「純粋悪の最期」ストレンジ・ダーリン ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
純粋悪の最期
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予告を見る限りでは、ふつうのシリアルキラーものだったらどうしよう?
…くらいに思っていたが、ふつうじゃなかった(笑)
チャプター仕立てではあるが、いきなり3からかよっ!と脳内でツッコミを入れたが、
3から始まることで、まんまと観客をミスリードする効果があったことが
後々わかる。
そしてチャプター5、レディがデーモンから追い詰められいよいよ殺されるのか!?
という、チャプター3からの展開を強調する見せ方。
これが秀逸。
その後も、チャプターをザッピングしながら展開するのだが、
なるほど、レディがシリアルキラーだったか!!
もうレディが異常。性癖というより、彼女は人を傷つけずにはいられないし、
殺すことも何とも思っていないし感じてもいない、まさにシリアルキラーであり、
どうしようもない存在であることが、ストーリーの展開とともに明らかになるのだ。
多くの人が彼女の手によって葬られていくのだが、ほとんどが瞬殺していて、
おそらくは考えて殺してはいない。衝動的に殺している。
もうヤバすぎる存在。
そのヤバすぎる彼女のラストも秀逸。
結局、地元民の手によって射殺される(自己防衛)のだが、
死にゆくレディの顔の演技がすごい。
『Pearl パール』のミア・ゴスのラストの顔の演技(もはや芸)以来の衝撃だった。
ふつうのシリアルキラーものじゃないよな、と予見していながらも、
この展開は予想していなかった。
またまた製作者の意図通り、面白くは観れた。
しかしこういう展開の映画は観ていてとても疲れるので、
フェイバリットかと言われると微妙である。
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