おーい、応為のレビュー・感想・評価
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芯のある女性
応為の日常を綴った映画ですが、応為は父である北斎を尊敬していたから、どんなに喧嘩してもなじられても出ていくことはなかったと思います。
ストーリーと関係ないですが、江戸時代に女性でも料理ほぼできなくて簡単な外食や持ち帰りで生活していたことに「ほぇ〜」となり、江戸時代は土葬だと思い込んでいたのでいたので火葬していたことにも驚きました!
髙橋海人さん演じる弟子の善次郎が二人の親子と終始違うテンションでいいアクセントで艶っぽくて眼福でした。
長澤まさみさんは所作が美しく、身体を先に向けて顔を少し遅れぎみに動かす仕草が(伝える力不足💦)美しかったです。
なんといっても北斎演じる永瀬さんが凄まじかった!年をとるごとに小さく見えて、晩年着物の襟元からあばら骨が見えて役作りに驚き惹き込まれました!
淡々とした物語
自由型父娘
うーん残念
少し残念
つまらなかった
地味ーでおとなしい
「どうすんだよ、ワシが死んだら」「どうもしねえよ」
いわゆる、お栄。北斎の娘にして、さすがその血を継ぐ者としての絵の技量。そこに興味があった。ほぼ記録もなく、北斎の人生を追いかけるように進行していくのだろうとは思っていた。
が。いやあ、つまらなかった。
北斎の堅物ぶりはいいとして、なんだか描き方が偏りすぎてるように思えた。数多くいた弟子も数人しか登場せず、北斎漫画も出てこなければ、引っ越し魔の癖も薄い。富士にこだわるのは画のほうで、江戸の外へ行くなら晩年の小布施だろう。
そして肝心の主人公である応為。常にイライラしっぱなしで全然魅力が伝わってこない。なまじビジュアルがいいものだから、小憎らしくも見えない。年月とともに北斎があれだけ老化していくのに、八百比丘尼じゃあるまいし見た目がずっと変わらない。最後に少しばかり白髪が増えてもそれがどうしたの範囲。
そして一番ダレた気分にさせられたのが、エキストラ。周りのエキストラの動きが全部単調な動き(歩く方向、歩くスピード、ただ歩いているだけ)なもので、むしろそれが違和感。それを背景に長澤まさみが叫んでも、作り物感が際立っただけだった。
大友良英の音楽と、凝った美術はいい。ただそれだけしか鑑賞の価値を見出せなかった。
されどたくましい女性であった
天才女性画家。表にはあまり出てないが。。のフレーズで歴史映画を見に来てみたら。
エンタメだな、応為の視点でもなく、北斎の視点かと言われるとそんな風にもとれず。淡々と進む舞台のような作品にかんじた。
ただ、どうであれ、作品内にでてくる応為の
自分が選んだ、と言った言葉はそうなんだろうと現代の私に響くものがあった。
天才北斎ファミリーを描いたほのぼの系時代劇
「ぜんぶ、北斎のしわざでした。展」で本作の存在を知り、翌週早速鑑賞。
北斎の娘、応為を描いたはずの作品だが、どちらかというと北斎メインに見えた。展示会で見た作品や100回近くの引っ越しなども描かれて面白かったが、「江戸時代はこんな暮らしやったんやろうな~」、「北斎はやっぱりこだわりすごいなあ」というくらいの感想で、とにかく大きな展開もなく、ほのぼのと北斎ファミリーの生活が「垂れ流し」。
長澤まさみの存在感はえげつないが、応為絶対こんな美人ちゃうやろ(^_^;)って余計な考えがよぎる。そして北斎に比べて応為(長澤まさみ)が特殊メイクを駆使しても老けな過ぎてリアリティに欠く笑
まあたまには、こういう作品を映画館でまったり観るのもありかな~。この一人のおっさんが、西洋美術に多大な影響を与えたというのだから、面白い。というか、北斎の映画を観たい笑
少ない製作費でよくぞ仕上げたという感じなのだろうが、なぜ長澤まさみが出たのか、そこがずっと、ある意味、良くも悪くも違和感・余韻として残っている。
「自分の人生を生きるんだ」
応為というのは,大河ドラマ『べらぼう』で,くっきー!が演じている勝川春朗(葛飾北斎)の娘お栄のことです.葛飾北斎が出てくる映画はいくつかあり,先日観た『八犬伝』(2024年公開)にも,滝沢馬琴の友人として出てきてました.一方,応為をとりあげたドラマはありますが,映画は初めてかと思います.ちなみに,『八犬伝』で滝沢馬琴の妻役で出ていた寺島しのぶが,応為の母役で出ています.
