アジアのユニークな国のレビュー・感想・評価
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バックギャモン(隠語)
一風変わった設定がどこか気になっていた作品。
いきなり“接客”風景から始まり、どの客にも半ば強引に阿部元総理の話を振っていく。
接客業では本来、政治•宗教•スポーツの話題はNGだ。
少し天然っぽい雰囲気からは、探りを入れているのかどうか測りにくい。
しかし政治信条が合わないとなるとアッサリ出禁にしたり、本番の有無など“サービス”に明確な差が出る。
(というか複数回出てくる客は木村のみ)
でも本作はHPにあるように「政治的な映画ではない」。
「阿部が殺されて嬉しかった」とか「G7の連中は…」などと尖った発言こそ出てくるが、それだけだ。
食事も窓際で摂るほど病的に気になって仕方ない隣人も、大きくは絡まず。
警察の家庭訪問も、対策バッチリであっさり誤魔化す。
枕元の手帳から義父が気付いてるのは序盤で察するが、これも波風を立てることはなかった。
なので主題は違法風俗にもないのだろうが、じゃあ何だったと訊かれると言葉に詰まる。
思想と幸福になる資格について…夫婦の関係について…でもだったら最後の木村家パートは不要だし…
そしてタイトルお前が回収するんかいっ!笑
激しい本番描写やモザイク無しのペ〇スなどR18になった要因たちも必須な作風とは感じない。
そこも含めて、タブーな所をあえてつついたコメディという印象が近いか。
残るものがあったかと言えばゴニョゴニョだが、クスクス笑えてしっかりエロかったので面白くはあった。
客、旦那、義父、隣人など相手によって微妙に演じ分けていた主演は見事です。
ユニークの意味
夫が仕事中、自宅の一階では介護をし、2階では風俗を個人でやっている妻の話。
風俗は子どもの流産を機に始めた。流産した時、安倍晋三が撃たれたタイミングでそれを喜んだ為に、流産したと妻は後悔している。
風俗客には安倍晋三の話を持ちかけ、その立ち位置に寄って態度が変わる。安倍をよく思わない人には本番行為を、そうじゃない人は出禁。
それを隣の家の主婦(旦那とはDVが原因で離婚、シングルマザー)がのぞき、友達に相談したり警察に通報をする。
山内さんらしい、シニカルでエロくてグロい話だ。
演劇だと荒さと勢いがありそこが面白いのだが、映画だと整理整頓されていて、ストーリーを追っただけで終わった。
子どもは産まれると良いな。どっちの子なんだろ。それとこんなに局部丸出しの映画、初めて観た。
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