「「サリンジャーは厨二病でロリコンでクソつまんない」」架空書影。 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
「サリンジャーは厨二病でロリコンでクソつまんない」
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【書架の物語】
ベッタベタのSF恋愛もので、可もなく不可もなく…と思いきや、ツッコミどころも少々。
睦月のみならず早川も公的身分を偽れてるのに、千住だけ不審者なのは何故?
簡単に過去を行き来できるなら実質本は失われていないも同然なので、時間移動のハードルは描くべきでは。
何より少し話しただけの女子の一言で小説書くか?
救われた本の作者に会いたいとして、書く前と後だったら後者の方が自然な気もする。(小説もまた読めるし)
バスケットボールのアップなど「それっぽい画を入れました」感のするカットもいくつか。
雰囲気はいいけど、捻りがない割に小疵が多かった。
【埋めてくる】
設定や導入には惹かれたのだけど、これもまた捻りのないとこに落ち着いちゃったような…
死体を前にしても平静で、衰弱した女性に水を求められても悠然と対応する編集者が恐い。
まぁこれは回収されるっちゃされるけど。
丸2日監禁されてて排泄なかったのかとか、イマジナリーフレンドが監禁のこと知らない風なのも違和感。
鬼山が「監禁してすぐ死んだ」原因は何?
そもそも雑誌の表紙を飾るような女優が、大して売れてなかった作家のゴーストライターやってた経緯は?
警察や救急を呼ばなかった理由もイマイチ判然とせず。
「誰のものでもない土地」って、「誰も掘り返せない」のではなくむしろ「誰でも掘れる」のでは。
第1話での本が燃える時の炎とか、第2話での朝焼けとか、目を瞠るカットはあるんですよ。
でも残念ながら短編を成立させる構成には届いてない。
主人公を共通の役者にした意味もないし、欲張らずにどちらかの話をしっかりつくるべきだったのでは。
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