「安直すぎる。」君の声を聴かせて minavoさんの映画レビュー(感想・評価)
安直すぎる。
評価に値しない。
理由は、ヒロインの共依存を「優しさ」ではなく「同情」と自覚させるという学びを描くわりに、聴覚障害者の描き方が、極めて差別的で、同情的だからだ。結末も障害者に対して救いがなく、突き放す。
タイトルやコピーからなんとなく想像がつく落ちネタに行き着くまで、意味のない中学生レベルの恋愛もどきの安っぽいドラマに付き合わされる。
聴覚障害が、落ちネタを成立させるための道具として使われる不快感。
リメイクだそうだが、作り手の安直な発想が薄ら透ける。「コーダ あいのうた」の見せ場である、突然無音の世界を観客に体験させるシーンが、この映画ではクラブでの演出だとわかる。
前にPA屋のアルバイトをやった時に搬入時にスピーカーの振動板を触ってしまい、怒鳴られた経験があるが、そういうやってはいけない描写をしれっと入れるあたりも作り手の誠意を疑う。
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