金髪のレビュー・感想・評価
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おもしろいぞ
え!?
ネットニュースになってますとか、
メタ的に主人公が状況を解説したりとか、
おもしろい空間が展開していく。
ありそうでなかったユニークな設定は、
その一方で、
どこかで見たことがあるような既視感もある。
アンビバレントな軽い混乱を観客の頭に引き起こすのが本作の魅力だ。
それは単なる模倣ではなく、
普遍的なテーマを巧みに現代に再構築しているからだろう。
この絶妙なバランスこそが、
「金髪」を微妙に考察の余地のある作品へと高めている。
カーペンターの古典的なホラー映画「光る眼」(子どもたちが、
銀髪だったか、金髪だったか集団で迫ってくる原作は呪いの村)
が醸し出すような、
身近な日常に潜む不穏さを想起させつつ、
昨年惜しくも解散したお笑いコンビ、
ハイツ友の会のふたりのようなユニークなユーモアと、
知的なセンスを内包している。
一見すると無関係に思えるこの要素が、
映画の不気味な雰囲気を引き立てながらも、
シニカルに淡々とした日常の中に垣間見える非日常的な違和感で、
観客を深く引き込んでいく。
中盤からの物語のうねりというか転調というか、
脱力・・・(なんでもいいわ)、
おもしろいぞ!
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