「窮体ブロンド」金髪 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
窮体ブロンド
題材に惹かれ鑑賞したが、正直よく分からなかった。
序盤は時系列が細かく行き来しすぎで見づらい。
物語は“金髪騒動”当日から始まり、問題への対処から転がっていく事態を描いていく。
市教委って、あんな即日出張ってくるもんなの?
金髪が増えたり減ったり忙しいが、作中でも言われる通り上手いやり方とは思えない。
どう進みたいのか掴みかねてるうちに、前フリもなく市川と板禄が結託していて驚いた。
しかしあの“動画”はどう転んでも組織にとっては厄介でしかなく、市川の魂胆が分からない。
癌だなんて見え透いた嘘をつくのも意味不明。
手を変え品を変えやってるのは分かるのだけど、狙いと理屈がイマイチ伝わらず…
あんなに受け答えが下手だった市川が(用意してたにせよ)TVでスラスラ喋るのも違和感。
結局ぬるっと校則が変わり、いつの間にか復職、そして何故か復縁して終わり。
盛り上がりどころが一つもなかった。
主な登場人物の性質は非常に分かり易く、特に主人公の軽薄さはなかなかのもの。
内容のみならず口調まで幼く、中学生と対等に口喧嘩する三十路教師をガンちゃんが好演。
しかしモノローグはコミカルにもシュールにもなりきれず微妙…
門脇麦はサスガで、特に市川に“指摘”するシーンはとてもリアルで、無音の演出もよかった。
それにしても、映画館で上映中にスマホをいじったり喋ったりする場面は不快この上ない。
あの場所である必要もないのにしつこく繰り返し、しかもそれを“映画の中”でやる。
そこにどういう意図があるのか理解に苦しむ。
ホント、映画館のシーンは不快でしたね。
ポンコツ教師に全く共感出来ず、どうでも良いな、と観てました。
最後は再び教壇に立ってたし、彼女との復縁したようだが、ガン告知のウソはどうするつもりなんだろう?
そんな感想でした。
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