「Stray Heart」死霊館 最後の儀式 ブレミンガーさんの映画レビュー(感想・評価)
Stray Heart
死霊館も最終章。
死霊館のシスターがあって忘れていましたが地味に4年ぶりの新作なんですね。
劇場は8割方埋まっていましたが、比較的静かで助かりました。
ウォーレン夫妻最後の戦いという事でどういう決着になるのかなと思いましたが、良く言えば大団円、悪く言えばもう一声という感じでした。
キャラクターは相変わらず魅力的ですし、現実でもしっかりとした人たちだからこそ出来たお話なのかなと思いました。
娘のジュディの誕生から話が始まり、怪しげな鏡がとある一家に届いて、その一家で異変が起こり始めるといったベーシックな始まり方ですが、夫妻が心霊調査を一旦取りやめて講義などで生計を立てているというのが大きな変化かなと思いました。
その鏡を受け取った一家での変化がじわ〜っとしたものとどデカいポスターガイストを交えながらなので緊張感がありますし、鏡を捨てたその日に嘔吐かと思いきや口から大量の血とガラスが出てくる絵面のインパクトは凄まじかったです。
そこからの空中浮遊金縛りや斧を持った男の襲撃、人形に隠れてバァって出てくる婆さん幽霊と畳み掛けるようにやってくれるので時々ビクついていました。
ジュディの恋人のトニーがめちゃくちゃ良いやつで、なんとか死なないでくれよ…と途中からずっと祈るような気持ちで観ていました。
トニーが結婚したい旨を伝えるためにドギマギしているのが可愛らしいですし、ジュディとキスをしていたところにロレインが入ってきてあらごめんなさいな流れもベタでしたが好きでした。
結婚を聞いた時のエドの渋い顔も好きです。
そこから心霊調査の依頼がありつつもやんわり断る中で、世話になった神父が心霊に殺されてしまい、それをきっかけに心霊調査に乗り出すといった流れで本格的に最後の戦いに挑む様子が描かれるので胸熱でした。
家の隅々を探しまわりながら心霊を探し出し、対策もしっかり取りながらも、それに対抗するように勢力を増していく悪霊たちとの駆け引きもドキドキさせてくれます。
ジュディがすぐに心霊に誘導されてしまうので、行くな行くなと何度と思いながらもガッツリ行ってしまうのであちゃ〜ってなりながら観ていました。
どう考えたってそこには誘われてるのになって思いながらもホイホイ行ってしまうので目も当てられません。
ラスボスの悪魔がそこまで強くなかったのが残念でした。
アナベル筆頭にエグいまでに強い奴らを観てきたのもあって、今回は嫌がらせの発展形レベルで、やってる事自体は残酷なんですが、家族パワーで返り討ちにできるくらいだったのですぐに忘れてしまいそうなラスボスでした。
鏡がグルングルン回ったり、引き摺り回したりするアクション的なところは良いんですが、過去作に比べると取るに足らずといった感じでした。
現実を変に脚色せず、ちゃんとした所に落とし込んで終わったあたりはしっかりとしたリスペクトが感じられて良かったです。
この手のホラーの作品でハートフルに終わるって中々勇気がいると思うんですが、そこを一貫してやってのけたのはお見事だったなと思いました。
シリーズ通しての安定感が凄まじかったです。
改めてウォーレン夫妻凄い人たちだなと感じれる作品でした。
鑑賞日 10/18
鑑賞時間 14:10〜16:35
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