「お栄がくるりと 絵を描いた おーいの応為(オィ」おーい、応為 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
お栄がくるりと 絵を描いた おーいの応為(オィ
葛飾応為については存在すら知らなかったが、映画にするような話だったかな。
髪型も、着流しっぽい格好も、口調も、立ち振る舞いも、ほぼ浪人のような応為。
ポスターの雰囲気からも破天荒なキャラと期待した。
しかし離縁して早々に恋する乙女モードに入り、年月と共にどんどん尖りが消えていく。
キャラとしての面白さは最初だけだった。
話としても主題があまりに不明瞭。
絵への傾倒は感じず、北斎ともそれぞれ勝手に描いてるだけで師弟としての描写はほぼナシ。
時折絵のアップは入るが世間的な評価には触れず。
絵師としての苦悩や盛衰はオミットされ、父娘の話としては半端で、その他の要素もごく薄い。
人の死にすら特に大きな情動は感じなかった。
応為が絵を描きはじめて、サクラが急成長したかと思ったら、放置されてた侍が再登場。
何年待ってたのかと思いきや、一年経ってないの!?
長澤まさみは1848年に雑に老けるまで変化なさすぎだし、善次郎も髭が生えたくらい。
サクラの成長と永瀬正敏の老けメイク(一番の見どころ)くらいでしか時間の経過が見えなかった。
主役も応為なのか北斎なのかという微妙さ。
というか善次郎は、ポスターに北斎と同じ大きさで載るようなキャラでしたかね。
「絵、やめようかな」と言われても、特にドラマもなかったので何も感じません。
サクラの可愛さでもっていたのに、死後は断片的な描写ばかりでコメディ要素も消え、より退屈に。
作劇の面白さもなく、応為という人物も掴めず、何故撮ったのか疑問しか浮かばなかった。
共感ありがとうございます。
正直、大森監督の製作意欲はどこにあったのか?かろうじて北斎?彼の周りから見た・・って体だったんでしょうか、ちょっと飽きてしまったんですかね。
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