大長編 タローマン 万博大爆発のレビュー・感想・評価
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なんだこれは!
東京都美術館で行われた岡本太郎展でタローマンの事を知りました。
岡本太郎も70年代の特撮ウルトラマンシリーズ全盛期にこんな作品を作っていたんだな、としみじみ思っていたらなんと岡本太郎展のプロモーション用に2022年になってから作った1970年代風の特撮だった!
某国営放送でも流されていて短編でもシュールで面白かった。
それが映画になると言うのだから見るしか無い!
時は大阪万博、怪しい奇獣を退治する地球防衛軍CBGは奇獣だった太陽の塔を会場に閉じ込めてそのまま万博の見せ物にした。
万博には多数のお客様で賑わっていたその時に未来のCBG隊員のアンドロイドがやってきた。
未来では万博の成功によって2025年の宇宙大万博の会場に選ばれて宇宙中からお客様が来る事になっているが、反万博組織の奇獣によって妨害されて苦戦中。対抗策にはタローマンのデタラメな力が必要だと言う。
行けと言われたら行くタローマンでは無いので頭を抱える。タイムパラドックスの逆?で未来の宇宙大万博が失敗すると過去の大阪万博も失敗すると言う。
無事に2025年(昭和100年)に送り届ける事ができるのか?万博と宇宙大万博は守られるのか?
とにかく何もかもがデタラメな岡本太郎ワールド全開で、何かある毎に〇〇について岡本太郎もこう言っている、と言う謎の決め台詞。物語は一応しっかりしているが中身はカオス。
岡本太郎の絵や像などの創作物をモチーフにした奇獣。話の辻褄が合っているのかもうよくわからない混沌でデタラメな脳みそがついていけない話に頭が揺さぶられる思いだ。頭が爆発しないように見ないといけない。芸術は爆発だ!真面目に考えたら負けだ!
冒頭とエンドロールの後にオマケ映像があるので見てね。
因みに岡本太郎展の売店で買った何が入っているか分からないフィギュアを買ったらノンちゃんだった。
この映画にノンちゃんが沢山出たから好きになった(笑)。
数十年ぶりに…途中退席?!
1時間半はタローマンには長いかも
ばーくはつだぁ、ばーくはつだぁ、ばくはつだ!
の歌と、映画泥棒みたいなタローマンの動きが後を引く味わいで、、、クセになるよね。それで★0.5プラス。
んで、岡本太郎の主張を繰り返し盛り込む努力と岡本太郎本人へのリスペクトで★0.5プラスかな。
作品そのものは別に悪くはなかった。そういう時代や特撮をなぞるスタンスは珍しくないしね。
一番引っかかったのは、岡本太郎が一番嫌っていたのが、
符牒
ってこと。パロディと呼ぼうが、オマージュと呼ぼうがあれはまさしく「特撮の符牒」だし、「70年代の符牒」だよね。そこは、大いに異論が湧いたなあ。これでも岡本太郎は読み漁ったしね。そこが最初から引っかかって、純粋に作品に没入できなかった、個人的には。
それに対立関係にある組織がどちらも「岡本太郎の作品群」なので、戦う理由がぼやけてしまっているのもマイナス。あの手の構成は善と悪がはっきりしてしる対立構造だからこそ、「善」側に感情移入できるわけだからさ。そこを「岡本太郎風」な視点で語ると、ちょっとねぇ、という感じ。
パンフは当然買ったけど、「昭和感」を出して「懐かしさ」も味わってもらおうっていうのがビシバシでてきてるのも、うーん。
岡本太郎は「誰にも受け入れられないもの」を創造することに意義があるっていってたんだから、映画との相性は良くないのかもね。エンタメと割り切れば観れるだろうけどさ、、、、
2025年度劇場鑑賞40作品目(41回鑑賞)
一瞬でも「見たい」と思った人には、ささります
岡本太郎イズム
