金髪のレビュー・感想・評価
全97件中、21~40件目を表示
「金髪イェ~イ!」突然の金髪騒動の強烈なインパクト。 実は様々な問題提議をエンタメ化していて面白い。必見!
ある朝クラス全員が金髪で登校!突然起きた金髪騒動。
その原因となったブラック校則だけでなく、教員の職場環境、教育委員会、SNS、報道など、そこから波及する様々な問題について波及していくが、決して「大上段に構えて」はいない。
深刻すぎず、暗すぎず、いささかユーモラスに、周囲の反応を淡々と描いていていく。
読めない展開も何度かあって、エンタメとして実に面白い。
主人公である教師が熱血でもなく冷徹でもなく、とにかく無難に事なかれ主義でいる。
しかし、決して悪人でもなく、ごくごく身近にいそうな普通の人である。
褒められるような人でもないけれど、嫌いになれない。
そんな彼も、この事件を通して、波にもまれて、あるときは画策もしていくうちに、確実に成長していった。
演じる岩田剛典の、あたふたする様、気分が直接出てしまうようなところなど、ごく普通の佇まいがいい。
対するヒロイン白鳥玉季の、かんっ場をあまり表に出さない、どっちに転ぶかわからないような感じもよかった。ほぼ全編金髪だったので、終盤の黒髪がすごく似合って見えた。
そして、この騒動をまじめに受け止めて、最後まで一人、金髪を通す子(本間里彩演じる木原)がいたのが本当に良かった。
シナリオがパンフレットに掲載されていて復習できました。白鳥玉希さんの今後に期待したいです。
金髪事件を出来事として、それだけでなく、教育やSNSやおじさん化などを風刺した内容で、登場人物のそれぞれの立場から発せられるコメントはどれも正論で言い得て妙で面白かったです。色々な物事が堂々巡りになるところも身につまされました。
原作本があったら各々のセリフをもう一度読み返したいと思いましたが、パンフレットを買ったらラッキーなことにシナリオが採録されていました。
「私が一番嫌いなのが現状を分かっていない第三者が言う正論。なぜなら言ってることは正しいから」は特に刺さったセリフでした。
教員や教育委員会の演者さんの雰囲気や衣装が各々それっぽかったのも秀逸です(総理大臣ははそう見えなかったですが)。
岩田さんや白鳥さんの長ゼリフは素晴らしかったです。
白鳥玉季さんは子役から成長して、可愛くなって良かった。元々演技力は素晴らしく、これから活躍が見込まれます。
でもラブシーンがあるような恋愛もののヒロインはやってほしくないです。芦田愛菜さんに近い感じがあるので、芦田さんのようにインテリジェンスがある芸能活動をしてもらいたいです。
ルールや年齢の象徴としての髪
ルールを変えたい人、(事なかれ的に)守りたい人、
両方の視点からルールに囚われる人たちを
シニカルに描いている面白く深い作品。
ルールを変えようと強く主張しても、
その声を聞いたほとんどの人は、一過性の周りの空気に流されるだけで
直ぐに興味を失って飽きてしまうとか、
年をとること(慣習)から逃れようとして自意識過剰に
もがく姿が逆に往生際悪くカッコ悪くみえるとか、
日本人論、大衆論的な内容をコミカル、かつ鋭く批評的に描いている。
特に恋人との会話、アラサー男子ふたりの居酒屋トークでは
話者にフォーカスして固定した構図で早口で独白するシーンが、
漫才のようにノリツッコミ的な感じもあってすごく面白い。
岩田さんの容姿や語り口は主人公のキャラクターにぴったり。
人間関係の距離感を示すような横方向の構図や、
