「【”古い姿映しの鏡の中に潜んでいたモノが惹き起こした禍々しき出来事。”今作は古い姿映しの鏡に潜んでいた邪悪な悪魔と心霊研究家ウォーレン夫妻との長きに亘る戦いを描いたシリーズの掉尾を飾る作品である。】」死霊館 最後の儀式 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”古い姿映しの鏡の中に潜んでいたモノが惹き起こした禍々しき出来事。”今作は古い姿映しの鏡に潜んでいた邪悪な悪魔と心霊研究家ウォーレン夫妻との長きに亘る戦いを描いたシリーズの掉尾を飾る作品である。】
<冒頭、この話が実話であるというテロップが流れる。>
■1964年。若きウォーレン夫妻(後はパトリック・ウィルソン&ヴェラ・ファーミガ)の間に愛娘が産まれる。だが、直前にロレインが”古い姿映しの鏡”に触っていたために、最初は息をしていない状態で生まれるが奇跡的に蘇生し、女の子はジュディ(ミア・トムリンソン)と名付けられ、夫妻の愛を受けて育つ。母譲りの霊感も備えつつ。
そして、1986年、ペンシルベニア州のスマール家の家で、蚤の市で娘の堅信式の祝いの為に祖父母が買った古い姿映しの鏡が、原因と思われる超常現象が次々に発生する。
スマール家の前を通った神父が異変に気付き、教会に進言しようとするが何者かに阻止され、彼は縊死した姿で発見されるのである。
神父と親しかったジュディは、神父の葬儀の際に棺に手を当て、その後一人でその家を訪れるが、そこには”邪悪な何か”がおり、それはジュディの命を狙うのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・冒頭のシーンから、若きウォーレン一家の姿と並行して、ペンシルベニア州のスマール家の出来事が、並行して描かれる。
そして、徐々にロレインが難産の末に生んだ子が、”鏡に潜んでいた邪悪な何か”の為に死産で生まれながら、ウォーレン夫妻の願いと力により蘇生した事が分かって来る。
つまりは、”鏡に潜んでいた邪悪な何か”が、ジュディを20年以上、付け狙っていた事が分かって来るのである。
・この”鏡に潜んでいた邪悪な何か”の力は強く、神父が翳す十字架を炎で包み、彼を強制的に縊死させる程である。
■ジュディを探しに来たウォーレン夫妻と、エドからナカナカ認めて貰えない彼女の恋人トニー(ベン・ハーディ)が、ペンシルベニア州のスマール家にやって来て、ゴミ収集車に出したはずの”古い姿映しの鏡”が、その家の屋根裏にあるシーンからの展開が物凄いのである。
その家では、過去に夫が妻と娘を斧で惨殺していた事がロレインの霊視により分かるのだが、”鏡に潜んでいた邪悪な何か”はその夫の妄念を操り、一家に様々な怪異を起こし、ジュディを呼び寄せ、一時彼女を支配するのである。
エドとその家の主が、死に物狂いで”古い姿映しの鏡”を屋根裏から、運び出すシーンも観ていて筋肉が疲れる程、物凄いのである。
その際に、ジュディの恋人トニーは、男として物凄く頑張るのである。チョイ、沁みる。
■全ては解決し、トニーはエドから認められ、彼に地下の禍々しいモノがズラリと並んだ部屋に案内される。そこには”アナベル人形”もある。
トニーはエドに”何で、廃棄しないのですか?”と聞くと”ここに置いておかないと駄目なんだ。”とトニーは答えるのである。(劇中で、”古い姿映しの鏡”はゴミ収集車の中で壊されるが、その後何事も無かったように、屋根裏に有った事を思い出す。)
そして、実際の”古い姿映しの鏡”の白黒写真が映し出され、それは『死霊呪文の鏡』であった事が明かされるのである。
<今作は『死霊呪文の鏡』に憑りついた邪悪な悪魔と心霊研究家ウォーレン夫妻との戦いを描いたシリーズの掉尾を飾る作品なのである。>
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