「H.O.O.D」KNEECAP ニーキャップ ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
H.O.O.D
KNEECAP自体は映画の情報が出たタイミングで初めて知ってから音楽を聴いたのですがめちゃくちゃ好きなヒップホップで以降ノリノリで聴いています。
自国の言語に誇りを持っているというところがもうめちゃくちゃ共感してそれきっかけでも観ようとも思いました。
KNEECAP本人たちが演じているということもあって、歌唱シーンに切り替わっても熱量そのままに楽しめるのが魅力的でしたし、薬やりまくりブラックジョーク飛ばしまくりも本人たちがゴリゴリにやり抜いているので潔いですし、社会に訴えかけるという面でも言葉が力強いからストレートにくるというのも魅力的でした。
なんなら本人たち演技もめちゃめちゃ上手で、コメディチックなところはバッチリふざけてくれており、シリアスなところは眼光鋭く光らせていたりと表現者ここにありって感じでした。
若者2人に中年音楽教師という異色の組み合わせがこれまた良い意味でのチグハグな感じを醸し出していましたし、年齢や職は違えど向かう方角、目指す方向は一緒っていうのがとても胸を熱くさせてくれます。
1人だけ歳の離れているプロヴィが根っからの真面目なので何度も咎めようとしつつも流されといった感じで制御役にもなっているし、
景気付け、ゲン担ぎでドラッグをキメていくのが超良かったです。
正しくないし、めちゃめちゃ犯罪行為なんですが、これで一気にギアが入るっていうのがバシッとカットとして決まっていましたし、R18+でっせとしっかり明言してはるのでオールオッケーです。
思ってること全部歌詞に詰め込んで歌にして解き放っちゃえばいいじゃないか精神がバチバチにかっこよかったです。
生き様が反映される歌って、言葉遊びも含めてめちゃめちゃアガるんですよね〜。
アイルランドの社会情勢に詳しくない分、内容が全て理解しきれなかったのが惜しいところで、そこんとこの情報を整理した上でもう一回観たいなと思わせてくれる出来でした。
今作が日本でも公開されたってという縁でKNEECAPが日本に来日とかしてくれないかな〜と思ってみたり。
ライブハウスで轟音で味わいたいですね〜。
鑑賞日 8/3
鑑賞時間 18:50〜20:35