全般にやや幾何的で無機的な背景も作品の雰囲気を高めている。
ピアノの低音とリズムのシンプルな音楽は
シニカルな作品のテイストにしっかりハマっていて
流れる冒頭の数分から面白い映画だと予感させられた。
主人公が新たな気持ちで一歩前に進む
ラストのオチのセリフは映画全体のメッセージを要約した象徴でお見事。
事なかれ主義の先生の末路は
中学校教諭の市川が勤務する公立中学校で、担任クラスの生徒数十人が
髪を金色に染めて登校してきた。
生徒たちは校則への抗議だと主張し、学校中は大騒ぎになる。
子どもじみた反抗と高をくくっていた市川だったが、
活動の発起人である板緑に「なぜ髪を染めてはいけないのか」と問われ、
「校則だから」としか答えることができないでいた。
この騒動はネットニュースに取り上げられ、教育委員会や文科省、
さらには総理大臣まで動き出す騒動へと発展。
そのことを毎日愚痴っていた恋人の赤坂からは
「あなたは子どもじみている」と説教をされて疎遠となり、
市川は公私ともに窮地に立たされる。
といったあらすじ。
予告を観たとき、もっとコメディかと思ったんだけど、全然違った。
先生も生徒も真面目にぶつかり合っていた。
ただ、先生の当たり障りのない回答連発にはうんざり。
その「心の中のつぶやきを出せよー」と思いながら、
「いざとなると出せないよな」とこちらも自問自答。
結局、何がしたいのか、どう思っているのかわからない。
そして、自分の保身のために動く先生だったの?笑
市川先生は気楽でいいですね。
たしか隣りの女性教師にこう言われてたような。
岩田剛典演ずる市川の受け応えが笑えました。
真面目に見えて中身空っぽ。何とかその場を取り繕ってれば良いのを色んな言い訳をこじ付けて正当化する主義。
これくらい深く考えず状況を乗り切ることが出来たらどんだけ幸せに生きれるか。
まあ、物事そう上手くいかないのを描いてるんですけどね。
女子中学生の板緑がやたら大人びて市川をやり込めてるのなんだか自分に言われてるようで痛かったです。
ただ劇中、状況を変えようとした市川と板緑ではなく、別の力が働いて問題解決されたのはシュールでしたね。
まあまあ面白かった
もう一世代若かったら共感度も違っただろうか。
若くいたいと思っていた頃あったなあって。
今となっては全て受け入れているがね。
中学生の女の子がつっけんどんな感じだったけど、あれがいい味出してると思った。
特別深い感動とかもなく、なんとなくなハッピーエンド。
いい意味でボーっと休暇の昼下がりに見るには適していた。
現代社会の皮肉を鋭く描いた秀作。
予告編を見てすぐに、観ようと決意した作品。
ほんとに現代社会をえぐる皮肉が最高でした。主人公の市川先生を、めっちゃわかりやすく「今のダメ大人」の塊みたいに描いてるから、生徒たちの真っ直ぐさとの対比がバチバチ効いてるんですよね。だから「共感できない」ってレビューも散見されますが、それは制作側が狙ってるんだから……ってツッコミたくなります。
モノローグがわかりやすすぎて「映画的じゃない」って声もあるけど、それも全部計算。むしろ真の主役は金髪にした生徒たちで、木原の最後まで金髪キープとか、赤坂&駒井の辛辣ツッコミ、後聖人くんの権力者の孫・津田の微妙な立ち位置とか、めっちゃ映画的でした。
あと最初は冷ややかにデモ見てた女生徒2人が、最終的に校則変える原動力になるの、学校って社会の縮図だな〜ってゾクッとしました。地味だけど丁寧で、テレビじゃ絶対出せないシニカルな深みが心地よすぎる!
