劇場公開日 2025年7月11日

ストレンジ・ダーリンのレビュー・感想・評価

全172件中、1~20件目を表示

4.0巧妙な時間軸操作が驚きと味わいをもたらす

2025年7月21日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

この映画は我々になかなか核心を掴ませない。それこそ序盤の思わせぶりな映像やスリラー然とした語り口に警戒心は高まる一方で、さらに追い討ちをかけるようなタランティーノ的な時間軸のずらし。これをやって成功する例などごく一握りであることを我々は経験則で知っている。が、中盤になって何かがバチンと弾けると、全ての辻褄が噛み合って本作にのめり込むように、本当にあっけなく白旗を上げて心酔してしまう自分がいた。「ネタバレ厳禁」な映画なのでこれ以上踏み込めないが、本作を織りなす6章が時間軸を解体されてもなお「追って/追われ」「支配し/支配され」のサバイバル構造を維持し続けているのは本能的に堪能できるポイント。加えて「悪魔を見る」という不可思議な視覚ビジョンも痛烈で、ラストで誰が誰の中に悪魔を見るのかという部分は、当事者の心理を解明する上で重要な部分と言える。独特の風味ゆえ好き嫌いはあるだろうが、見て損はない。

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牛津厚信

4.5血みどろの物語、カラフルな画面

2025年7月19日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

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清藤秀人

3.5静と動

2025年9月18日
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鑑賞方法:映画館

怖い

驚く

斬新

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まこやん

1.0私にはダークすぎる展開

2025年9月14日
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鑑賞方法:映画館

怖い

斬新

私には完全に合わなかった。この映画の良いところが見つけられない。何も伝わってこなかった。後味悪い実験的B級洋画を見た気分。私のようなライト層の映画好きにはとてもじゃないが無理、おすすめもできない。懐の広い映画上級者向き。

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涼介

4.0悪魔が見える→魂の解放と救済を求めて殺しまくる。

2025年9月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

斬新

愛を確かめるように男を殺し、
愛に酔うように殺しを楽しむ。

冒頭、女は一夜限りの男に尋ねる
「あなたはシリアルキラー?」
アトランダムに並べられる6章の物語と、エピローグ。

登場人物は男(実は郡の保安官)
冒頭では男はショットガンを撃ちながら女を追いかける
・・・このミスリードで男が悪者、女は被害者・・・
と、観客に植え付けに成功。
しかしバラバラに章をめくっていくと、
女が只者でないことが分かってくる。
助けを求めて入りこ込んだ農家の老夫婦。
衣類からアスピリンから食べ物まで貰って、
老夫が「警察に連絡する」と電話をしようとすると、
切れて老人を刺し殺してしまう。
ヒッピーで「イージーライダー」で終末論者の夫婦。
農家は素晴らしく可愛い家具や道具に溢れている。
日曜日のブランチは手の込んだご馳走パンケーキ🥞。
羨ましいような素敵に老夫婦の生活。
老妻はバーバラ・ハーシーらしい。
(今も綺麗だ)

女に《警察‼️》は、タブー中のタブー。
禁句だった。
その理由は彼女がエレクトリック・レディ、だから。
シリアル・キラーはか弱き美女、彼女だったのだ。

この逆転のストーリーは章をバラバラにすることで成立している。
息をするように躊躇いなく殺し、
自らも傷付き息絶え絶えで、
ラストに見せる恍惚と救済の表情・・・
スレンジ・ダーリンの主役、
レディ役のウィラ・フィッツジェラルド。
デーモン役のカイル・ガルナー。
2人とも当たり役だった。
箱庭的世界観、
参りました・・・
とは思ったけれど特に感動も共感も起こらなかった。

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琥珀糖

4.0面白い!

2025年9月13日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

驚く

漫画的なサイコホラー
グチャグチャなのに儚い
主演2人の演技が凄すぎる!

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アメリカの友人

4.0シンプルなスリラーを斬新な構成で再構築

2025年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

斬新

全6章の物語を第3章からシャッフルして構成するパズルのような斬新な構成のシリアルキラースリラー。
連続殺人事件が全米を震撼させる中、とあるモーテルの前で止まる車の中で出会ったばかりと思われる男(カイル・ガルナー)と女(ウィラ・フィッツジェラルド)は一夜を共に過ごすのか駆け引きをしている。女はあなたはシリアルキラーなのかと尋ねる・・というのが第1章の始まりだが、章の上映順はシャッフルされているので第1章がどこで出てくるかはお楽しみ。全編通してこの男女の追走劇なのだが、ストーリーについてはこれ以上は書けない。
第3章で始まる映画はなぜか全身赤い服を着て耳から血を流す女が男に終始追われている。シリアルキラーに執拗に追い込まれる展開はシンプルかつ定番のスリラー映画だ。
この映画の面白さはシンプルな追走劇の順序をシャッフルした斬新な構成にある。登場人物は少ないが各章の人物は魅力的。
第3章の謎は徐々に明かされていくのだが、キーになるのは「思い込みの危険さ」か。男だから、女だから、そうしたジェンダーによる思い込みに警笛を鳴らしているところもこの映画の深さになっている。
35ミリフィルムによる往年のスリラー映画のルックスといいJT・モルナー監督は巧妙に映画をコントロールしている。またアメリカからスリラー映画の巧者が登場した。次回作も楽しみだ。