とにかく,長澤まさみの魅力満載の映画でした。北斎役の永瀬正敏も素晴らしかったです.絵を描くことにしか興味のない、似たもの父娘の愛情物語というところでしょうか.
長澤まさみは,防虫剤のCMや『コンフィデンスマンJP』,『スオミの話をしよう』に見られるように,コメディエンヌとしてもっとも輝く持つ女優と思っていましたが,時代劇でも素晴らしいものがあります.
ときどき流れる,「哀愁漂うトランペットの響き」が効果的で心地よかったです.
正直、つかみは最悪だったが・・
独特のカメラアングルを持つ映画。当初描きたいものが何なのか良く伝わって来なかったが次第に引き込まれていく。かなり雑な言い方をしたら時代を超えた🎦PERFECT DAYSのような作品であった。見終わった後にこの作品に対する好意的な感覚が果たして北斎と応為という親娘の絵師をモチーフにしたものである事への親近感なのか、この映画作品本来の持つ独特の魅力なのか今一つはっきりしない。長澤まさみ演ずる応為は良く描けているが、北斎役の永瀬正敏の存在感と微妙な立ち位置で、あと少しで食われそうでもあった。応為を描いた作品には杉浦日向子原作の📖百日紅のアニメ化作品があり、その色彩の豊かさと比べると少し見劣りするものの陰影のつけ方が本来の応為ん作品へのオマージュとなっていると考えるとうなづける一面もある。総じて満足のいける秀作と言えよう。
この親子であってほしいと思った。
ぼんやりと過ごすには良質な空間
特別、波乱万丈な展開や目を見張るシーンがあるようには思えなかったが、長澤まさみが和服姿でキセルをふかしているというのを観るだけでも、なにかしら浸れるものがある気がした。
セリフや展開に驚かされることはないものの、逆にいえば時代物で日常的な生活の時間が流れてゆくのを観れる機会は少ない。それを長澤まさみという画で観れるだけでも贅沢に思う。撮り方が綺麗で画面自体は見やすかった。
昔の時代だ、武士だちょんまげだ、と肩肘張らず、今も昔も人が暮らしているんだなぁと思える雰囲気。武士よりも絵師ならば現代にもある暮らしのため、身近な存在に思えた。異様な数の引越しなどの場面はちらほらとはあるものの、破天荒さが強調される作りではなかった。
葛飾北斎や描かれる絵のエピソード、というよりも長澤まさみによる応為の秀麗な映像の画が魅力的な作品だった。
悪くはないのだが、色々と物足りない
北斎とお栄の生活を時系列で淡々と描いているため、起承転結はないし、見せ場らしきものもない。
演者が巧みなのでそれなりに見ていられるし、クスリとするシーンも多く、退屈はしない。
また、終盤に描かれるお栄の絵は中々に表現が面白く、それを見ているだけでも楽しかった。
結果的に見てよかったな、と思ってシネコンを後にはしたが、大満足というほどでもなく、すごく好きというわけでもない。
長澤まさみさんのキップのいい女性演技は既視感があるし、途中の恋愛エピソードも尻切れ。お栄自身も北斎死後の記録がないようで、そのまま終わってしまう。
途中に入る年号のテロップや、ところどころで説明的なセリフも多く、そこまでストイックな作品を目指してないのなら、もう少し「エンタメ」しても、よかったのでは?
余白を楽しむ映画
静かに淡々と葛飾応為と北斎親子の日常が描かれている映画。江戸の生活を覗いているようなタイムスリップしたような気分にもなる。
この親子に善次郎が加わることでクスッと笑えて淡々とした日常がパッと明るくなり犬のさくらも家族として大切な存在。引っ越しのシーンは何ともかわいく笑いを誘った。間を大事にしている会話や台詞がなく表情のみのシーンもある余白のある映画。登場人物の気持ちを考えながら、時には感情移入しながら見た。
応為と北斎を見ていると亡くなった父との2人暮らしを思い出す。後半、富士の麓の小屋で北斎が応為に好きなように生きろと話すシーンは応為の気持ちになり涙が止まらず。長澤さんの演技は圧巻。永瀬さんの表情に父を思い出した。
俳優陣の演技が素晴らしく淡々と描かれる江戸の生活と親子の日常に髙橋海人くんがフワッと現れ動きを出し篠井さんと寺島さんがさすがの演技力と存在感で江戸を感じさせてくれた。
長澤まさみさんの応為はかっこよく滲み出る色っぽさと美しさが素晴らしい。永瀬正敏さんの存在感と年を重ねていく演技は圧巻。髙橋海人くんが軽さの中に少しの影と色っぽさがあり自然な演技がとても良かった。
応為、北斎、善次郎が長屋でそばを食べながら話すシーンが印象に残り、見終わると無性にそばが食べたくなった。
ずっと単調で退屈だった‥
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