劇場公開日 2025年8月22日

「チケットを買う前に、是非。」大長編 タローマン 万博大爆発 TWDeraさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5 チケットを買う前に、是非。

2025年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

大阪・関西万博(EXPO 2025)の開幕前、関連する話題の中で「凄いらしい」と(又聞きで)評判を聞いていた『TAROMAN』。そのタイミングで(NHKで)再放送を観るチャンスもありましたが、番組情報のサムネイルを見て作品についての造形を想像しつつも、結局は「録画してまで観たい」という思いにまでは至らず情報収集もそこで打ち切り。ところが最近になって「劇場版」の公開を知り、「ここまで来たら」とようやく重い腰を上げて鑑賞を決めました。やはり認知度が高いこともあり、観客は年齢層も幅が広く(平日にもかかわらず)客入りもなかなか。そのため、公開4日目の本日には数量限定の入場者特典も既に終わっていたようです。
まず、、もしあなたが「未だTAROMAN(タローマン)を知らない」のであれば最初にアドバイスから。今週、NHK地上波で「TV版」の再放送が予定されています(詳しくはNHKのサイトをご確認ください。)ので、興味があれば是非そちらを先にご覧になることをお勧めします。本作、岡本太郎氏の作品と言葉をコンセプトにして作られており、その世界観は「岡本太郎の哲学」そのもの。そのため、初見で全て理解することはかなり難解だと思います。そしてまた、「好き嫌い」と言う単純な主観としても好みが分かれるため、いきなり「劇場版」を観た場合にネガティブな印象をもたれる方も少なからずいると思います。かく言う私自身が初見でトライした結果、「わざわざ観なくてもよかったな…」と思った一人。状況の変化によって展開はあるものの、ストーリーは凡庸で「岡本語録」と「決まり文句」を繰り返し続けるだけの退屈な内容。さらに一貫して早口で一本調子の台詞回しが呪文となり、中盤は連日の熱帯夜による寝不足からくる眠気に抗い切れず…(注/少々気を失ってた自覚はありますが、しっかり寝落ちはしていない、はず。。)
劇中で扱われる彼の遺した言葉について、文章として目にすれば「なるほど」と腑に落ちるのに、独特な表現方法に引っ張られてしまうことで目がくらんでその焦点を見失う。ある意味、岡本太郎氏ご本人に対するキャラクターイメージ自体「そうだったかも」と思い起こしたり。そんな風に私のアートに対する無知と想像力の乏しさを自覚しつつも、とは言え本作はあくまで「原案・岡本太郎」のオフィシャル二次創作作品。ついついそんな風に考えさせられる言う意味では傑作なのかもしれませんが、そこを面白がれるほどに岡本太郎氏へ思い入れがない私にとって、本作は(申し訳ありませんが)「つまらない」と言うのが素直な感想です。一応、キャラクターデザインは嫌いじゃないので、点数としては2.5。ただ、どうやら(私だけでなく)賛否は割れているようなので、私のようにギャンブルはせず、まずは再放送を観てからご判断されることを助言させていただきます。

TWDera
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