死霊館 最後の儀式のレビュー・感想・評価
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ホラー要素のある《エンタメ映画》でした。
『死霊館』本編としては4作目にして最終作となる本作ですが、作品のテイストとしては「王道ホラーの1・2作目」と「ホラーと言うよりサスペンスな3作目」の中間くらいかな と。
ホラー要素もありつつ 今回は「家族の愛」「親子の愛」「宿命と向き合う覚悟」等々 人間ドラマ的な要素が色々と盛り込まれておりました。
ホラー映画をあまり観ない人には「それなりに怖い」作品かも知れませんが 、ホラー映画を観慣れている人には「物足りない」作品かと思われます。 …が「怖さを求めず 怖さに期待しなければ」それなりに《面白く観れる作品》だと考えます。観終わった時に「あぁ怖かった」と言うよりも「あぁ面白かった」と感じる方向性です。シリーズを全部鑑賞しているファンの方なら尚更そう感じるかも。
エンタメ映画としては「それなりに面白い」けど 凄く面白い訳でも無いし、ホラー映画としても「そこそこ怖い」けど 凄く怖い訳でも無かったので、正直《安定の『死霊館』シリーズ》と言った感じで「低評価にはならないけど 高評価もしづらい」所ではあります。
なので個人的な評価としては☆3〜☆4くらいが妥当かと思います。
分かっちゃいるが、かなりビビる!上手く出来てますね
The Conjuring: Last Rites.
たとえ愛があってもこんな家族の一員に成りたくは無い!
ラストの 君も家族の一員だ~ アンタの言葉が一番ホラ-だよ(笑)
心霊研究家ウォーレン夫妻・・・恐るべし!! (@_@;) (>_<)
今日は「死霊館 最後の儀式」 観たんすよ~。
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死霊館シリ-ズの資料館
①『死霊館』(2013)
②『アナベル 死霊館の人形』(2014)
③『死霊館 エンフィールド事件』(2016)
④『アナベル 死霊人形の誕生』(2017)
⑤『死霊館のシスター』(2018)
⑥『ラ・ヨローナ~泣く女~』(2019)
⑦『アナベル 死霊博物館』(2019)
⑧『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』(2021)
⑨『死霊館のシスター 呪いの秘密』(2023)
⑩『死霊館 最後の儀式』(2025)
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こんなけあるんですね。
兎に角 久々にこの手のガチな心理的ホラ-物見たんだわさ。
コリャ マジで案外怖いじゃね-かぃぃ (@_@;)
予期せぬ展開有って 結構面白かったわ。
死霊館の資料館には絶対行きたくは無いな(笑)
そ~いや昔ね、神戸の某異人館に行ったんだけども、そこにも色んな不気味な?人形が飾って有って しかもいっぱいね。触れてはダメだけど写真すら撮らなかったわさ。咄嗟になんか憑りつくなって思っちゃって。
その時の事を思い出したよ。
大きな鏡とか 確かにヤベ-代物。そう思ったね。
ウォーレン夫妻の娘の未来の夫。元警官だけど有る事件がきっかけで辞める事に。
私なら この最後の儀式がきっかけで 婚約解消するけどな・・・。
でもそうしたら 娘とこの夫婦に呪い儀式掛けられそうww。
全て実話ベースなので、こう言う事が在ったて事なんだね。
それならマジ怖すぎるわ。
大きな鏡は廃品回収時割ったはずなのに また復活とかどう言う事なのかしら。
まさかの夢扱いなのかな。
心理的以外にもスプラッター的要素もあり、かなりビビりましたわ。
アナベルの話位しか見た事なかったけど、今度ゆっくり全作を観たいと思います。
ウォーレン夫妻の活躍に興味が有る方、
ホラ-好きな方は是非劇場へどうぞ!
