「Darknessな人間の心理」Dear Stranger ディア・ストレンジャー ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
Darknessな人間の心理
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前半の幸せに見えながらもすれ違っている感がわかる
賢治(西島秀俊)とジェーン(グイ・ルンメイ)夫妻。
その子カイのおかげで何とか保ている様子。
加えて、ジェーンが父母を頼り、カイを預けたりするのもリアル。
なんかもう前半だけでモヤる。
カイが誘拐されてから、夫妻の亀裂が決定的に。
もう醜い争いは本当に見たくないくらい。
しかも誘拐犯は、賢治が車屋で会った荒くれた男。
この男が妻の元カレ。
そしてカイは、その元カレの子・・・というこれでもか!というくらい
設定が入りくんでいるし、元カレの現彼女が共犯となって誘拐。
誘拐事件は解決して無事カイは戻ってくるが、
そこからカイを守る行動で賢治はすごく悩む。
ジェーンが寄り添うも悩み続ける。腹立たしいくらいウジウジしている。
ようやく光明が見えたかと思いきや・・・
誘拐犯の彼女に復讐されるという、
なんとも人間のイヤな部分だけをこれだけ見せられると、ゲンナリしてしまう。
ラストも悲しいなあ。
ジェーンとカイが元カレの墓参りをしているのがどうにも悲しいやらせつないやら。
この後、賢治とジェーンはどうなっていくのだろう?
恐るべし真利子哲也監督。
ドスンと気分が落ち込むヘビーな作品だった。
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トミーさんのコメント
2025年9月27日
共感ありがとうございます。
ジェーンが人形劇に没頭し意志を交わしていた様な行為迄していたのは、逃避?自分を救う為なんですかね。賢治がなんの救いにもなってない様であまりに可哀想でした。

