大長編 タローマン 万博大爆発のレビュー・感想・評価
全147件中、61~80件目を表示
岡本太郎と万博とでたらめの面白さ
岡本太郎や太陽の塔、1970年頃の特撮、NHKのタローマンを知ってる人は一層楽しめると思います。
監督もスタッフもよくこのべらぼうな作品を作ったなぁという驚きを感じつつ、岡本太郎の言葉の持つエネルギーに力をもらいました。マイナスに飛び込め、など最近なかなか言わないけど、それもありだな、と思いました。
また最後の山口さんの解説が分かりやすいです。
岡本太郎画伯へ・・だけではないリスペクト満載
ところどころ出て来る岡本画伯のセリフ(っぽい文章)だけでなく、多分画伯が考えたであろう太陽の塔の命を吹き込んだ。それ以外にも円谷監督へのオマージュと思える怪物が次々出て来たり、墨流しのバックはウルトラQ、もちろん「科特隊」の面々もそれぞれ出ていて、当時を知っている者には懐かしさ満開。
外国映画のオマージュも忘れていない。タイムトラベルは「ドクター ストレンジ」の場面そのままだし(這って出入りするのはご愛敬)、身を捨てて溶岩に飛び込むのは「ターミネーターⅡ」で有名(サムアップは無かったが)。しまいにティラノザウルスまで。
その他探せばもっとあるのかも知れないが、基本他作品へのリスペクトに溢れている。本作はふざけまくっているようで、「芸術論」や「SF論」、「文明論」まで問いかけていると感じたのは考え過ぎか?
100か0で良い
分からない事こそが正しい
刺さる人、刺さらない人
私には刺さりました。よくもまあこんなデタラメな映画を作ったと言うこと。それは、そこに資金を出した人がいたということ。しかも、このデタラメな映画を多数の上映館で封切ると言うこと。すべてが常軌を逸しています。これこそカンヌに出して欲しい。
人は選ぶが、ハマると繰り返し観たくなる。
岡本太郎リスペクトで、全力にでたらめをやっている映画。
序盤で縄文土器の奇獣がでたとき、タローマンのリアクションにまずグッときてしまった。
テレビ版が5分に対して105分と長尺のため、途中の人間パートでややテンポが悪いようにも感じるが、全体的にでたらめな濃い場面に溢れているので、観終わったあと振り返ると「べらぼうなでたらめを観た気がするが、何を観たんだ…?」となる。
繰り返しみて伏線やネタを噛み締めて楽しめる映画。
冒頭は予告編とは別にネットで公開しているので、それをみて気になるようなら是非映画館で観てほしい映画です。
当時の万博や岡本太郎について、かじった程度でも知っているとより楽しいかと。
場面場面のビジュアルが愉快なので、お子様にもおすすめ。
親子で観て、将来的に「よくよく考えたら、あれは何だったんだ…?」とうろんな思い出ができます。
メインディッシュばかり食わされるコース料理みたいな映画
マジメなおふざけ
なんだこれは!
東京都美術館で行われた岡本太郎展でタローマンの事を知りました。
岡本太郎も70年代の特撮ウルトラマンシリーズ全盛期にこんな作品を作っていたんだな、としみじみ思っていたらなんと岡本太郎展のプロモーション用に2022年になってから作った1970年代風の特撮だった!
某国営放送でも流されていて短編でもシュールで面白かった。
それが映画になると言うのだから見るしか無い!
時は大阪万博、怪しい奇獣を退治する地球防衛軍CBGは奇獣だった太陽の塔を会場に閉じ込めてそのまま万博の見せ物にした。
万博には多数のお客様で賑わっていたその時に未来のCBG隊員のアンドロイドがやってきた。
未来では万博の成功によって2025年の宇宙大万博の会場に選ばれて宇宙中からお客様が来る事になっているが、反万博組織の奇獣によって妨害されて苦戦中。対抗策にはタローマンのデタラメな力が必要だと言う。
行けと言われたら行くタローマンでは無いので頭を抱える。タイムパラドックスの逆?で未来の宇宙大万博が失敗すると過去の大阪万博も失敗すると言う。
無事に2025年(昭和100年)に送り届ける事ができるのか?万博と宇宙大万博は守られるのか?
とにかく何もかもがデタラメな岡本太郎ワールド全開で、何かある毎に〇〇について岡本太郎もこう言っている、と言う謎の決め台詞。物語は一応しっかりしているが中身はカオス。
岡本太郎の絵や像などの創作物をモチーフにした奇獣。話の辻褄が合っているのかもうよくわからない混沌でデタラメな脳みそがついていけない話に頭が揺さぶられる思いだ。頭が爆発しないように見ないといけない。芸術は爆発だ!真面目に考えたら負けだ!
冒頭とエンドロールの後にオマケ映像があるので見てね。
因みに岡本太郎展の売店で買った何が入っているか分からないフィギュアを買ったらノンちゃんだった。
この映画にノンちゃんが沢山出たから好きになった(笑)。
数十年ぶりに…途中退席?!
1時間半はタローマンには長いかも
一瞬でも「見たい」と思った人には、ささります
岡本太郎イズム
芸術家としてより思想家としての岡本太郎に関心がある人にはたまらない作品。全編にわたり岡本太郎イズムが溢れている。が故に岡本太郎に興味のない人がみれは、単なるおふざけ系の60〜70年代パロディにしか見えないだろう。岡本太郎の言う「でたらめ」とは、言いかえれば仏教における色即是空であり、本質の肯定と実体の否定であり、眼前の虚構に迷わされることなく本質的にでたらめ(自由に)に生きようというものだ。現実への執着と戦うタローマンはその名のとおり、岡本太郎本人なのである。
「そもそも人間は発展などしていない」という岡本太郎のメッセージを、あえて盛り上がりを見せている2025年の大阪万博の年にぶつけ、万博開催を否定的に風刺している様にも見えるが、こうした思想的な背景に鑑みれば、むしろタローマンの荒唐無稽な行動は、例えば落合陽一のnull2など一見万博コンセプトにそっていないようにも見えるパビリオンなどの存在にも重なって見え、その可能性を後押ししている様にすら感じられる。
なお岡本太郎自身、一回目の大阪万博のコンセプトに反対しながらも、太陽の塔の制作なとなどプロデューサーの一人として参画している。この映画の2025年における公開は、そうした岡本太郎の対極主義的な意図も込められているやに思われる。
全147件中、61~80件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。