鑑賞動機:少なくともメインの1、2作目はそれなりの出来だった10割。
え、あれ、ジェームズ・ワンだよね? 吹いた。
恐怖描写の静と動のバランスは…やや動、つまり驚かす方へよりすぎていたかも。
今回の相手のせいもあってか、通常のシーンでも、鏡を使った撮り方が目立っていた。
家族の絆と愛で立ち向かうところはブレなく貫いたので、まあいいか。
最後
このシリーズもどうやら最後らしい
主演のパトリック・ウィルソンが家族を愛する理想の夫(父親)を演じているのだが、個人的に彼の出演作で一番好きなのはドラマ版「ファーゴ シーズン2」
こちらでも妻と娘を愛する理想の父親を演じており、シリーズで一番好き(ちなみにバカ夫婦役で共演したキルスティン・ダンストとジェシー・プレモンスはその後結婚したのもシーズン2)
シーズン1も映画版と一番リンクしており、悪役のビリー・ボブ・ソーントンも気持ち悪くて最高なのだが、やっぱり2が好き(一番嫌いなのはシーズン3、悪役が嫌い…)
と、ドラマ版ファーゴのことばかり書いてきたが、本題のこの映画、最終版らしく終盤思わず笑っちゃうくらいイロイロてんこ盛り
新キャラのトニー役、「ボヘミアン・ラプソディ」のロジャー・テイラー演ったひとでした、オワリ!
サブリミナル効果で夢に出そう
ホラー映画としては一級品
Who you gonna call?
心霊研究家ウォーレン夫妻を描いたシリーズのたぶん9作目にして最終章で、1986年ペンシルバニアで巻き起こる話。
先出しプロローグ少々からの、1964年の鏡ちょい見せ、そしてジュディ誕生&幼少期のジュディと始まり、1986年の事件へと展開して行く。
超安産?と思ったら…人口呼吸とか刺激与えるとか何もせず受け入れる医者ってどうなのよ。
そしてゴーストバスターズ引退表明からの、鏡プレゼントのスマール家、ゴードン神父にウェディングドレスといよいよ本題になって行くけれど、随分前振りの長いこと。
ストーリーがあるとはいえ、いきなり1986年から始まっても何も問題ないレベルのもので、しかも何かといえばジャンプスケアの連続で、怖さよりも驚かせるばかりのつくりなのに、これで135分はいくらなんでも長過ぎでしょ(´・ω・`)
個人的には大ハマりした作品はないものの一応観続けて来たけれど、特に集大成的な何かがあるわけでもないし、ロレインの霊の絡まない予知ぐらい?…ていうか霊が絡まなくてもみれるのね。
と思ったら、ストーリーとは関係なく、エンドロール前にシリーズ振り返りで集大成!?
その後ジュディが何をしているか知らないけれど、もしやっていたとしても娘に引き継いで続編とかいらないからね。
鏡に映った本性は、愛によって装飾された実体によって打ち消される
2025年のアメリカ映画(135分、PG12)
『死霊館』シリーズの最終章
悪魔祓いの実在の夫婦を描いたホラー映画
監督はマイケル・チャベス
脚本はイアン・ゴールドバーグ&リチャード・ナイン&デビッド&レスリー=ジョンソン=マクゴールドリック&ジェームズ・ワン
原題は『The Sonjuring: Last Rites』、で、「魔術師(転じて悪魔祓い):最後の儀式」という意味
物語は、1964年にヴィクトリア・グレインジャー(ポーラ・リンドブラム)からの依頼を受けたエド・ウォーレン(オリオン・スミス、老齢期:パトリック・ウィルソン)とその妻ロレイン(マディソン・ローラー、老齢期:ベラ・ファーミガ)が描かれて始まる
曰く月の姿鏡に何かがあると感じたロレインだったが、予定1ヶ月前なのに産気づいてしまい、救急病院に運ばれることになった
懸命な救命処置と出産を行うものの、生まれてきた赤ん坊は息をしておらず、医師からは死産だと告げられる
