劇場公開日 2025年11月14日

「微妙」君の顔では泣けない コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 微妙

2025年11月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

原作未読で鑑賞。

入れ替わりに悩む2人の姿と友情が軸に思えたので、映画としては微妙……
『転校生』『君の名は。』的な入れ替わりが元に戻らず、持続しすぎて、今更戻れないほど愛憎関係やしがらみが増えていて、しかし自分本来の肉体・性別と異なることに葛藤する……ってだけに見えた。
単なるファンタジーというか、異性で異世界転生みたいな雰囲気すら漂い。

また、男側の実家の事情をふんわりとしか盛り込まないため、なんであんなに男のお母さんがエキセントリックなのかわからないなど、映画だけだとやや支離滅裂にも思えた。
きっと原作を読めばわかる部分なのだろう。

もしも、「1~15歳を男として生きた人間が、男の心と記憶のまま女性の身体に入り、いかに女性として生きることが大変かを、人生の半分の時間16~30歳で実感する話」にして、生理やセクハラや就職難なども盛り込んでいれば傑作になったかも。
(映像にしにくいのはわかるが)

ただ、芳根京子と、髙橋海人それぞれが、「入れ替わる前の元の性別」らしい行動や発言をする演技については素晴らしかった。

コメントする
コージィ日本犬
PR U-NEXTなら
映画チケットがいつでも1,500円!

詳細は遷移先をご確認ください。