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kozuka

5.0騙された

2025年9月7日
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鑑賞方法:映画館

もちろん良い意味で騙されたのですが、それ以上にまれにみる演技と演出が素晴らしい作品でした。主演の二人がとにかく凄い。

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ランキル

4.0なかなか面白い

2025年9月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

ドキドキ

タランティーノっぽい感じもするが、プラス一捻り加えた感じですね。
中盤前になんとなく筋は見通せるものの、最後まで飽きる事なく楽しめた作品でした。
憶測を巡らせれば色々と伝えたいテーマはあるのかな(愛とか不条理とか)。
なんにせよ料金に見合う作品で、上映館少なくなったけどお見逃しなく。
こういうのは日本人には真似できないね~。

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ともぴー

3.0見せ方しだいということね。

2025年9月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

マスコミの偏向報道を揶揄した映画とみたが、

皆さんはいかがでしょうか?

見せ方、切りとり方で、正反対の印象操作ができちゃうんだから、全く!

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うさぎさん

3.0ムード先行で、非線形の語り口もイマイチ

2025年9月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「実録もの」を謳った作品。「オレゴン州で終幕を迎えた連続殺人事件を、警官や目撃者の証言をもとに映画化」という触れ込みだ。なるほどシリアルキラーの温床みたいなオレゴンの片田舎が舞台か、と偏見まるだしの妄想を膨らませる。

映画は冒頭、赤い医療用スクラブを着た白人女性が野原を走ってくるさまをスローモーションで捉える。彼女の左耳はちぎれ、歪んだ口元は大きく腫れあがっている。医療従事者? 誰から逃げてる? そんな映像にかぶせて「Love Hurts」「Strange Darling」といったナンバーが聞こえてくる。Z・バーグのけだるい歌声はどこか『ツイン・ピークス』を思わせ、ヤバい雰囲気がムンムン立ちこめる——

…と、ここまでのつかみは上々だったが、この先はいささか期待外れだった。

のっけから映画は、『パルプ・フィクション』のように非線形の語り口でいくとタイトル・カードで示す。本作は全6章からなり、只今からご覧いただくシークエンスは「第〇章」ですよとご丁寧に明かしてみせるのだ(※ちなみにタランティーノつながりで言うと、ナイフで犠牲者の胸に「EL」と刻みつけるのは、額に鉤十字を彫り刻む『イングロリアス・バスターズ』を思い出させる)。
その章立ての第3章からいきなり始まるという時点で、はやくも観客は何かワケがあるぞと勘ぐらずにはいられない。
なんでも本作の編集を巡っては、監督と制作会社のミラマックスの間で相当揉めたらしい。このため、観客にわかり易く「第〇章」と明示することで両者は手を打ったのか、などと憶測したり…。

ともあれ、逃げる女は、道中拾った酒瓶を気付け薬代わりにラッパ飲みした後、患部を荒々しくアルコール消毒。次いでタバコを深々と吸って気を落ち着かせる。紫煙で居場所が知れることも恐れない、肝の据わった振舞いから、カンが鋭い人ならすべてが読み取れてしまうのではないか。

そもそも本作のストーリーは、第1章から順になぞっていくと想像の範疇を超えるようなものではなく、登場キャラの掘り下げも足りないように思える。イカレた人間たちが織りなす複数の物語を解体/再構成してみせた『パルプ・フィクション』のような、ストーリーテリングの妙はここにはない。
シリアルキラーが「悪魔が見える」とつぶやいたり、ゲイリー・ギルモア(実在した連続殺人犯)への共感を口にしたりと、“それっぽいムード”の醸成を図ろうとはするのだが、観客は「どのタイミングで相手に襲いかかるか」と身構えているので、話の中身がサッパリ頭に入ってこない。なんなら、間延びしたセリフだなと思いながらスクリーンを注視することになる。

それでも、隠し持った銃を抜こうとしてできないラストショットなどには、1970年代の“遅れてきた西部劇”のような余情が漂い、なかなか悪くなかった。

そのほか本作で印象に残ったのは、いかにも健康に悪そうな食事を作っている終末論者夫婦の妻を演じていたバーバラ・ハーシー。『ライトスタッフ』『ハンナとその姉妹』『ある貴婦人の肖像』ほかで一世を風靡した彼女の健在をはからずも確認できて、何はさておきウレシイ。
また観終わった後に、『プライベート・ライアン』や『パブリック・エネミーズ』などの名脇役ジョバンニ・リビシが本作で撮影監督デビューを果たしたと知り、少々びっくり。しかし35ミリフィルム撮影のありがたみはさほど感じられなかった。

