劇場公開日 2025年10月17日

「泣けるホラー」死霊館 最後の儀式 kozukaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 泣けるホラー

2025年10月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

斬新

2013年の「死霊館」から始まったシリーズ死霊館ユニバースの完結作。監督は前前作から連投のマイケル・チャべスが担当し、生みの親ジェームズ・ワンがプロデュース、脚本にも名を連ねる。ジェームズ・ワンの得意とする王道ホラーとハリウッド映画的な家族愛、世代交代などのテーマが絶妙にミックスされたある意味新しい「泣けるホラー」となっており完結作に相応しい作品といえる。
若きエド・ウォーレン(パトリック・ウィルソン)、ロレイン・ウォーレン(ヴェラ・ファーミガ)夫妻は心霊調査で呪われた鏡を調べていると突然鏡が割れ妊娠中のロレインが霊に襲われ死産の危機となるが、奇跡的に娘のジュディは息を吹き返す。
時は経ちジュディ(ミア・トムリンソン)は成人し母と同じ霊感を持っているのだが、母から霊に遭遇したら呪文を唱え目をそらすことを教え込まれている。
ウォーレン夫妻は歳を取り、心霊調査からは引退を考えていた。
一方、ペンシルバニアの三世代8人が暮らす家で心霊現象が起こる。原因はかつてロレインと娘のジュディを襲ったあの呪われた鏡なのだった。夫妻はこの調査を断り続けるのだが娘のジュディが単独でペンシルベニアの家族を訪ねてしまう。・・
ホラーシーンは出し惜しみしない安定の怖さに加え、完結作で描かれるのはウォーレン夫妻の老いと引退、娘のジュディと婚約者のトニー(ベン・ハーディ)への世代交代や逃げないで立ち向かうことなどの教訓と、ハリウッド的な家族愛の話となっていて子離れが近いシニア世代には思わず涙する内容となっているのだ。
エピローグではジェームズ・ワン監督もカメオ出演し、歴代の出演者も同窓会的に登場するというイベント的なサービスで最終作を盛り上げている。

kozuka
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