「好戦的な主人公がいいわけではないが…」マーヴィーラン 伝説の勇者 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
好戦的な主人公がいいわけではないが…
自分が描いたマンガに登場する勇者の声が聞こえるようになり、民衆のために立ち上がることになった漫画家の姿を描く物語。と思っていたが、主人公が全然立ち上がらない。ヘタレもヘタレ。様々な騒動に巻き込まれて、悪党たちを倒すことがあっても基本的には闘いを望まない。戦いたくないから我慢して黙って殴られるときも。しまいには勇者からも見放される始末。インドのアクション映画でこんなに弱気で非好戦的な主人公は珍しい。しかも特殊能力を授かったわけではなく、勇者の声の通りに動くだけの戦い方。戸惑いながらのアクションだった。まぁ、勇者の声が聞こえること自体が特殊能力なのだが、敵を吹き飛ばしていくような力強さがなかったことは若干不満が残る。
意外だったのは、女性がいるのに主人公と恋が始まる気配がほとんどなかったこと。いや、なんとなくそれっぽい雰囲気は醸し出されていたが、2人による歌と踊りもないし、体を寄せ合うようなシーンもなかったと思う。インド映画ではかなり珍しいんじゃないか。
それでも最後はそれなりに盛り上がりを見せたし、あからさまに続編があるような終わり方ではなかったのはよかった。過度に期待しなかったのもよかったかもしれない。
それにしても冒頭に出てくるテロップで、実在の政党や人物に似ている人がいても単なる偶然だと言い張る姿勢に少し笑ってしまった。それくらいのふてぶてしさがあってもいい。
本作は続編ありきではないのですね😅
観に行こうかな🙄
インド映画は、前後編があると、必ず、前編で離脱しちゃうので、続編ありきの作品は、絶対、観に行かないと決めているもので(^^ゞ