ほんと、よくできた映画です。
なかなかに面白い
シニカルさをこんな風に活かすのか
オマツリサワギニ
金髪中学生とおじさんというワード&予告のインパクトに惹かれての鑑賞。
セリフバトルと言わんばかりの言葉の応酬に、ど正論を叩きつけてくるのでかなりグサグサ刺さりました。
コメディ色強めかと思ったらしっかり現在の学校や校則というものの在り方に警鐘を鳴らしまくる作品だったので思っていた以上に疲れてしまいました。
痛々しいおじさんたちが面白いくらい登場してくるので、いるわ〜こういう人ってのの解像度が高すぎて複雑な部分もあったり。
市川先生の無意識的なおじさん化が中々に重症で、心の中やSNSでは不満を大量に言葉に起こしているのに、現実だと当たり障りのない事しか言えず、いざ言語化しようとすると同じワードを繰り返したり、否定と肯定を行ったり来たりして作中の登場人物も観客も惑わしてくる作りでモゾモゾしました。
恋人との会話の節々におっさんらしさが滲み出ていてついつい笑ってしまいました。
学校の校長や教育委員会の人たちも中々に言語化ができてない人が多く、できてる風で難しい言葉を羅列しまくっていて混乱している生徒を横目に話を進める感じは痛さが出ていて良かったです。
もっとシンプルにスパスパっと教えてくれたら良いのになと実体験が蘇ってきました笑
金髪を始めた生徒となぜか和解して結託して好感度を取り戻そうとした流れは急すぎて困惑しましたし、そこで揉めまくっているのも謎でしたし、相変わらずSNSが関わってくるので胃もたれしたりと、後半になるにつれにテンションは徐々に下がっていきました。
あと映画館で喋りまくるのは演出とはいえあんまりやってほしくないなーと思いました。
たまたま観た回で後ろの二人組がヒソヒソ喋っていてイラッときてたのも偶然とはいえ困りました。
学校の校則に疑問を持った事はかなりありまして、改めて下着の色の統一とか謎でしたし、当方ツーブロック禁止が意味不明だったな〜と観ながら思い出しました。
LGBT関連の話もあってか、女子生徒の制服がズボン可になったというのも些細ではあるけれど変化の一つなのかなとも思ったり。
髪色に関しては今まで生きてきて2回しか染めてないので、金髪にする勇気すごいな〜と思って観ていましたし、髪色で注意されてる人って周りにいなかったから地毛証明という言葉も今作でしっかり意味合いを汲み取れたなと思いました。
タバコを吸ってる映画を観てタバコを吸いたくなる現象ってのがありますが、今作を観た後は金髪って良いなという現象にさせられたのがおもろかったです。
タメになるのではなく、こういう人間もいるのだという人間観察ができるような作品で楽しめる部分も多かったですが、天丼が多すぎて飽きがちょくちょく発生してしまっていたのが惜しかったです。
不条理コメディですがもうひと爆発欲しかったところでした。
改めて先生という職の大変さに脱帽です。
鑑賞日 11/26
鑑賞時間 18:25〜20:10
なかなか健闘した会話劇は、実にいい加減な世間を際立たせた
これは当初、白鳥玉季を観に行ったつもりだった。
しかし岩田剛典の達者な演技と、何より脚本(台詞)のおもしろさに持っていかれた。
白鳥については、もともと『流浪の月』で末恐ろしい子役が出てきたものだと思い、その後は『どうする家康』で凄みのある茶々を演じ、NHK土曜ドラマ『水平線のうた』では阿部寛とからむ準主役を演じていたのを観るにつけ、やはり只者ではないと思っていたからだ。
そういう意味では担任教師・市川の位置づけはまったくノーマークだったのだが、蓋を開けてみれば、いやこれ、岩田の独壇場ではないか。しかも見事。
岩田剛典は『虎に翼』で初めて知った。EXILEだったんですってね。猪爪寅子(演:伊藤沙莉)の法学部の同級生で、紳士ヅラをした上から目線のマンスプレイニング野郎の花岡悟を見事に演じていた。
この物語でも、それがさらに一歩進めて(笑)「あーこれ絶対、公立校のヤル気がないのにやってるふりをする教師が言いそうな小役人的な屁理屈だよねーと思える独白」になり、さらに加えて「自分をオジさんと自覚しないイタい独白」が、これでもかとオンパレードされる。
そして当然、板緑(白鳥)ら中学生たちと会話がまるで噛み合わない。
