「何が描きたいんですか」おーい、応為 きゅいさんの映画レビュー(感想・評価)
何が描きたいんですか
ちょうどいい時間にやってたから、という適当な理由で特に期待もせず鑑賞
いや、ただひたすらに退屈でした…。
わたしはフランス映画なども観るほうで、静かな映画は嫌いじゃないんですが、それでも退屈すぎて2回ほど寝ました。
静かにしても心情描写がなさすぎる。
長澤まさみの演技は単調で、べらんめえ口調でかっこつけてるか怒鳴るかの二択
何を考えているのかも表情などでは伝わってこず、主人公なのにペラペラの人物像
序盤の火事のシーンなど、火事に対してどう思っているのかが伝わらず、のちのセリフで(ああ、火事が好きなのね、ちょっと表情ではわからなかったな)と困惑しました。
なにかが起きてもそれに対してなにを思っているのかが伝わらなかった。
北斎のほうは一貫してたのでまあ、という感じ。
ただ汚い家で偏屈に絵描いてるだけの人ではあったけど。
ほかの登場人物も、物語にとって別にいてもいなくても変わらない人間たち。必要なのはお母さんぐらいか。
彼らとの交流で心情描写が深まるっていうこともなく、ただ少し普通にちょろっと話して終わり。
だから死んでも(ああ死んだんだな)という感想しか抱かないし、悲しんでる親子を見ても そこまで深い交流があったわけじゃないのになんで悲しいのかわからない、という感じ。
前半に心情描写が深まっていないのに後半に急に心情描写が出てくるので、急にどうした?と思います。
そして浮世絵師の話なので、作品に対する思いとか制作の苦労とかの話があるかと思いきや、なんか絵描いてるな、っていうだけ。
2時間の尺ですが、ほとんどのシーンが心情描写やのちのストーリーには関係なく、ずーっと日常風景を見せられていただけでした。
終盤親子の絆みたいなのを描きたいのかな?ってやっとちょっとわかったけれど、それまでに親子が交流したりお互いを気にしたりするシーンもほとんどなかったなと。
そして、長澤まさみはひとりだけ老けなさすぎて不自然。
ホタルのシーンも安っぽい演出すぎてびっくりしました。あんなんならあのシーンいらなくない?
セリフ回しもなんか江戸っ子っぽいところと現代女性っぽいところがあって、統一感がないなあと思いました。
散々酷評しましたが、まあ強いて良いところを挙げるとすれば、
・犬がかわいい
・エキストラの人や街のセット、部屋のセット、遠くで聴こえる雑音がリアルな江戸な感じがして良い
・北斎の老け方が良い
以上です。
あとは特に見どころはないかな、ひたすらに眠かったです。
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