ロレインは赤ん坊を抱き抱えて神に祈ると、1分後に赤ん坊は自発呼吸を開始し、生き返ることになった
赤ん坊はジュディ(エミー・ノーラン、成人期:ミア・トムリンソン)と名付けられ、スクスクと成長していった
それから20年後の1984年、ジュディは恋人トニー(ベン・ハーディ)との関係を始め、ようやく両親に紹介するまでになっていた
ロレインはトニーを歓迎するものの、エドは複雑な心情でその時を迎えることになった
一方その頃、ペンシルヴァニア州のウエスト・ピッツトンでは、そこに住むスマール一家に奇妙なことが起こっていた
一家の祖母メアリー(Kate Fahy)が骨董品屋で購入した姿鏡は、次女ヘザー(キラ・ロード・キャシディ)の堅信式の贈り物となっていたが、その鏡はとても異様なものだった
ヘザーは喜びを見せるものの、姉のドーン(Beau Gadson)は気味悪がって揶揄していく
仕方なく内緒でそれを捨てることになったのだが、それがゴミ収集車によって持ち去られた後、ドーンは大量の吐血をして、体内からガラス片が出てきてしまう
それからというもの、一家には奇妙な出来事が起こり始め、手が作られなくなっていたのである
映画は、この騒動の相談を受けたゴードン神父(Steve Coulter)がウォーレン夫妻にそれとなく打診をするところから動き出す
健康問題があるエドは一線から身を引いていて、それをやんわりと断らざるを得なかった
だが、ゴードン神父が彼らの代わりにスマール家に行ったところから事態は急変してしまう
ゴードン神父は突然首を吊って自殺をし、その葬式の場において、ジュディは奇妙な体験をしてしまうのである
映画は、シリーズ最終章ということで、ウォーレン夫妻が取り扱った最後の事件を描いていた
かなり高齢になっていて、悪魔と戦うのは難しいという感じになっていて、物語のメインはウォーレン家族とスマール家族の危機と団結を描いていた
悪魔の正体は最後まではっきりせず、「名前を知ることで封じる」みたいなことにはなっていない
なので、悪魔祓いとしては結論したようには見えず、物理的に「家族愛」で押し倒したように思えた
鏡に宿った悪魔が何故かジュディを標的にしているのだが、一応はエドの娘を失う恐怖というものが増幅していることになる
トニーの出現によって、違う形で娘を失いそうになるのだが、それを受け入れることによって、新しい家族というものが生まれている
その受容の物語となっているのだが、ダラダラとヒューマンドラマが続く割には、そのあたりの決定的な部分がきちんと描かれていないように感じた
ホラー要素もそこまでではなく、ジャンプスケアが少々ある程度で、じっとしているアナベル人形の方が怖かったりする
これまでのシリーズに登場したキャラがたくさん登場するのだが、観ていなくても「物語上は問題ない」と言える
だが、意味深なセリフを残したり、きちんと「ここにも出てますよ〜」という感じに登場するので、そのあたりはシリーズのファン向けのサービスであると思う
ロードアイランドで絡んだ刑事・ブラッド(ジョン・ブラザートン)と元技術助手のドルー(シャノン・クック)はエドの誕生日に登場していて、肉を焼いたり、卓球をしたりしていた
その他はラストの結婚式の参加者として登場し、これまでにウォーレン夫妻が助けた人たちが参列していた
個人的にはほぼ覚えていなかったので感慨もなかったが、熱烈な人、復讐をした人なら懐かしいと思えるのかもしれません
いずれにせよ、シリーズ的には最後だが、実話を無視した状態でならジュディ&トニーが後を引き継げそうにも思えてしまう
あるいは、回想録的に若年期を演じた2人が若かりし頃の事件に挑むというのもありだろう
また、たくさん作られているスピンオフというのも続編は可能なので、全てがエンドという感じもしない
