「映画の構造は巧いが、設定・演出は巧くない」ストレンジ・ダーリン フラレオンさんの映画レビュー(感想・評価)
映画の構造は巧いが、設定・演出は巧くない
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時系列としては1から6章の物語を3章→5章→ のように時系列バラバラに語っていくお話。面白そうなその構造から、映画館へ足を運ぶことに。
はじめに、シリアルキラーの存在が前振りとしてあり、
3章が追われる女性と追いかける男性という状況で始まり、その結末と、その状態に至った始まりは?を解き明かしていく。。。
わざわざ時系列をバラバラにするくらいだから、何か裏にあるというか、どんでん返しというか、ネタバレ禁止の何かがあるのでしょう、というのは容易に想像がつく。
よって、映画が女性VS男性ではなく、事実上、監督VS観客の構図に自然と流れる。
で、その「何か」が正直、この手のサスペンス、ホラーの経験がある皆さんであればすぐに想像つく「アレ」なんですよ。
そう、ド直球です。
監督もバレバレなのは覚悟していたらしく、序盤の予告みたいなところで、意味ありげなセリフや出来事を差し込んで、混乱させようとしたり、1章で面倒なやりとりを主役の二人にさせて、何とかごまかそうとしているのだけど。。。正直、ごまかしありきの設定でイマイチ。。。
終盤の演出も、おばあさんがアッサリやられるのではなく、とどめをさす方がよかったのでは。女性警官もただただ無能、イライラな感じになって、かわいそう。
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