「抗議行動ならお得意だ‼️」KNEECAP ニーキャップ talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
抗議行動ならお得意だ‼️
久々にすかっと笑えた。アイルランド語のヒップホップがかっこいい。ブラックの人間がヒップホップで声を出したように、僕達もヒップホップに力を得てアイルランド語で歌って声を出すんだ!実話、なおかつニーキャップの本物メンツが映画に出て演技してパフォーマンスしていて、二度美味しい!演技上手い!ママもパパもDJの妻も肝っ玉がある。
夫が姿を消してから、ずっと家で鬱々としていたママが、意を決して美しいワンピースを着てメイクして美容院に行く姿が痺れるほどかっこいい!美容院を通じての女同士のコミュニケーションは強い!抗議行動は女だってガンガンとパワフルにやるのだ!
Netflixドラマ「ザ・クラウン」のシリーズ3で、大学生のチャールズ(今の英国王)が1学期だけウェールズ大学でウェールズ語とウェールズの歴史を学習するエピソードがある。彼はケンブリッジ大学で演劇に出会い幸せだったが、皇太子ウェールズ公叙任式に向けての王室側のイメージ戦略による。最終的には、ウェールズ語で、お仕着せ原稿に「自分の言葉を加えて」スピーチをする彼の姿(演じるのはジョシュ・オコナー!)は凛として素晴らしかった。そのスピーチ内容は後から女王はじめ周囲から難癖つけられる。ウェールズの人達はウェールズ語に誇りを持っている。同じくNetflixドラマ「アウトランダー」では、イングランドの女性がタイムスリップし200年前(1743年)のスコットランドへ。そこではスコットランド語が話される。ウェールズでもスコットランドでも北アイルランドでも、英語は話され理解される。ただ、それぞれの母語が彼らには一番大事な守るべき砦だ。一方、イングランドの人間は彼らに英語を話せ!と言う。「ニーキャップ」も同様で、字幕では「英語」となってるが実際は「クイーンズ・イングリッシュを話せ」と言っている。日本は、明治時代に琉球諸語話者に、太平洋戦争中は台湾、朝鮮半島、フィリピン、インドネシア、ミャンマーで日本語を強要した。
政治的、経済的・就職可能性などの理由から話者が減り消滅の危機にある言語はたくさんある。アイルランド語はまだ大丈夫だが「危険」ゾーンだ。ニーキャップ、頑張れ‼️
おまけ
1)新宿シネマカリテが来年の1月に閉館するとのことで大変にショック。「ニーキャップ」はシネマカリテで見ました!
2)この映画のファスベンダーはとても素敵でかっこいい❗️「Black bag」のファスベンダーより、ずーーーっといいです!
コメントありがとうございます!
ママ、カッコよかったですね!ドレスがとっても似合ってて素敵。
行った先が美容院て!さすがわかってる!
「北部アイルランド」と言われるたび「北アイルランド!」と修正するところにも、彼らの強いアイデンティティーへのこだわりが見えました。
コメントありがとうございました。
自分も、ママのスタイリッシュな姿に惚れました☺️
ザ・クラウン、未見だったので、勉強になりました。ありがとうございました。
コメントありがとうございます。
本当に心躍る作品でした!
そして確かに「クイーンズイングリッシュ」と言い切っていましたね。言語ってアイデンティティそのものなんですね。
コメントありがとうございます。日本も大日本言語帝国主義を推進してましたからね。南洋庁を置いてた太平洋の島々でも。パラオ語には「バカヤロー」がスラングとして残ってるそうです
正直、武蔵野館は混むと前の人の頭で字幕がよく見えなかったことがあり、あまり行かなくなりました。今くらいリスニング力があれば…w
シネマカリテのチョイスの方が好きだったんですけど、爪必要な券売機が思い出せません!www





