V/H/S ビヨンドのレビュー・感想・評価
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こういうのでいいのよこういうので
本物かと思うくらい凝った着ぐるみの宇宙人が出てくる一方、チープすぎるCGの怪物が出てきたり、めちゃくちゃシリアスな未知との遭遇かと思いきや、グロい獣人が宅配泥棒襲ったり、ホラーに求めるあらゆる要素を幅広く寄せ集めた、いい意味で闇鍋のような作品。
オチがもうちょいインパクト欲しかったけどそれ以外の全てが完璧。
エンディングの曲も配信してほしい所存。
玉石混交
好みに分かれる
玉石混合
タイトルで勝手に去年観た「映画検閲」の続編だと勘違いして鑑賞、結果全然別物だったw
ゾンビ屋舗でドンパチとかスカイダイビング途中で凶悪エイリアン?と遭遇してワーキャーだとか、イカれた愛犬家が人を犬に魔改造するMr.タスクのジャスティン・ロングがかかわってる奴とか、好奇心旺盛なおねーちゃんがUFOに乗り込んで色々あってクリーチャー化する話とか全話VHSで撮影された体のSFホラーオムニバスだった。
シネマート新宿で鑑賞後図らずもモロゾフだか何とかスキーを名乗る映画ライターの座談会あって若干お得な気分だった。結構カルト的な人気シリーズだった模様。
結論:悪くはない。
なかなかにマニアックだが、VHSがあまり出てこないのも気になるかなぁ。
今年161本目(合計1,702本目/今月(2025年7月度)10本目)。
いわゆる懐かしのVHSをテーマにしたフェイクドキュメンタリーもの。章立て形式が特徴的で(5章か6章かあるが、それぞれ別の話)、その意味ではnn4444などとも似ます。
今年(2025年)はいわゆるVHSの「2025年問題」と呼ばれる問題が日本にあり、VHSがテーマの映画って妙に多いですね。この作品もそうだし、この作品以前の映画も放映予定だそうです。いわゆるJホラーでも時々VHSって出てきますね(ミッシング~では、母親のもとに突然VHSが送られてくるという謎の展開だった。VHSものって何となく展開が突飛なものが多いなぁ)。いわゆる「わかめになる」とか懐かしいお話ですね。
この章立て形式が、話題としては別々なので、映画としては「VHS」という共通項を持ちながら複数の物語を楽しめるという長所はありますが、逆に言えば放映時間との関係でストーリーがよくわからないまま終わってしまう部分も同時に存在します。このような章立て形式のショートストーリーの集まりみたいな映画ではそうなるのも仕方がないかなといったところです。ただ、極端にわかりにくい部分は(一部を除き)ないです(ただ、いずれにせよ、VHS世代の方でないとわからないのでは?というような展開は存在します)。
こういった事情の映画ですので、全体としては個々の章立ての平均点を取るべきなのでしょうが、全部覚えきることは難しいですし(ただ、第1話と第2話(インドらしい国の話)は好き)、便宜上気になった点は以下に述べます。
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(減点0.2/「プロキシマ・ケンタウリまで4年かかる」の意味が普通は理解できない)
ある程度天文に興味があれば、地球からみて、太陽の次に近い恒星がこの星で、4光年先である(たとえば、今の季節なら、ベガ/アルタイルが17~30光年くらい)ということで、そのあとのアンドロメダ銀河がどうこうの話もこの天文の話ですが、VHSの話題でノスタルジーだなぁと思ったら極端にマニアックな話をするので、ちょっと字幕に配慮が欲しかったです。
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(減点なし/参考/映画の上映が途中で止まるとどうなる?)
映画の上映に何かトラブルがあると信号?が発信されるようで、強制終了、3分後に最初から再上映となりました(まだ著作権関係のロゴが出てくるあたりの話。よって、映画終了も3分遅くなっている)。お客さん目線で見ると画面が妙なところで止まって???な状態ではありますが、映画館(テアトル梅田)も対応が早くて良かったです(この時期、オンデマンドバス等を予約する方もいますので、対応が遅いとオンデマンドバスに乗れずに詰むことになる)。
プレステのゲームみたいだったけど
楽しかった!