芸術家としてより思想家としての岡本太郎に関心がある人にはたまらない作品。全編にわたり岡本太郎イズムが溢れている。が故に岡本太郎に興味のない人がみれは、単なるおふざけ系の60〜70年代パロディにしか見えないだろう。岡本太郎の言う「でたらめ」とは、言いかえれば仏教における色即是空であり、本質の肯定と実体の否定であり、眼前の虚構に迷わされることなく本質的にでたらめ(自由に)に生きようというものだ。現実への執着と戦うタローマンはその名のとおり、岡本太郎本人なのである。
「そもそも人間は発展などしていない」という岡本太郎のメッセージを、あえて盛り上がりを見せている2025年の大阪万博の年にぶつけ、万博開催を否定的に風刺している様にも見えるが、こうした思想的な背景に鑑みれば、むしろタローマンの荒唐無稽な行動は、例えば落合陽一のnull2など一見万博コンセプトにそっていないようにも見えるパビリオンなどの存在にも重なって見え、その可能性を後押ししている様にすら感じられる。
なお岡本太郎自身、一回目の大阪万博のコンセプトに反対しながらも、太陽の塔の制作なとなどプロデューサーの一人として参画している。この映画の2025年における公開は、そうした岡本太郎の対極主義的な意図も込められているやに思われる。
疲れた〜
べらぼうにデタラメな映画だから、筋や辻褄を追うと
体力を消耗する映画であった。
だから、もう1/3を過ぎた頃には鼻でフッとほくそ笑む
ぐらいに体制転換している自分に気付いたのであった◎
僕はそもそも1970年の万博でタローが
人類の愚かさを警鐘していたことを認識していたので
それからより愚かさを露呈する2025の万博は
共感を持てずにいたので有るが
まさに映画の如く2025の万博は間違いなく
べらぼうでデタラメな、なんだこれは。
な万博になっていること。を実際にこの目で見て
知っている◎
故に、最後、石黒浩氏に見まごう山口一郎氏が
本作をベタ褒めしているシーンが思いの外
グッときた。
べらぼうでデタラメな生き方が出来る未来!
僕はそんな未来が来ることを期待する⭐︎
べらぼうで、でたらめな展覧会を見た感じで、人によっては体力が必要
正直観ていて途中で眠くなった。素直に観れなかったw
内容以上にどうやってこの映像つくったのかを考えてしまったり、映像の情報量も多くて色も多くて、脳が疲れて眠くなった。でもそれは集中してみていたからで……映画は面白い。
私の個人的感想というか感覚は、このアナログを映像を2025年シアターでボケボケ画像で流してクレーム言われないのはタローマンくらいだろうとか、斬新。なんで当時の役者が年取ってないんだ、当時の映像をCGにした?AIで?役者にディープフェイク使って声もAIで入れ替えた?このチューブ高速道路の特撮スゲーなどなど、映画を観ながらどう映像を作ったのかなどをの思考が巡る巡る。全然映画の内容に集中できない。
今時はアバターやゴジラなど、実写役者と違和感なしに映像のなかに共存させる現代において、こんなレトロ映像が2025年のシアターで流されていることに斬新さと不思議な感じを覚えて、なんか凄い訳の分からないでたらめな映像を観ている自分を客観視してしまい…笑う。手も投げ入れて笑う。
もう一回映画館で観たいというか、映画館で観た方がいい作品。岡本太郎もういないのによく作ったなと。偉そうですいません。この映画好きだわ。なんか一つの展覧会でもいった感じで疲れたわ。でも満足しました。
この映画はやっぱここで見なきゃね(使命感)
真っ当に面白いの来ちゃった!(困惑)
でたらめこそが正義?
正しく規律あることが求められる(架空の)昭和100年の世界で私達は生きていけるだろうか、と問われたら答えはノン。
人間どこかにでたらめやべらぼうが無いと、窮屈なこの世界生きていられない。だからこそ岡本太郎の言葉が響くし、タローマンに惹かれてしまう。
…2回目観に行こうかな
Eテレ版未視聴です
ぶっ刺さらなきゃウソ。
こんなの楽しいことが好きでワクワクしたい奴はみんなハマる!
コンプラとか同調圧力で面白い主張がしづらい現代に強烈なメッセージだらけ!
行き過ぎて信仰しちゃう危険すらありそうだけど
これで刺さらないとウソ!
