九月と七月の姉妹のレビュー・感想・評価
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思ってたよりグロくなく、思ってたより切なかった 監督がヨルゴス・ラ...
思ってたよりグロくなく、思ってたより切なかった
監督がヨルゴス・ランティモスのパートナーということで気になって観に行ったが、期待通りに不思議な空気感の映画だった
それを“ギリシャの奇妙な波”というのか
換気扇とか、電子機器、それに息遣いとかの音が強調されていて、「関心領域」の気味悪さと似ていたが、それが奇妙さを漂わせていた
シスターフッド・ミステリー?描かれるのは姉妹愛ではなく姉妹の呪縛 差別社会で生きる不穏な空気感に満ちた作品
のっけからショットがいい。 顔を白く塗った2人の姉妹が並ぶ。2人は...
のっけからショットがいい。
顔を白く塗った2人の姉妹が並ぶ。2人はまだ小さい。
誰かに写真を撮られている。次々とシャッターが切られる。
気が付くと、姉妹は高校生くらいになっていてる。
そして、同じように2人は並んで、おかしなポーズを撮り、写真を撮られている。
見る側は、このシーンだけで、この姉妹の関係性を何となく想像してしまう。
2人の生い立ちや家族について、エピソードや説明を入れるのではなく、この写真を撮るシーンだけで済ませるのが良い。省略の潔さこそ、映画の醍醐味だ。
ショットの良さと省略の潔さが、この映画に一貫している。
これを「センスがいい」とか「才能がある」というのかもしれない。
監督のセンスを感じながら、安心して最初から最後まで楽しめた。
エクストリーム希死念慮
サスペンスぐらいの味付けかと思って鑑賞したらどっこい、ホラーでした。
妹を口笛で呼ぶ姉。そして、その度に手を止めて従う妹。
妹が姉に助けを求めるのと同時に、姉も妹から救難信号が出されることを心待ちにしている、共依存の状態。そういった人間関係の経験がない私にとっても、この映画の描写はかなり分かりやすいものでした。
姉は、妹が困ったり傷つくのを先回りして止めるということだけはしない。
自転車がちゃんと動いたら。
学校でいじめられなくなったら。
妹は自分のことを頼らずに巣立ってしまうから。
学校で『あること』が起きてから引っ越した先では、姉の支配的な指示が狂気じみてきます。
真相が判明するのはかなり後の方ですが、一貫しているのは、常に妹が『死ぬ方向へ引っ張られている』ということ。
引越し前の時点で姉が死んでいるということが分かってからは、それまでの妹の行動に説明がつき、さらに空いた隙間にはすかさず母が入り込んできます。
母は姉と同じタイプで、あの早口で恨み言をぶつけまくる母の姿は、再度鑑賞するときはスキップしたいぐらいにグロテスクでした。毒親を通り越して、娘の首にずっと鋏をつきつけているような緊張感があります。頼むから人の親であることを諦めてくれと、観ながらずっと願っていました。
監督のアリアンラベドはヨルゴスランティモスの妻らしく、この毒気の多い人間関係の描写には納得でした。
ラスト、崖の手前に立った妹の耳に届いた口笛。
あれだけ耳障りだった甲高い音に対して懐かしいと思ってしまうのと同時に、鳥肌が全開になりました。
姉の姿はカットの端に少しだけ入り込む髪のみで、その表情は分かりません。
あの口笛の意味は「危ないから、戻りなさい」なのか。
それとも「いいよ、飛びなさい」なのか。
最後に残された余白も含めて、いい映画でした。
かなり驚きました
所詮、シスターフッド、母娘の共依存がもたらす悲劇かと思って観ていたところ、終盤、アレ?何かおかしいぞ!ひぇー怖い😨
振り返れば、前半幕の終わりがかなり劇画風で、只事ではない様子であり、その結末も明かされないままの後半幕だった。場面ごとにフィルムの肌理が異なることにも意味があった。複数回観るのは必至。
これは、シックスセンスやアザーズに並ぶ、大切な人を慈しむテーマのサスペンス・ホラーにほかならない。
グッドナイト・マミーに近いような気もします。
謎に怖い
サラッとした脂まみれヘンテコ映画
従ってしまうタイプの不思議なリアル感
Yorgos says...?
共依存姉妹のストーリー。
これは最後まで観ないとわからないけど、ラストシーンで全ての言葉や行動がストンとハマる。
セプテンバーの試すような物言い、ジュライの従順であろうとする眼差し。
確かにそれまではジュライを守ろうとする強気なセプテンバーが、いつの間にか支配的に見えるようになってしまったのは、あの地点でジュライが、縛られてしまったからなのなだろう。
いや、縛られることを選んだのか…
その辺りの描き方が素晴らしいと思った。
ポスタービジュアルはランティモスの『籠の中の乙女』を彷彿とさせ、途中で変なダンスをするのもランティモス風味。
ちょっと縛られすぎなのか、わざとそれを狙ったのか…
これはまさかYorgos says...?と思わせてしまったところが残念だけど、あえてそこを狙っているのなら、監督は凄すぎる…
ランティモス好きはきっと好き。
スッキリは、しないけどね。
妹を救う姉が、妹に巣食う
強力なギリシャ監督夫婦の完成。
ホラー?
