劇場公開日 2025年7月25日

「世界観をつかみにくく浸れない」BULLET/BULLET 弾丸疾走編 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0世界観をつかみにくく浸れない

2025年7月27日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

■ 作品情報
監督は朴性厚。 主要キャストは井上麻里奈、山路和弘、釘宮理恵、花澤香菜、関智一、折笠愛、瀬戸麻沙美、古川慎など。 ディズニープラス配信の全12話のシリーズを前後編にわけて劇場公開する劇場版の前編。

■ あらすじ
文明崩壊後の荒廃した近未来を舞台に、ジャンク屋の少年ギアが、4つの人格を持つロボットQu-0213とギャンブル狂のシロクマと共に「盗み屋」を営んでいる。ある日、謎の少女ノアからの依頼を受けたことをきっかけに、彼らは荒野の武装集団や凶悪な殺し屋たちに狙われることになる。

■ 感想
配信アニメの再編集もののようなので、劇場で観なくてもいいかなと思いつつ、長編アニメが好きなので結局鑑賞してきました。幕開けは、独特の世界観と個性豊かなキャラクターたちが織りなす、コミカルかつハイテンションなアクションムービーという印象です。中でも、カーチェイスシーンはあふれる疾走感にテンションが上がります。また、ギアたちと彼らを狙うくせ者ぞろいの敵たちが織りなす物語が、いったいどこへ向かうのかとワクワクさせてくれます。

しかし、それでもイマイチ作品世界に浸れなかったのは残念です。キャラクターたちがテンション高めに怒鳴るシーンが多く、セリフが聞き取りにくいため、彼らの感情の機微を掴みきれず、物語への感情移入が難しかったせいかもしれません。また、作品独自のユニークな世界観にもなかなか馴染めず、表面的に起こる出来事は理解できるものの、その背景にある深い設定や意図がなかなか見えてこないことにも、もどかしさを感じてしまいます。

それでも、物語が終盤に差しかかるにつれて、それまで抱いていたモヤモヤがしだいに晴れ、話がつながってきます。それぞれのキャラクターの行動原理や世界の秘密がしだいに明らかになり、がぜん作品のおもしろさが増してきます。ここへきてやっと作品世界に浸り始めたのですが、前編はこれにて終了。シリーズアニメの再編集だからしかたないのですが、なんとも言えない構成のバランスの悪さを感じてしまいます。

というわけで、ちょっととっつきにくい前半ではありましたが、それを乗り越えた先には、興味深い魅力が広がる本作。来月公開予定の後編がどのように展開されるのか、今から楽しみです。

おじゃる
uzさんのコメント
2025年7月28日

後編次第では「面白かった!」と思えるかもしれませんが、3週間は空き過ぎなんですよね…
1週間くらいは上映が被った方が興行的にもよさそうだし、せめて2週後にしてほしかったです。

uz
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