さらに恋人である門脇とも決定的にすれ違って滑りまくる様子には、席で何度もくすくす笑ってしまった。一度は大爆笑。
台詞、演技、演出、編集が上手くて、絶妙な間も計算されている。
---------------------------------------------
ストーリーやテーマには、レビューでも毀誉褒貶があるようだ。
しかしこの映画は、そもそも校則の是非や、ルールを守るか否か、あるいはステロタイプな「SNSの危うさ」を問うているのではない。
要は「世間」や「権威」や「ムーブメント」というものはイカサマに近いレベルで不安定、不確実で、つまりは付和雷同の不毛なエネルギーが繰り返されるだけの滑稽な現象に過ぎない、と言っている。
合理的な理由が説明されないルールに対し「おかしい」とシンプルに疑問を投げかけ、疑問を取り下げず、金髪をやめない板緑だけが、ダラダラと流れ去っていく思考停止&付和雷同の淀みの中に動かぬ杭となっている。
その「いい加減な世の中」の代弁者であり代表者が市川教諭だ。
いい加減な世の中の代表らしく、職員会議でも生徒への説明でも市の教育委員会の聞き取りでも、実にいい加減な不毛な言葉でその場しのぎをしまくり続ける。
この板緑と市川の対比によって、2人をめぐるすべての「周囲」のいい加減さが強烈に際立って見えてくる。
では、最後に2人は、鑑賞者にカタルシス(解答)を与えてくれるのか?
そうは行かない。
だから不満なレビューが出るのかもしれないが、要は「あとは自分で考えて」と問われるからモヤモヤするのである。
それは、観る側のネガティブ・ケイパビリティが問われている。
映画は映画館で観るタイプです
主人公・市川先生が中身のない上っ面な発言を繰り返す場面には既視感がありました。2021年放送のNHKドラマ「今ここにある危機と僕の好感度について」の松坂桃李さん演じる主人公も、その場しのぎの発言で結局詰んでしまうのですが、このドラマがとても面白かったので、「金髪」も楽しく拝見しました。
金髪の首謀者・板録が誰ともつるんでいないことに違和感があったのですが、デジタル世代にとっては自然なことなのかな?そんな時代の変化には好感を持っています。
世の中には理不尽がいっぱいです。それとどう折り合いをつけるのか、それを学べるのも“校則”の役割だと思います。板録も市川も負けたわけではないはず。この経験を糧とし強くなる、みたいな。
現実味がありつつも、非現実的なコメディ映画です。
ゆったりムズムズリアル
TIFF観客賞、意外と面白いのか?と期待してたら、あれ、こんなに上映館少ないんだ!岩ちゃんなのに?とびっくり。しかし気になってたので遠征して鑑賞。
もっと世にも奇妙な物語的なトーンを想像してたが金髪が主題ではなくちゃんとリアルな人間模様だった。
ドラマや小説で、人って日常会話でそんなに素敵なセリフ言えるものなの??っていつも感じてたのからすると、そうですよねえ、むずかしいですよねえ、わかりませんねえ、がんばりましょう〜、とか本当にどうでもいい返しばかりをする登場人物たちがとてもリアル。その意味のなさ、進まなさにムズムズしつつも苦笑しっぱなし。唯一飲み友さんだけがハキハキ喋る役?で輝いて見えた。大人になりきれない、若さを正しいと思ってしまう、自分への言い訳、慣習変えるのは面倒、思い当たることも多々あり恥ずかしくなる。
面白かったしみてよかったけど、まあ家で1.5倍位で見てもよかったなとは思ってしまった。あのゆったりとした間がこの映画の肝なんだろうけど、現代はせっかちでいけない。
岩ちゃんが全然かっこよく見えなかったのがよかった。門脇麦ちゃんの反撃も強いというか半分筋通ってるのかよくわからなかったけど、いい。白鳥玉季ちゃん、子役で色々お見かけしてるはずなんだけど、一番ピンと来たのは極主夫道の向日葵ちゃん。目力がありなかなかよかった。
ほんと、校則ってなんなんでしょうね。無意味な地毛証明はともかく、高校大学とどんどん自由になっていくから、社会の理不尽なルールに従う練習くらいは一度しといていいと思うんだけど。でもそれを壊してみる練習もまたいい気もする。世の中所詮言ったもん勝ちなとこも大いにある。でも自分が教師だったらやっぱりめんどくせー!って思う気がする。やはり教師は向いてない!
