「家族の絆を感じる上質なオールドスタイル・ホラー」死霊館 最後の儀式 minavoさんの映画レビュー(感想・評価)
家族の絆を感じる上質なオールドスタイル・ホラー
ジェームズ・ワンと言えばワンシチュエーションスリラーの傑作「ソウ」。2からはゴア描写がメインのシリーズになっちゃって、あれ?ソウの面白さってこんなんだっけ?と毎回思わされながら、ラストで鳴るテーマを聴くとなんかスッキリするという麻薬的な魅力で、全作劇場鑑賞済み。
同じくワン監督が企画した「死霊館」シリーズは、最初は期待してたのだが、悪魔祓いという、ホラーとしては古いモチーフにあまり企画性を感じられず、早々に離脱した。
今回、シリーズ最終作という話なので記念鑑賞に。アニメでもドラマでも最終回ってワクワクする。
映画の方はシリーズ観てなくても全然ついていける。悪魔祓いを生業にしてる夫婦が、鏡に宿る悪魔と対峙してるタイミングで産気付き、赤ちゃんが産まれる。
夫婦が授かった娘がお母さんと同じ「見える子ちゃん」。数年が過ぎ、家に彼氏を連れてくるところから、話が展開していく。
ホラー映画は、友達やパートナー、家族など人間関係が崩壊することのメタファーであることが多いが、この映画は家族の絆がテーマ。シーンが美しく描かれオールドスタイルのホラー映画の格調を感じる。
ホラー映画としては、目新しさはないかもしれないが、ラストに流れるヴァン・モリソンのComfort You を聴いたらホラーを観ているはずが、ハートフルなファミリードラマを観ていたような気持ちにさせられた。
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