このあたりは需要と供給の問題になると思うが、本シリーズの夫妻の登場がラストだとすると、ちょっぴり寂しいなあと思ってしまった
苦難を乗り越え深まる家族愛
効果音と特殊メイクで驚かすITのようなお化け屋敷映画かと思っていましたが、予想を遥かに裏切る感動作でした。ITには仲間との絆がテーマにあったように思えますが、本作は家族愛を伝えていました。
悪霊が取り払われ、ウォーレン夫妻の去り際にスマール家から感謝の気持ちが伝えられた時のお互いの安堵の表情に目頭が熱くなってしまいました。
トニー(ベン・ハーディ)が照れながらウォーレン夫妻へ娘ジュディへの結婚の意志を伝えたり、エドが最後トニーを家族として受け入れるシーンなど、家族として絆を深めていく過程がとても丁寧に優しく描かれています。
家族愛という映画ではよくテーマとして伝えられる普遍的な価値観ですが、最後ロレインの予知夢にあったのは家族大勢で過ごすことが最高の幸せなんだということを伝えてくれました。
本作はシリーズ最終章で当方これが初見だったのですが、今までの作品も観てみたくなりました。
恐怖を超えて、家族という“現実”へ
ホラー映画というものは、いつの時代も観客の「信じたいもの」と「信じたくないもの」の狭間に生きている。『死霊館:最後の儀式』は、その両極の緊張がようやく緩み、祈りにも似た静けさで幕を閉じる。シリーズ最終章にして、最も“怖くない”――しかしそれゆえに最も“人間的”な作品である。
もはや悪魔は敵ではない。悪魔とは、ウォーレン夫妻にとって“信仰を試す鏡”であり、観客にとっては“家族を信じる力”のメタファーだ。前作までの神父も十字架も、もはや記号でしかない。今作で本当に問われているのは、「愛する者を、信仰の外でも信じられるか」ということだ。
恐怖演出も控えめで、ドアの軋みも鏡の反射も、ジャンプスケアというより、老夫婦の心音に寄り添うような穏やかささえある。ヴァラクがどうとか、呪いがどうとか、もはや枝葉である。むしろ物語の主眼は、ロレインとエド、そして娘ジュディの三人が「家族としてどう完結するか」に置かれている。つまりホラーではなく、家族の再生劇として描かれているのだ。
とりわけ印象的なのは、無職の婚約者ボブが求職中の身分でプロポーズする場面である。観客の多くが「まず職を探せ」と心の中で叫んだ瞬間、実はこの映画がホラーの枠を超えたことを示している。悪魔よりも恐ろしいのは、現実の生活と責任。ロレインが祈りで悪霊を祓うよりも、娘が定職のない男と結婚する方が、よほど現代的な恐怖である。シリーズが12年かけてたどり着いたのは、皮肉にも“信仰の終着点=現実への回帰”だったのだ。
そして結婚式のラスト。歴代シリーズの被害者たちが一堂に会する。ホラーのはずなのに、まるでマーベル映画のエンドゲームだ。あれは完全なファンサービスであり、同時に救済の可視化でもある。過去に苦しんだ人々が幸福に生きている――その光景こそが、ウォーレン夫妻の祈りの結晶であり、このシリーズが目指した“信仰の実証”である。
思えばこの12年、私たちは恐怖と信仰を往復する物語を見せられてきた。だが本作が教えるのは、恐怖を克服する力は祈りではなく、隣にいる誰かを信じることだという当たり前の真実だ。つまり、悪魔は最初から存在していなかったのかもしれない。あれは、恐怖と向き合うために人が必要とした“名前”にすぎなかったのだ。
最終章『最後の儀式』は、ホラーとしては穏やかすぎる。だが、信仰を物語る映画としては、静かに完成している。恐怖よりも、日常に立ち戻る勇気。悪魔よりも、無職の婚約者を受け入れる愛。ウォーレン夫妻が最後に祓ったのは、もはや悪霊ではなく、“現実を恐れる心”そのものだったのだ。