言葉にしづらい
映画「金髪」。
見落としかねない映画ではあったが、なんか引っかかるものがあって鑑賞。
非常に興味深い映画であったのだが、それを言語化するのが難しい。
ブラック校則?の問題で生徒が金髪にして、というのが出発だけど、主人公が言うとおり、「金髪」の映画ではない。
じゃあ、主人公の言うとおり、主人公個人の話かと言えるのか、というとそんなこともない。
途中で、生徒と主人公が組んでいたりして、「え」と思わず声が出ちゃったし。
最初から、この映画でスッキリさせようとして作っていないので、スッキリしないのは映画として出来が良いのだろう。
俳優では、門脇麦さんは別格として、岩田剛典さんが意外と(失礼)良かった。
今どきの30歳くらいの平凡な人を、EXILEの人が演じているのが、個人的に斬新でした。
あと、白鳥玉季さんは、多分、私は初見だが、大化けしそうな感じ。
テーマ曲の不穏さが、この映画の不穏さとマッチしていて、良かったです。
思ったことは2つです
先日、古厩智之監督の「まぶだち」という古い作品を観る機会がありました。小学生の話なんですが監督の半自伝らしいので設定は多分1970年代後半かその辺り。メインになる教師が出てくるんですが、主人公の少年を連れて親が学校に来て深々と教師に頭を下げてました。昭和あるあるだと思いましたが、本作、やっぱり岩田さんは玉季ちゃんの親に深々と頭を下げてました。時代が変わったんです、教師の立ち位置は難しいんですね。
予想の遥か上を行く真面目な作品でした。いろいろなテーマが入っていて中々の力作、でも映画的な盛り上がりは少々欠けるかなとも思いました。お客さんも入ってなかったです(平日の夕方の回、近所のイオンで2人)。
思ったことは2つです。
①白鳥玉季ちゃんは「アウトアウト」でエンケンさんとのバディを演じていてそれは見事で凄い子役だと記憶しました。「流浪の月」とか「アイミタガイ」とか、不思議と出演作を観てましてファンです。ミッチーさんとのドラマではすっかり大人っぽいというか、可愛らしく成長されたなと思ってました。今作も実は白鳥玉季ちゃんが出てなければ多分観てません。これからの出演を楽しみにしています。
②高校生の時の進路選択で、教師を真っ先に外したことは今でも鮮明に覚えています。今作を観て、改めて間違っていなかったと確信しました。
潔いタイトルと、潔くは割りきれない現実社会の対比が興味深い
予告編で見かけたときから、ぜひ早く見たいと期待していた作品。現実でも起きてしまいそうな話運びで、なかなか考えさせられました。ただ、現実であったら市川先生は復帰できないままになっていそうで、何とも言えない気持ちになります。
どこまでが誤報で、どこからが生徒(板緑)と先生(市川)とで作り上げた話なのか、映画館がシーンに登場するあたりから、個人的には少し追いつけなくなってしまった気がしています。
目を離してしまったのか、一瞬集中力が切れてしまったのか、あるいは、嘘と真実の境界をつけがたいのが今の時勢ということを表すための監督の意図だったのか、もう1回見直したいたいと思います。
(追記)
何とも言えないあのビアノの音楽が、この映画に絶妙にマッチしていてお気に入りです。
世武裕子さんという方の作曲とのこと、存じ上げなく申し訳ありません。
窮体ブロンド
題材に惹かれ鑑賞したが、正直よく分からなかった。
序盤は時系列が細かく行き来しすぎで見づらい。
物語は“金髪騒動”当日から始まり、問題への対処から転がっていく事態を描いていく。
市教委って、あんな即日出張ってくるもんなの?