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いたりきたり

3.5アメリカあるある、の恐怖

2025年8月31日
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かばこ

0.5章の構成以外に魅力がない

2025年8月21日
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鑑賞方法:DVD/BD

斬新

日本で非公開だった映画を日本語訳する必要があり購入。評価の高いサスペンスと聞き期待していたが実態はB級スプラッタだった。時間軸をうまく操り視聴者をミスリードさせるのは斬新なものの、凶悪犯が無双して良い人が死んでいく展開は胸糞悪く問題解決の流れが突拍子もなかった。犯人の素性が分かるまでは緊迫感を持って視聴することができたのにその後はほぼ予想できる流れだった為Rotten Tomatoesなどの異様に高い評価程の価値はないと判断する。普通のミステリーに飽きた人ならもう少し楽しめるのかもしれないが、単純に話として内容が薄く面白くなかった。あと必要以上にグロい。

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卒検

3.5けっこう

2025年8月17日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

ドキドキ

びっくりする
斬新だと思った

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むーらん

3.570年代風ルック、Z Bergの音楽

2025年8月16日
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鑑賞方法:映画館

怖い

驚く

ドキドキ

シリアルキラーを扱ったスリラー映画。時系列が交錯する全6章から成ることも説明されるが、予告でも見た銃撃を交えた逃走劇の第3章から映画が始まるのだけれど、次第にその理由が判明していくので、鑑賞前のネタバレには要注意な作品です。

主人公の女性を演じるウィラ・フィッツジェラルドは、アマプラのドラマ「ジャック・リーチャーS1」で女性警官を演じ、個人的に気になっていた女優さんだったことも鑑賞理由のひとつ。だけれど、本作では結構印象が異なるので、事前に情報を得ていなかったら気付かなかったかも…

最初に「35mmフィルムで撮影」したことが説明されるが、色彩がきれいで、スマホや主人公と敵対する男のトラックなどがなければ、なんか70年代風のルック、特に”知らない悪魔より、知っている悪魔の方がましだ”と唄う「Better the Devil」が気に入ったZ Bergの音楽、主人公の演技がよかった。

トラックを降りて射撃していたら、かなり離されるんじゃないとか、終盤のアレとか??な箇所もあるが、なんか癖になる映画でした。

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矢吹 貴

4.0まんまと

2025年8月16日
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鑑賞方法:映画館

怖い

驚く

ドキドキ

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toshijp

4.0監督の小粋さを感じる秀作

2025年8月15日
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鑑賞方法:映画館

逃げる女と追う男の過程が時間軸を前後させた各章で展開。

各シーン妙に丁寧に作ってたりして、映画への愛情を感じられた。35mmフィルムも良い感じ。

ラストシーンにも拘りを感じたな。ラストからエンドクレジットの映像と、そこに流れる曲の綺麗さはなかなか。

構成の妙と落ち着いた見せ方で後半になるほど面白く、感激した。

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石岡将

4.0パンフォーカス

2025年8月14日
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鑑賞方法:映画館

いきなりの70年代的な音楽と実録っぽいナレーション。35mmフィルムでの撮影であること、6章からなる物語であることが提示されます。構成が巧みで、これを時系列で並べたら少しも面白くないんだろうなぁと思いました。何を書いてもネタバレになりそうなので省きますが、終末論夫婦の朝食が強烈でした(笑)。なかなかの怪作です。ぜひ劇場でご堪能ください!

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ハチ

3.5庭には二羽以上鶏がいる

2025年8月13日
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鑑賞方法:映画館

本国では昨年の夏に公開された作品で、その評判を基に各媒体の紹介文や宣伝文が書かれているのだが、映画紹介サイトのイントロダクション含め、読まずに観た方が良いタイプの作品だと感じた。
ネタバレを踏まなくとも、『シリアルキラー』『男女の出会いが予測不能な展開へ』『6章構成の時系列シャッフル』とまで言われれば、何パターンかは展開の予想がついてしまう。

本編の冒頭でも丁寧に『シリアルキラー』『6章構成』と説明されるのだが、個人的にはそれすら不要だと思った。驚きを作っているのは時系列シャッフルだけであり、ミステリー要素は殆どないので、シャッフルを説明されずにあれこれと観察と考察をしながら観た方が楽しめたように思う。
本国のスタジオではシャッフルすら不評だったらしく、時系列順に編集し直されそうになったらしい。配信時代のスリラーにトリッキーな要素は不要ということなのだろうか。

ストーリー以外では、くどいくらいに赤を使う色彩や、アメリカあるあるがシュールなほどたっぷり詰め込まれたキャラクター造形も面白い。アメリカンニューシネマや懐かしのスリラー作品を感じさせる作風は、刺さる人には深く刺さりそうである。

自分にとっては宣伝文句がスポイラーになってしまい、残念だった。あまりに隠すと宣伝にならないので難しいところだが。面白そうな作品を探して観に行くというよりも、ザッピングしてたまたま観始めるくらいの緩ーい出会いが一番楽しめそうな作品だった。

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うぐいす

2.0実話ベース

2025年8月7日
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北のやまさん
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