「でたらめの完成度」大長編 タローマン 万博大爆発 SP_Hitoshiさんの映画レビュー(感想・評価)
でたらめの完成度
面白かった。テレビのタローマンが好きなら間違いない。
「うまくない」ように作っている風に「うまく」作っている、という無茶苦茶矛盾したことをすごい完成度でやっている。
はじめ、「えっ、劇場版なのに3:4の昔のテレビサイズなん?」って不満だったが、まさかそれが画面が大きくなる仕掛けの布石だったとは…。
「でたらめ」というか、これって単なるギャグじゃん…、といいたくなるシーンも多かったが、笑えたので問題なし。タローマンじゃないキャラのでたらめで笑えるところが多かった。
ただ、観てる側としては、作り手がねらってチープな画面とか、変な展開にしてることをわかってるので、その分少し冷静に観てしまうところもある。
ほんとうに真面目に作ろうとした作品が意図せず奇妙になってしまった方がやっぱり面白い。デスクリムゾンとか、MUSASHI -GUN道とか。
タローマンが何なのか全く知らなくて、これが本当に1970年代に作られた作品なんだとだまされて観た人だったら、もっと衝撃で、もっと楽しめたかも。
単に笑えるだけではなくて、ちゃんと岡本太郎の言葉が引用されてて学びも多い。この辺ちゃんとテレビのテイストを維持している。
とくに、万博の「太陽の塔」にこめられたメッセージはあまり知られていないので、2025年の万博をやっている今こそこの映画をやる価値がある。
トミーさんいつもコメントありがとうございます。
立体メガネ、ネタなんでしょうけど、たぶん本当に赤青のメガネ使ったら立体になるように作ってるだろうな!この監督なら…と思ったんで、もしまた見る機会があったら用意しておこうと思います…。
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