「なんかもうすごく惜しい!」アイカツ!×プリパラ THE MOVIE 出会いのキセキ! がらさんの映画レビュー(感想・評価)
なんかもうすごく惜しい!
良かった!けどすごく惜しかった!
エンドロールで、映画本編で語られなかったさまざまなシーンが写真となって示されていたけど、あれを見たファンのほとんどは「それを詳しく見せてよ!」と思ったのでは?
たくさんステージをやってくれるのはうれしいけど、アイカツチームとプリパラチームがお行儀よく左右に分かれてて、もっと工夫できるんじゃないかなーという印象だった。
ポジションが入り乱れたり、いろんな切り口、いろんな人数で集められた急造チームが息の合ったステージを披露することこそがこの企画の醍醐味なんじゃないかと思うので、そういう点で物足りなかった。
あかりとらぁらのステージはさ、悪くはないけど1回で良かったんじゃない?決して悪くはないんだけどさ。
「アイカツ」は破天荒なところもあるけれど基本的にはストイックで古き良きスポ根の流れをくむ青春物。一方「プリパラ」は人外も魔法も何でもありの怪異譚みたいな話。
そんなことは観客は百も承知で観に来るんだよ。未履修の女児は来ないんだよ。いたとしても今時はサブスクで事前予習できるんだから、中級者以上しかわざわざ映画に足を運ばないんだよ。
それなのに、導入が初心者向け過ぎる。
OPで名前と顔をいくら紹介したところで、重要なことは何一つ伝わらないんだよ。そこに時間を割くのが本当にもったいない。
脚本はプリパラ出身の人みたいだから、意図的に無難に押さえていたのだと思う。
終始、両作品に気を遣って無難に収めようとしている感じが伝わってきて、後半はもう息苦しかった。
そもそも、アイカツもプリパラも、各シリーズがつながるユニバース展開を経験済なんだよ。だから、
「え~また異世界とつながっちゃったの~?! よし、じゃああなたたちが誰だか知らないけど、協力してアイドルパワーをぶつけよう!」
と、OPから秒でそこにに達しても問題ないし、むしろ望むところなんだよ。
本当にやってほしかったのは例えば互いのカードを交換して、アイカツのメンバーがプリパラシステム、プリパラのメンバーがアイカツシステムでステージに立って、それでもすごい完成度だとか、アイカツのメンバーが「メイキングドラマ」のすごさに打ちひしがれるんだけど、1日特訓したら生身なのにできるようになるとか、混沌が頂点に達した挙句、虚空にブラックホールが出現して中からマリオとかセプテントリオンとか男子アイドルまで出現してきて、これはさすがにアイカツ側は対抗できないかと思いきや、今度はホワイトホールの中から男装した星宮いちごや神崎美月が出てきてバトルするとか、そのくらいメチャクチャにやってほしかった。
あと個人的にはそらみスマイルに「アイカツ!アイカツ!」と言わせてほしかった。言わせなきゃだめでしょ。
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