タローマン見てたら 漫画ワンピースの太陽の神ニカに似てるな思ったけど 着想はタローマンからきてるのかなー?
トゥーマッチ
で良いんだろうな。
NHKで放送された短編を見てて面白かったから見に行ったんだけど、物語とキャラクターが冗長で長く感じた。この特撮レトロ感でどこまで行けるか、チャレンジングな作品だった。
岡本太郎のコトバを繰り返すんだけど、せっかく良いこと言う〜なので、字幕もあるけどサッサか次のシーンに行っちゃうので1個くらいお言葉を持って帰りたかったな。
でも太郎さんもそこまで望んでじゃないか。いいのか。
最後分裂した明日の神話が巨神兵みたいに見えた。あんな柔らかい素材だったのね!!
渋谷駅でしみじみ観ました。カチコチだよね、本物は…
一番「べらぼう」で「でたらめ」な芸術映像作品
すごいのである。この映画は。ここまで主義主張を貫き通した作品は見たことがない。
この作品で語られる主義主張とは、「対極主義」である。簡単に言うと、正反対のものが真正面からぶつかり合い、そのエネルギーによって芸術を作り出すことだと解釈している(最近知った口なので、正しいかは問わないでほしい)。
この作品では、「でたらめ」と「常識」の対極を示している。「常識」を悪とし、「でたらめ」を肯定するのだ。しかし、そうでありながら、ストーリーは伏線をある程度回収し、提示した理論(現実に則しているかは置いといて)に基づいたバトル、個性的な登場人物の関係性を魅力的に描いた後の感動シーンなど、人を楽しませるうえで常識的なものになっている。
「でたらめ」と言いながら、そこは真面目なのかとお思いの方もいるだろう。しかし、対極主義を語る作品なので、こうした矛盾が起こるのは当然である。いや、起こさなければいけない。「でたらめ」と「常識」で対極主義を表現したのだ。この矛盾によって私は作品から何か熱いものを感じ、一時も目を離せなかった。見ていて退屈しなかった。
加えて、そもそも「でたらめ」とは「常識」が無ければ成立しないし、逆もまた然り。どちらか一方は存在しえないのだと悟った。
さらに、映像表現でも目を見張るものがある。古い特撮ドラマのような技術を駆使し、画質までそれに近付けている。令和の時代に逆行して昭和特撮を行ったのだ。ここでも新旧の対極があると考えている。個人的に昭和特撮が好きなのもあるが。
1本のしっかりした常識的なストーリーの柱から、枝葉のように付着したでたらめがスパイスとなり、相反する二つの要素が喧嘩しながらも一つの作品に仕上がった奇跡の作品と言えるだろう。本当の意味での映像芸術を見た気がする。制作側が岡本太郎氏の思想を完璧に理解しないと作れないと思うので、精一杯大きな拍手を送りたい。べらぼうに良い映画だった。
衝撃的でした
予備知識といえば岡本太郎、万博、ヒーローもの、Eテレで番組があったということそれも全く見ておらずで、ただ、混んでいるのかwebで週末の混雑状況を見たら満席に近くなっているので根強いファンがいるのかなって思って外してもいいかなという気持ちで見に行ってけど、度肝抜かれました。岡本太郎の世界観、思想が全編に貫かれていて、常識を打ち破る展開、スピード感、撮り方、強烈なキャラ、そして笑い。そんな手があったかと驚嘆します。多分25%も理解していないと思いますが、非常に強く印象に残りました。俳優陣の演技も素晴らしかった。シュールなお笑い演劇のようでもありました。非常識、でたらめ、べらぼうがあるからこそ世の中が面白く生き生きとしてくることを教えてくれます。AI時代は予定調和が横行すると思いますがその真逆を行っていて痛快でした。岡本太郎の発言録を読むといろんな学びがあるのではないかと興味を持ちます。レールからはみ出ないようにしたり、みんなから変な奴と思われないように気をつけたり、ルールをうのみにしてしまったりするけれど、恐れを知らずに自分の思ったことが正しいと思うことも大切だと教えてくれました。
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