「生きるのに理由なんていらない」ミーツ・ザ・ワールド ゆみなさんの映画レビュー(感想・評価)
生きるのに理由なんていらない
オンライン試写で観賞。
未知なる歌舞伎町で見つけたキラキラした青春。生きるのに理由なんていらないし、誰かのために生きる必要もない。善意も悪意も容赦なく飛び交う世界で、好きを否定しない優しい人達。永遠に分かり合えなくても、思い続けるのは自由だよね。
序盤の由嘉里(杉咲花)は腐女子って事に少しだけ羞恥心を持ってて、でも彼女がオタ活をする描写が物凄く幸せそうで可愛くて何だか応援したくなっちゃうんだよな。ライ(南琴奈)やアサヒ(板垣李光人)はあきらかに由嘉里とは住む世界が違うのに、彼女の好きをめちゃくちゃ肯定してくれるのが素敵すぎる!
由嘉里はライに出会って恋愛や結婚はマストじゃないことを知るし、ライは由嘉里と居ることで生きるを継続して自分が自分でなくなるのが怖くなっちゃったのかもしれないな…でもだからって由嘉里の前で死を選ぶこともできなくて。
由嘉里はライからもらう水で息ができるようになったのに、だんだん水の中で息苦しくなって。雨上がり、雨降り、水を張った灰皿、水溜まり、水槽、本編にはどこもかしこも水が効果的に使われていて。でもそれはキラキラしてたり汚れていたり様々で。2人が一緒に見ていた景色も違って見えていたのかな?でも確かにあの朝陽は同じように見えていたはずで、だからこそそれが続いてほしかったんだよな。
由嘉里が推しのことを話す時にめちゃくちゃ早口になっちゃうのかわいかった。メイクしてもらって行ったところがオタ友との集まりだったり、なんか推しの前では可愛い自分でいたいのかな〜って。
音楽と主題歌がクリープハイプで嬉しかったし、エンドロールで流れる曲に生きる力をもらった気がした。
そういえば発表されていないキャストの方が居て、私も大好きな人だったのでテンション上がった!声だけでも存在感抜群ですね。