死霊館 最後の儀式(映画の記憶2025/10/19)
Stray Heart
死霊館も最終章。
死霊館のシスターがあって忘れていましたが地味に4年ぶりの新作なんですね。
劇場は8割方埋まっていましたが、比較的静かで助かりました。
ウォーレン夫妻最後の戦いという事でどういう決着になるのかなと思いましたが、良く言えば大団円、悪く言えばもう一声という感じでした。
キャラクターは相変わらず魅力的ですし、現実でもしっかりとした人たちだからこそ出来たお話なのかなと思いました。
娘のジュディの誕生から話が始まり、怪しげな鏡がとある一家に届いて、その一家で異変が起こり始めるといったベーシックな始まり方ですが、夫妻が心霊調査を一旦取りやめて講義などで生計を立てているというのが大きな変化かなと思いました。
その鏡を受け取った一家での変化がじわ〜っとしたものとどデカいポスターガイストを交えながらなので緊張感がありますし、鏡を捨てたその日に嘔吐かと思いきや口から大量の血とガラスが出てくる絵面のインパクトは凄まじかったです。
そこからの空中浮遊金縛りや斧を持った男の襲撃、人形に隠れてバァって出てくる婆さん幽霊と畳み掛けるようにやってくれるので時々ビクついていました。
ジュディの恋人のトニーがめちゃくちゃ良いやつで、なんとか死なないでくれよ…と途中からずっと祈るような気持ちで観ていました。
トニーが結婚したい旨を伝えるためにドギマギしているのが可愛らしいですし、ジュディとキスをしていたところにロレインが入ってきてあらごめんなさいな流れもベタでしたが好きでした。
結婚を聞いた時のエドの渋い顔も好きです。
そこから心霊調査の依頼がありつつもやんわり断る中で、世話になった神父が心霊に殺されてしまい、それをきっかけに心霊調査に乗り出すといった流れで本格的に最後の戦いに挑む様子が描かれるので胸熱でした。
家の隅々を探しまわりながら心霊を探し出し、対策もしっかり取りながらも、それに対抗するように勢力を増していく悪霊たちとの駆け引きもドキドキさせてくれます。
ジュディがすぐに心霊に誘導されてしまうので、行くな行くなと何度と思いながらもガッツリ行ってしまうのであちゃ〜ってなりながら観ていました。
どう考えたってそこには誘われてるのになって思いながらもホイホイ行ってしまうので目も当てられません。
ラスボスの悪魔がそこまで強くなかったのが残念でした。
アナベル筆頭にエグいまでに強い奴らを観てきたのもあって、今回は嫌がらせの発展形レベルで、やってる事自体は残酷なんですが、家族パワーで返り討ちにできるくらいだったのですぐに忘れてしまいそうなラスボスでした。
鏡がグルングルン回ったり、引き摺り回したりするアクション的なところは良いんですが、過去作に比べると取るに足らずといった感じでした。
現実を変に脚色せず、ちゃんとした所に落とし込んで終わったあたりはしっかりとしたリスペクトが感じられて良かったです。
この手のホラーの作品でハートフルに終わるって中々勇気がいると思うんですが、そこを一貫してやってのけたのはお見事だったなと思いました。
シリーズ通しての安定感が凄まじかったです。
改めてウォーレン夫妻凄い人たちだなと感じれる作品でした。
鑑賞日 10/18
鑑賞時間 14:10〜16:35
最終作に相応しい
シリーズ1と2は怖くて大好き。でも3はジェームズ・ワンが監督から離れてしまったので未見。アナベルのスピンオフは何本かは見ているライトなファンと言ったところ。
今作は最終作という触れ込みなので観に行ったが、上映時間はホラーものとしては長尺の2時間15分!えーっ思ったが心と身体を準備して鑑賞。