金髪が増えたり減ったり忙しいが、作中でも言われる通り上手いやり方とは思えない。
どう進みたいのか掴みかねてるうちに、前フリもなく市川と板禄が結託していて驚いた。
しかしあの“動画”はどう転んでも組織にとっては厄介でしかなく、市川の魂胆が分からない。
癌だなんて見え透いた嘘をつくのも意味不明。
手を変え品を変えやってるのは分かるのだけど、狙いと理屈がイマイチ伝わらず…
あんなに受け答えが下手だった市川が(用意してたにせよ)TVでスラスラ喋るのも違和感。
結局ぬるっと校則が変わり、いつの間にか復職、そして何故か復縁して終わり。
盛り上がりどころが一つもなかった。
主な登場人物の性質は非常に分かり易く、特に主人公の軽薄さはなかなかのもの。
内容のみならず口調まで幼く、中学生と対等に口喧嘩する三十路教師をガンちゃんが好演。
しかしモノローグはコミカルにもシュールにもなりきれず微妙…
門脇麦はサスガで、特に市川に“指摘”するシーンはとてもリアルで、無音の演出もよかった。
それにしても、映画館で上映中にスマホをいじったり喋ったりする場面は不快この上ない。
あの場所である必要もないのにしつこく繰り返し、しかもそれを“映画の中”でやる。
そこにどういう意図があるのか理解に苦しむ。
岩ちゃんがちゃんとダサい
岩ちゃんは演技がんばってるね。
この役けっこう難しいと思うけど、頑張ってやってた。
それで教師やってるときの服が絶妙にダサいんだよね。
ジャストサイズのシャツをぴったりしたパンツにタックインしてるから、ダサく見えるの。
それでも岩ちゃんの顔がついてるから、かっこいいはかっこいいけど、やっぱりファッションって大事だね。岩ちゃんをもってしてもダサくみえちゃうんだ。
話は、中学校で生徒が『髪型は自由にするという校則に変えて欲しい』って言って一クラス全員が金髪にしてくんのね。それで岩ちゃんが右往左往するっていう。
岩ちゃん、よく喋るけど、喋ってる内容は何もないって役なんだよね。爽やかイケメンだけど中身なにもない感じでやってて良かった。
途中まですごく面白いんだけど、ドンデンドンデンやりだしてから、今ひとつだったな。飽きちゃうんだよね。
観てると山田真歩でてきて、田村健太郎、内田慈、駒木根隆介、前野朋哉と、一時期ミニシアターに行ったら大体この人たち出てるって俳優さんが出てんのね。坂下雄一郎監督も《東京ウィンドオーケストラ》、《ピンカートンに会いにいく》とかやってたから、その頃からのつながりなんだろうな。
観てて思ったのは、学校が生徒をコントロールするやり方って、刑務所で看守が囚人をコントロールするやり方と一緒だね。
人数は生徒の方が多いから、もし一致団結して戦われたら、教師側は負けちゃうんだよね。
だから「お前たちは教師にはかなわない」っていうのを一生懸命植え付けてんの。
上からいきすぎても、下からいきすぎても、うまく支配できなさそうで、教師は大変だと思ったな。
白鳥玉季はいいね。《アイミタガイ》あたりから覚えてるけど、やっぱり良かった。
同級生の最後まで金髪で貫く子も良かったな。
同じことの繰り返し感でダレるところは残念だけど、それ以外は、良く練られた脚本だったし、ダサい岩ちゃんも観れたし、久しぶりに門脇麦も観たし、満足したよ。
全97件中、21~40件目を表示