姉が9月生まれ、妹が次の年の7月生まれ、と10カ月違いで、幼い頃から常に一緒に過ごしてきたセプテンバーとジュライ。我の強い姉と内気な妹は支配関係にあり、セプテンバーの指示にジュライが従い、命令どおりにできなければジュライのライフが減る、というゲームをしていた。その後、姉妹は母とアイルランドの亡父の家に引っ越した。新しい生活のなかで、ジュライとセプテンバーは近所の若者と交流を持つようになり、また命令ゲームもジュライ自身を傷つけるような事も起き・・・さてどうなる、という話。
学校で変人扱いされてた姉妹。
プールのシーンでわき毛モジャモジャの女性は珍しいなぁ、って思ったし、みんなからも汚いって言われてたのが印象に残った。
お母さんも寂しかったのかパブで男を連れ帰り、口で気持ちよくしてもらい、お返しに手で抜いてあげた。
アイルランドの人ってあんなので満足なのかな?不思議だった。
地元の若者とセッ○スしたのはジュライ?セプテンバー?途中で顔が変わった様な気がしたけど。
結局、これホラーだったのかな?セプテンバーはどこに消えた?死んだの?
なんかよくわからないまま終わった。
Do you remember?
題名は伏せるが、15年ぐらい前のサイコ映画で、実は統合失調症患者の見た世界でした、というオチのがあって、その原作を含めて反則だと叩かれたのだけれども、見ようによってはこの作品も同様で、怒る人いるだろうなあ。
子供の頃に支配的だった人物の呪縛から、成長後も該当人物の死後さえも逃れられないのは個人的体験とも重なるし、音響効果が絶大なのと相まって実にインパクトの強い映画体験であった。
よびかたぁぁぁ~!
10ヶ月違いで生まれた姉妹・姉セプテンバーと妹ジュライ、10ヶ月遅れて生まれたことで姉の支配下にあるジュライ…そんな姉妹の話。
学校では変人扱いで「姉が言ったことに従う」で生活するなか、クラスメイトの男子を気になってしまったジュライ、その気になる男子とLINEでのやり取り、酔った勢いで服を脱いで動画メッセージを送ったところ学校で拡散されて事は起こる…。
冒頭で見せる被写体モデルとなりはしゃぐ姉妹、ふと上げた腕から魅せたセプテンバーのわき毛に釘付け…めっちゃフサフサやん、ここまでフサフサはレア、レアケース。
中盤前後バスタブのなかで剃る足毛、なぜわき毛は剃らん!?の脳内ツッコミ!あ~ハイハイ学校で変人扱いされて可哀想と思うもののホント変人だ、奇声、ミミズ飼育、男の尻を見てはムラついて(笑)
越した先の1階で動画を観て踊りの練習をする姉妹、2階に響く音楽に反応し踊る母にインドの血?!で何か笑え、その勢いで行ったバーで男を持ち帰り…で何で口と手のみ?!(笑)
本作観る前は寝落ちしそうな作品だろうなと思い観に行ったけど、変人家族、変わった世界観、姉妹のわき毛に引き込まれ最後までちゃんと観れた。
サイモンじゃなくてセプテンバーなのね 最後はどうなるのかと楽しみに...
サイモンじゃなくてセプテンバーなのね
最後はどうなるのかと楽しみにしてたんだけど、
結構サクッとしてた
ちょっと期待しちゃったかな
お母さん、ちょっと凄かった
全然関係ないんだけど、
少女マンガの【わたしが死んだ夜】をちょっと思い出した
母親にハラハラ
二人姉妹だからかな
原題がいいと思った。"September says ..." が映画を見終わってからもずっと頭の中で響いていた。妹のジュライの頭の中もそうなってしまったんだろう。
二人が並んで踊る様子はヨルゴス・ランティモス監督の「籠の中の乙女」を思い出さざるを得なかった。そこは意識的に変えた方が良かったように思う。ジュライが性的なことにとても関心があるように思えたけれどそれもセプテンバーの指示があったから?そのあたり少し寝落ちしてしまったのでよくわからなかった。母親に顔がよく似ているのは妹の方だ。母親の性格は姉へ。二人姉妹の関係は難しい気がする。三人、四人姉妹だと力関係も個性も分散するのでそんなに密着したり対立しないと思う。友人関係も奇数がいいな。偶数、とりわけ二人の友情・友人関係は「ひとつ」あれば十分。
小道具、衣装、部屋やキッチンなど面白い映画だった。例えば左右が異なる色や素材の靴下を履かせるとか、おばあちゃんの服を着る着ないを匂いで決めるとか。細部がとても楽しく可愛かったので、もう少し何かあったらな、と偉そうに思いました。相変わらず暑くて湿度が高くて頭がぼーっとしている自分に問題があるのだ。9月なのだからそろそろ涼しくなって欲しいです。
マダガスカル?
少し様子のおかしい同学年で15歳の年子姉妹セプテンバーとジュライの話。
変人姉妹と同級生に疎ましがられ嫌がらせを受けるけど、黙っていない姉セプテンバーが内気なジュライを庇う関係。
そして仲は良いけれど2人の時にはジュライはセプテンバーの言いなり状態というイビツな状態で展開していく。
同級生たちとの間にちょっとキケンな香りを醸しているのにおバカジュライが…そしてとうとう!?
ただでさえテンポが悪いのに、中盤妙にダル〜い時間が続き、赤食以来久々にそういうプレイを始めたとおもったら、大した種も蒔かずにそういうこと!?
しかも何すかそのマヌーなネタばらし(*_*)
まあ、意外って言えばそうだけれど、元々がイッちゃってるからなんだかね。
テンポも含め、もうちょい上手くみせてくれたらねという感じ。
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