その長い上映時間の理由はウォーレン夫妻の家族、そして霊に取り憑かれたペンシルベニアの一家のドラマが丹念に描かれていたから。それが並のホラーとは違う品格を作品に与えているのだけど、そのドラマが映画のテーマに結び付いて恐怖度を増しているかと言うと微妙で、あまり面白くないのである。ドマラ部分をバッサリ切るか、もっとコンパクトにして30分くらい短くした方が締まった作品になった気がします。
でもウォーレン夫妻のコンビは相変わらず息がピッタリで、この2人を見ているだけで心地良くなるし、最終作に相応しい構成も良かった。
これからは娘さん夫婦を主人公にしたスピンオフが作られそうです。
期待度○鑑賞後の満足度◎ 『もう、電話のコードを引っ張らないで!ママは電話中なの。いい加減にしなさい!あれ?誰もいない…』
①電話のコードを引っ張るなんて安い(掛かっている費用のことです)仕掛けでこれだけゾワッとさせるところが気に入った。
実際、人を怖がらせるのは特殊効果とかでなくてこういう日常にあるものが“あれ、ここに置いた筈なのに“みたいな誰でも経験しそうないつもと違うことが起こった時だと思う。
その証拠にクライマックスの悪魔との闘いのシーンはあまり怖くなかった(迫力はあったけど)。
②ここ数年で観た新作・旧作を問わず「怖い」と云われている映画の中では一番怖がらせてくれたかも知れない。(所謂怖いと云われる『近畿地方のある場所で』も含む新旧のジャそパニーズホラーはどれも怖くなかった。逆に笑っちゃうのもあったけど。)
怖かったのは別に自分がクリスチャンで悪魔の存在を信じているからではない。実際、クリスチャンではないし悪魔も信じてはいないけれども(超常現象は信じてます)(こちらの方が本当にありそうだと思われたネイティブ・アメリカンの悪霊が取り憑く『マニトウ』なんかの方が怖い)、怖さの醸成が上手い(脚本の構成が上手いからだと思う)。
特に前半の流れが良い。後半は『エクソシスト』『オーメン』『ポルダーガイスト』が少し入っていた…
③ジュディをめぐる因縁や、ゴードン神父に関わる部分はフィクションだろうとは思うが、本当にあったこと(?)の中にフィクションを上手く挿入しているところとか伏線回収とか色々手が込んでいて楽しめませてもらった。
ただ、悪魔が本当に狙っていたのがジュディということにウォーレン夫婦がなかなか気付かないのにはちょっといらっとしたし、グローバー神父が駆け込んだ(教会ではないが)宗教施設内まで力を及ぼせるような強力な悪霊がああっさり退治されてしまうのは物足りない。
ところで、例の鏡を含め、ウォーレン家の地下に保管してあった色んな邪悪な品物はその後どうなったのでしょうね。
ウォーレン夫妻のそのごよりそちらの方が気になった。
最後を飾るに相応しい
70年代はオカルトブームで、私が子供の頃はテレビは心霊現象やオカルト映画であふれていた。
妹たちとオカルト映画を観ながら留守番。そのままオカルト好きになり、今に至る。
暗がりから何かが現れそうな、正統派オカルトが好きだが、その後ブームはスプラッタやゾンビに移行。
再び、70年代オカルトに脚光を浴びせたのがこの#死霊館シリーズ 監督の#ジェームズワン 悪魔に魅入られた家族を救い、絆を取り戻すウォーレン夫妻。
怖いだけではなく、ヒューマンドラマも丁寧に描いているのが、このシリーズの魅力だと思う。
夫妻は亡くなってしまったが、呪物を収めた博物館は今も健在で、一人娘のジュディが継いでいる。
この映画は次世代への継承の物語であり、家族と愛の物語。
ラストに相応しい作品だった。
ありがとうジェームズワン。
怖い怖い怖い
ほんとに終わり?
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