短編ホラーのオムニバスと言う大手シネコンではなかなか上映されていないジャンルの本作。
1作目は荒削りながらも次作へ期待の持てる佳作。2作目は素晴らしい出来の傑作。3作目は…。
本作では宇宙と未知のテクノロジーがテーマで、どの作品も過去作に比べてグッとレベルが上がっていてテンション高め。
特に2本目の新進気鋭の女優の話が斜め上の方向にぶっ飛んでてお気に入り。オカルト方面への伏線はなんだったんだ(笑)と家で見ていたら間違い無く声を出して笑っていた。
日本未公開のシリーズも公開されるようなので、このまま全シリーズ収録のBD-BOXが発売されて欲しいものである。
Skypiel
VHSの映像を繋ぎ繋ぎで綴っていくオムニバスホラー、過去作は観てないんですがまぁ大丈夫だろうという感じで鑑賞。
なかなかの掘り出し物でした。
それぞれ独立しているのでエピソードに差はありつつも、どれも短編でしか味わえない濃いものが揃っていてキャッキャウフフな仕上がりになっていました。
1本目 ☆3.9
シンプルなPOVホラーで、エイリアンがめっちゃ襲ってくるからバンバン撃ちまくるわ、チェーンソーで切り薙ぎ倒していくわ、とんでもないエイリアンがこんにちはしてくるわで景気が良いやつです。
オープニングアクトとしては最高の出だしでした。
2本目 ☆4.4
インド映画の枠組みに進出した挑戦作。
インド映画特有のダンスをやってみせたかと思ったら、ルッキズムの話やお金の話が絡んできて、そこから黒魔術が顔を出してからの覚醒からのスパートの掛け方は中々にエグかったです。
容赦ないゴア描写に大量殺人、ギラッギラした映像からお出しされるフルパワーさに魅了されました。
強いていうならもっとゴア描写を映してほしかったです。
インド映画でこのテイストでやられたらたまったもんびゃないだろうなぁ。
3本目 ☆4.6
5エピソードの中では1番3本目が好きです。
未知との遭遇を空でやってしまったがために、UFOが飛行機に激突して、スカイダイビングせざるを得ない状況になった緊迫感がたまらないですし、地面に落っこちてからのカオスっぷりも最高でした。
スカイダイビングのサポートの人が大変なことになっていたり、他の人たちも大怪我を負ってたり、飛行機の破片がバンバン落ちてきたりってだけでも大惨事なのに、めちゃいかついエイリアンが爆速で追ってくるわ、グッチャグチャに引き裂いていくわ、煽りプレイまでやってみせるわ、謎の顔からビームが必殺技じゃないんかいというツッコミどころもあるわ、主人公ポジが乗り込んだ車の運転手と揉めて、運転手は捕まるわ、主人公ポジは指が弾き飛ばされるわでもうまともな目に合ってないのが面白すぎました。
もう宇宙まで飛んでいくのも楽しすぎます。
4本目 ☆3.6
改造犬人間の話で、今作のテーマからはだいぶ離れているヒトコワ系の話で、1個前のエピソードからしたらだいぶ弱めにはなりましたが嫌いではありませんでした。
どう考えても首突っ込んだらアカン人間のところに首突っ込んで失言もしたらそりゃ犬人間にされるよ(暴言)。
自業自得っちゃ自業自得だけど、こんなイカれ人間野放しにしてる方もしてる方だなと。
これはある程度長編で観たいやつでした。
5本目 ☆3.1
ヘッドライナーがこれで良いのか?ってくらいには1番微妙でした。
UFOにのめり込んだ女性が、見つけ探し回ったUFOに乗り込んだら大変な目に遭うってだけなので、独り言が延々と垂れ流されるのでなんとも言えない仕上がりになっていました。
序盤からグダグダやっていたので、短編でそういうのはやらないでほしいのになーとは思いつつも、こういう手癖なのかなと渋々納得。
怪我を速攻で治す光は魅力的だった。
一応根幹としてのストーリーに沿って進んではいくんですが、何本かはUFOとか関係ないね?とはなったりもしましたが、まぁそこはご愛嬌ということで。
過去作も見てみたいですし、'94もやるみたいなので気になっています。
オムニバスホラーの面白さに気づける一歩目として良かったなと思いました。
鑑賞日 7/9
鑑賞時間 14:00〜16:00
やや退屈
未公開作品も随時公開
オムニバス形式の映画「V/H/S」シリーズ。
