「『Cogito, ergo sum』」死霊館 最後の儀式 Paula Smithyさんの映画レビュー(感想・評価)
『Cogito, ergo sum』
"IDK" 的~な、本編に登場するこのフレーズって、何か!?
Lucy Locket
Lost her pocket
Kitty Fisher found it
ジュディが母親ロレインから教わった悪霊を退ける言葉として...
この原曲はイギリスのクロムエル時代(17世紀頃)から歌われていたと言う。それにしても簡単な"Lost her pocket"というフレーズが何故そうなるのかは、ポケットが現代とは違っていたためにこのような表現になっている...
Historically, the term "pocket" referred to a pouch
worn around the waist by women in the 17th to
19th centuries.
ということでした。
(※追記: Kitty Fisher という人は実在していましたが、Lucy Locket は氏名不詳となっています。 )
スマール家のお話は、1991年に一度、テレビ用映画として放送されている。多分、このテレビ用のプロットでは本作よりも事実に近いせいか、仮に映画公開すれば、到底興行収入は望めません。
ところで実際のウォーレン夫妻の事をある人達は、詐欺師、山師、そして、変人と呼ぶ。でもね、
"公開初週末の全世界興行収入は1億9,400万ドルに達し、ホラー映画としては過去最高の興行収入を記録した『IT/イット』(2017年)の1億9,000万ドルを上回った。"という報道がある。
After decades of investigating the supernatural renowned
paranormal investigators Ed and Lorraine Warren had seen
every possible case. But in 1986, in suburbs of Pennsylvania,
they would face an evil unlike anything they had ever
encountered. This case would devastate their family and
bring their careers to an end.
本編の18分後頃の上記のテロップでも見受けられるように今回でもって、ドル箱映画に終止符を打つと言われている... それが何か?
こういうたぐいの映画は、同じように、そして、いつものようにお決まりのお題目の宣伝文句にはフランチャイズ史上「最大の危機」って付け加えるのを決して忘れはしないってか!?
ある人は、本作『The Conjuring: Last Rites』に対しての一言...
"A sluggishly routine send-off for the Warren family." なんてね!?
今まで、上映された歴史に残る伝統的なホラー映画の多くと同様に、『死霊館』フランチャイズはコンサバな側面で成り立っている。80年代以降になるとアメリカではそれまで150年間続いていた(夫ー父親は養い手、妻ー母親は家を守る主婦という)家族観が崩壊した10年と言われている。善良で敬虔なウォーレン家と3世代の家族が食卓を囲むスマール家が悪霊たちの勢力に立ち向かう物語には、そこにはオリジナルのフィルム・スコアのデザインと、観客が予想もしなかった瞬間に観客を魅了する演出、そして身じろぎもせずに流れるようなカメラワークが光っていた。だから、これらの映画の心臓部には常に堅実さの化身である主人公ウォーレン夫妻を演じたウィルソンとファーミガがいて、彼らなしでは『死霊館』フランチャイズは成立しなかったと言えるに違いない。でも、この4作目では、オリジナル版を不気味なものにしていた、巧妙な光と闇の織り交ぜ方が、派手な現実世界への転換にとって代わっている。
鏡に関わるジュディの誕生秘話から始まり、二十年後、その鏡がスマール家を恐怖に落とす事でその話を聞いたウォーレン夫妻は、最初はためらっていたがペンシルバニアに向かうと意を決した時に、善と悪の最終決戦となるハルマゲドンの脅威が迫っていることに気づかされる。そんな中、どうした事か75分間の極甘のメロドラマが続き、そして、ずさんな悪魔的安っぽい演出が始まり、そのことによってストリーラインのバランスが悪くなり、その散らかり方やジャンプスケアを多用することでプロットの繋がりが曖昧になり映画のシーンが全体的にマインド・ファックなんて決して呼べないほどボヤケテしまいオリジナルよりも見劣りはする。
ウォーレン家の受け継がれた伝説は徹底的に掘り下げられたがために、しかも4作目となるとお決まりの表現や通り一辺倒な話の流れがすっかり定着し、ジャンプスケアはせいぜい決まりきったつまらないルーティーンそのものになってしまっている。時折登場する画面の端に具現化して忍び寄る不気味な生き物は、ムードを高める効果はあまり期待はできないと同時に下手をすれば、稚拙なコメディによく見受けられるお下劣さが映画が始まってから直ぐに感じられてしまう。作品を重ねるごとに安物の厚塗りのメイキャップの悪霊たちの存在が、エンタテイメント重視なところがよく分かり、追い打ちをかけるように恐怖感が薄れてきてしまっている。だから『The Conjuring: Last Rites』の陰鬱な退屈さに耐え抜いた今、ついに死霊館に見切りをつける時が来たことが、これほどはっきりと分かったことは過去のフランチャイズではなかったのかもしれない。
The Smurl family remained in their Chase Street home
for three more years.
Though the haunting left its mark, they remain close to
this day,believing remain close to this day, believing
their encounter with the paranormal only made them
stronger.
本作『The Conjuring: Last Rites』が最終話であることが分かるかもしれない。
Ed and Lorraine were married over six decades.
At the age of 74, Ed suffered a massive stroke. He was
revived but remained immobile. Lorraine became his
sole nurse and caretaker and was at his side when he
died five years later.
Lorraine did not remarry and passed away peacefully
in her home at the age of 92.
Ed and Lorraine Warren openly spoke of the paranormal
at a time when doing so invited ridicule from the scientific
community.
While their lives and work remain controversial, the
Warrens are credited with helping to bring paranormal
research into the mainstream and are considered by
many to be pioneers in the field.
鏡にまつわる悪魔の話にはキアヌ主演の映画『Constantine』もあったけど、その映画と本作のラストの似通ったところは動画してるぜってか⁉ 『Constantine』の方が意味が分かりやすい。
それから、実際の鏡がどうしたこうした...!?
The real mirror currently resides at the Warren's Occult
Museum.It was used in a practice intended to "conjure"
the dead through reflection.
It is commonly referred to as conjuring mirror.
アナベルも最終話という事でカメオ出演しているということではあるけども、しかしながら、エドが最初から死を臭わせるプロットがありながら、彼が最後まで生きているってどうよ⁉ またぞろ、次回作に二人して仲良く悪霊退治なんて、しらっと作品を作ったりして...
だってね、
James Wan: The "Conjuring" creator appears as
a wedding guest.
アナベルととともにヒッチコックでもないのに、こんなカメオ出演までしでかしている彼は、ディズニーと一緒で拝金主義への妄信者であり下僕と化している。あたしが悪態を吐くのは南の島にいた時、マレーシア人の印象があまりにも悪かったのと...ジェームズ・ワンの映画に対する姿勢や表現の仕方がどうも肌には合わないからです。
それに付け加えると怖さから言えば『妖怪百物語』の中でブラック・パネルシアター方式で撮影された「ろくろ首」の一編は、張りぼての子供だましで稚拙な部分もあるけど巧妙な "plot twist" によって、日本的な要素が満載になり、泥臭い恐怖が倍増されていて、本作とは比較することが馬鹿げて思える。ただし、個人的な事でどうも...!?
