劇場公開日 2025年10月17日

「構図が定まらないピンぼけ絵画作品」おーい、応為 シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5 構図が定まらないピンぼけ絵画作品

2025年10月19日
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葛飾北斎の娘、応為が主人公のドラマですが、テーマは、画家としての応為の生涯なのか、北斎との父娘ストーリーなのか、北斎の話なのか、まるで焦点も構図も定まらない内容でした。前半は、肝心の応為が絵を描くシーンが全然ないので、ひたすら怒鳴り続けているだけの印象です。エピソードもぶつ切りでつながりに乏しく、展開が単調で睡魔に襲われます。さすがに後半から父娘で絵を描くシーンが増えてくるけど、北斎中心の展開で、応為の画家としとの苦悩や独特のタッチを生み出すエピソードは皆無です。応為のお話は、本作の原作の一つである、杉浦日向子の『百日紅』や、直木賞作家の朝井まかての『眩』とか、素晴らしい作品があるのに、監督や脚本家が変にこねくり回したような感じで残念。役者では、長澤まさみが熱演しているけど、残念ながら演出サイドが活かしきれていません。永瀬正敏も、衰えていく北斎役を演じ切って、いい感じだけにもったいないですね。

シネマディクト
ノーキッキングさんのコメント
2025年10月20日

共感ありがとうございました。
盛り上がりのない映画でした。世の中で評価されているはずの絵師として撮られていない。

ノーキッキング
トミーさんのコメント
2025年10月20日

共感ありがとうございます。
大森監督の近作はヒット拒否みたいな感がありますね。長澤さんはMotherで認めたんでしょうか。

トミー
トミーさんのコメント
2025年10月19日

永瀬さんは北斎に成れていたと思いますが、どこがクライマックスだったのか?ずっと淡々でじわじわあぶり出し?みたいな狙いだったのか、よく解りませんでした。

トミー
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