディ」
映画を観ているときから62歳の私には、ジェネレーションギャップを感じ、不快感と不気味さしかありませんでした。
自分の意見を生徒にまっとうに表明できないで、本音はSNSにぶちまける30男の姿には不快感しかありません。決して「本気」「本音」を表現できない。生徒とも正面からぶつからず裏でSNSを利用してなんとかしようとする。この先生は「痛い」人なのですよね。リアルにこんな30男がはびこってわけではないでしょうね。
周りが金髪にするからなんとなく金髪にする中学生の態度は不気味です。自分の意志ではないから、学校から注意されたから、親から言われたら黒髪に戻す。
どれだけ年代が離れていても、教育委員会が校則をなくすと言い出し、総理大臣がひっくり返すというのはコメディだと思います。ここに社会の矛盾を突いた描写は賛同できます。
ただこの映画はブラックコメディですよね。今の時代の空気感が正直わかりません。SNSがどれだけ社会に浸透し他のメディアを信用していないのか。今やスマホ1台あれば事がすべてすむ時代になっているのでしょうか。
それでも、終幕近くに30男が最後まで映画館で映画を観たこと。中学生の少女にきちんと自分の意志を説明したことで、なんとなく安心しました。きっと彼女との関係性も変化するでしょう。
自我を貫いた少女は、ついに周囲を動かし校則を変えました。ただそこにヒーロー然とならないで、髪を黒髪に戻してもう高校進学のことを考えている生き方はクールでカッコイイです。
「痛い」30男の先生を見事に描写し、ジェネレーションギャップがある私に不快感と不気味さを抱かせたのは、ブラックコメディとしては上等ということでしょう。
坂下雄一郎監督は、「君の顔では泣けない」で見る者の心を揺さぶる作品を作り、この映画でブラックコメディを大胆に描写した幅の広さに今後も期待したいと思わせる監督さんです。
確かに金髪の話ではない
おじさんが精神的にもおじさんになるお話
前置きとして私もそろそろ30に差し掛かるくらいの歳であり、たまにおじさんを自覚する身分である。これを前提としてこの作品のレビューをさせて頂く。これはそのように評価しなければ、生まれた年代によって難解な映画になりかねない作風であるから。
主人公の言い回しがかなり独特かつ秀逸だが、これをそう感じるのは私が主人公と同年代である所以だろう。特に比喩表現にこれが顕著に現れている。所謂内輪ネタ。
内容に関して言えば出回っている予告+α位のもので、金髪騒動という作中のイベントに肉付けして1本の映画にした様な印象を受けた。なので劇場向き映画と言われるとちょっと首を傾げたくなる。
とはいえ、同年代に抱えるコンプレックスをかなり繊細に台詞として描いていた点、また、今の若い子の(愚かではない方と愚かな方の両方の)行動力と流され易さを描写して物語に組み込み、成長する大人の話として昇華していたのは見事だと思った。
どちらかと言うと特番のスペシャルドラマのような映画だったが、企画や趣旨、狂言回しといった点に品があり、配信されたら自戒映画としてまた見たいと思える作品だった。
私と同じくらいの年代の男性の方に是非おすすめしたい。
結果だけ欲してもダメだ
劣化の受容
全65件中、21~40件目を表示
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