鬼平犯科帳 暗剣白梅香のレビュー・感想・評価
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「命を落としても切らねばならぬ者などこの世のどこにおる」
僕は
「駒込村」の六義園近くの公園で酔っぱらって、真夜中に大音量である歌を歌って、危うくしょっ引かれる所だった。
椿 ではなくて 白梅 だった。
ネタバレ
もっと、グロいと傑作だね。
この改変は、是か非か
Amazon Prime Videoで鑑賞。
原作は読了済み。
原作の中でもお気に入りエピソードのひとつがこの「暗剣白梅香」である。中村吉右衛門版でも記念すべき第1話として製作されており、そちらも原作の再現度が高くてとても好きな回だ。
よって、十代目松本幸四郎版での映像化が発表された際はとても嬉しくて、金子半四郎役に早乙女太一を配しているのも、原作を読んだ時にイメージしていた半四郎像に近くて、興奮した。
「暗剣白梅香」が好きな理由とは、金子半四郎にまつわる因縁が導いた、あっと驚く結末の意外性にある。まさに、因果は巡る糸車。仇討ちする側・される側の思わぬ相違が面白かった。
ところが今回の映像化は、勝手に期待していただけだろうと言われればそれまでではあるが、期待外れの出来であったと述べざるを得ない。何故なら、原作の良さを殺してしまっていたからだ。
半四郎の敵(かたき)を彦の市に設定していたのは上手い。他の原作エピソードと混ぜて上手くまとめていた。しかし、半四郎の死に方に納得がいかない。果たして、その部分を変更する必要があったのかどうか、疑問が生じたのである。
本作の半四郎は武士の掟(敵討ち)の呪縛から、そしてまた、闇の世界で生きざるを得なかった運命から解き放ってくれる相手と出会うことを望んでいた、と云う風に描かれていた。
仕掛人としての最後の仕事と、平蔵との一騎打ちの果てに倒された半四郎の最期は印象に残る良いシーンだったが、原作の持つ結末の意外性は全く損なわれてしまっていて、とても残念だ。
彦の市との因縁も、上手いことは認めるのだが、単に前作との繋がりを持たせるためだけの変更に留まっている印象である。もう少し絶妙な活かし方があったのではないかと思えてならない。
*修正(2025/12/31)
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