日本では「V/H/Sシンドローム」と「V/H/Sネクストレベル」が劇場公開され、「V/H/Sファイナル・インパクト」がディスク化されましたが、米国ではその後も「V/H/S/94」「V/H/S/99」「V/H/S/85」と年代をタイトルに冠した続編が3本作られており、2018年にはTV版までもが作られた長寿シリーズでもあります。
今回の新作は地球外知的生命体に焦点を当てたSF仕立て。
全体を繋いで行く1本目の作品は地球外知的生命体のファウンドフッテージものを扱うドキュメンタリー番組となっており、司会者の語りが全体のトーンを調整していました。
2本目は赤子を誘拐している連中と捜索隊との銃撃バトル。
3本目はインド出身の監督らしいボリウッド調の人体破壊グロ。
4本目はスカイダイバーたちを襲う未確認飛行物体と異形の生物。
5本目だけは宇宙人とは無縁のクレイジーな犬おばさんの話。
これが1番画面の揺れが少ない作品でした。
6本目は家族を捨ててドキュメンタリー映画を作る女性が宇宙船に乗り込んでしまった物語。
マイク・フラナガンの脚本。
勿論、殆どがPOVの視点映像が中心となっているので、画面酔いする人にはおすすめできない作品。
揺れをものともしない強者ならばお気に入りを探してみるのも一興かと。
余談ですが、今回の新作上映を皮切りに未公開になっているシリーズ作品を随時上映していくとの事。
とりあえず7月18日には「V/H/S/94」が上映開始となるので未鑑賞の方、またはスクリーンで再鑑賞したい方は劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
PROOF1&2
V/H/S ビヨンド(映画の記憶2025/7/5)
久しぶりの劇場鑑賞
2012年の衝撃作、「V/H/S シンドローム」から10年以上の月日を経て本作もとうとうシリーズ第7弾に突入した。
2016年の「V/H/S ファイナル・インパクト」が評価や興行面で苦戦を強いられた影響からか、日本での劇場公開は無し、当シリーズも終了かと思われたものの、ショートフィルムを扱う映像プロジェクト「V/H/S:Video horror short」で成功し、その後立て続けに「V/H/S/94」、「V/H/S/99」、「V/H/S/89」と新作を打ち出したものの…
日本ではソフト販売すらされないという一大ショックに陥ってしまった。簡単に書いたが個人的に本当にショックだったのである。
そんな中公開された本作にはかなりの期待をしていた。この際面白くなくても良いやとさえ思っていた位だが、これがまた面白くて大当たりである。
好きなシリーズだが正直コケた第3弾からあまり刺さる作品に出会えず(YouTubeに誰かがアップした日本語字幕無しの94、99、89を鑑賞済み)、もう終わったものだと勝手に思っていたが、第7弾に来て新機軸と原点回帰を織り交ぜた作品に出会えるとは思わなかった。このシリーズは何といってもエロ+グロ+意味不明の三拍子が見どころなのだが、3作目から6作目にはイマイチそのテンポが弱く、どちらかと言うと地味なイメージになっていたのだが、本作の初っ端からチェーンソーでゾンビの頭を叩き斬るそのハイテンションさにやられてしまった。ムンバイの女優が暴れるのも良かったが、本作には一貫して1つのテーマがある。それが、「エイリアンとの遭遇」なのだ。メインストーリーはシリーズで初めてドキュメンタリー形式になっており、その合間でVHSの映像が流れるのだが、今回は映像の数々がメインストーリーに影響する事はなく、全作品が独立した形で存在しているというスタイルであった。本作から羽ばたいていったアダム・ウィンガードはもうすっかりハリウッドで活躍し、「ゴジラVSコング」で特大ヒットを出すフィルムメーカーになったが、シリーズのしがらみ等に捉われずに好きな様に好きな作品を描けるこういった舞台は我々観客もだが監督らも息抜き程度に自由に出来る為、このシリーズはやはり続けるべきだろう。だからこそ「ドクター・スリープ」のマイク・フラナガンや、「ドクター・ストレンジ」や「ブラック・フォン」のヒットメーカー、スコット・デリクソンらも参戦するのだろう。次回作はいつになるか不明だが、マーベル作品で幹部を務め、対立した結果DCに移り、この夏その真価が問われる「スーパーマン」が控えるジェームズ・ガン監督は興味津々では無いだろうか。その際は是非劇場で観たい。
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