「碌でもない奴らのぶちかまし」KNEECAP ニーキャップ La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
碌でもない奴らのぶちかまし
北アイルランドで長らく公用語として認められて来なかったゲール語(アイルランド語)で歌う実在のラップグループ・NEECAPが世に出るまでを本人たちが演じる音楽ドタバタ・おバカドラマです。
この50~60年間の北アイルランドの歴史がある程度分かっていないと理解できない部分があります。現在はイギリス(United Kingdom)に属している北アイルランドで日常的にゲール語を話している人はかなり少ないだろうが、それでラップを綴ると言うのは、デカイ顔してるてめえら(英語系住民)気に食わねぇの苛立ちが言葉の問題以上にあるんだろうな。そんな彼ら自身が碌でもない奴らばかりである事が彼らの音楽に却って力を与え、言葉が研ぎ澄まされるという奇妙な関係が生まれます。
でも、(本人らが望むか望まないかにかかわらず)ラップが現実の社会に斬り込んで大きなムーブメントになっていると言う姿は羨ましいな。
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