愚か者の身分のレビュー・感想・評価
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闇の中にも“救い”がある——北村匠海×林裕太が魅せる青春クライムドラマ
杉咲花の『ミーツ・ザ・ワールド』とどちらを観ようか最後まで迷ったが、上映時間の関係で『愚か者の身分』を選んだ。だが、今ではこの選択を悔やむ理由はない。
(※ネタバレ注意)
本作をざっくり言えば、映画や漫画の『闇金ウシジマくん』の一編のような世界観。
半グレたちによる暴力や、登場人物が精神的に追い詰められる場面も多いが、不思議と物語には“救い”が感じられる。それは、監督独自の演出なのかもしれない。
例えば、半グレの金を奪ったタクヤ(北村匠海)の知人であるパパ活女子・希沙良(山下美月)や、タクヤを逃がした梶谷剣士(綾野剛)の恋人・由衣夏(木南晴夏)など、女性キャラクターが理不尽な暴力に巻き込まれない点は印象的。
物語の中で「弱者に徹底して残酷でない」というバランスが保たれているのが、本作の魅力の一つかもしれない。
また、タクヤが両目を失う衝撃的な展開(生きながら両目を取られる)もありながら、激痛に七転八倒するのかと思えばそうでもなく、大丈夫?と思う描写もあった。
しかし、エンドロールには公益社団法人「日本眼科医会」の医師たちの名前がクレジットされており、描写のリアリティには問題ないのだろう。
冒頭からラストまでテンポよく、最後まで飽きずに観られる作品だった。
特にマモル(林裕太)の演技は悲壮感と切なさが共存しており、観る者の心を掴む。
骨太な社会派ドラマというよりも、「道を踏み外した先にはこういう現実が待っている」と、静かに語りかけるような映画。
過酷な状況の中にも、どこか人間らしい温度を感じさせる一作だった。
と、思ったら監督は永田琴監督で女性でした。
闇に生きて抗う人々
タクヤ、マモル、梶谷の視点が交錯していく
ストーリーは面白く、スリリングな展開。
あのポスターとはイメージと真逆。
実際にこんな事あるのだろうかと思わせる
絶妙なギリギリラインで話が進む。
エピソードがどれもこれも今、現実の世界で
起きている事がおぞましい。
戸籍の売買。
生きていく者、また生きて生まれ変わる
人には大切な証。
綾野剛さんの太い腕。
相当鍛えたんだろう。胸板でわかる。
北村匠海さん、あの目の視点が
いつもどこを見てるか分からないのが良い。
怪しい目付きが。
林裕太さんは若い青年役で好演。
ただとても失礼なのだが最初から楽しんご
に見えてしまって集中するのが大変だった。
梶谷の恋人の由衣夏役の木南晴夏さん。
牛乳代を払わず店から出てきたり
シリアスな場面なのに牛乳の腐った
話をしてくる庶民的な雰囲気。
新宿の可愛い花でした。
闇社会で生きざる得なくなった人達。
悪行を繰り返し罪悪感が日に日に増して
抜け出したい闇から一緒に出たいと思い
飛び出した新しい景色の向こうには
光が射し込むのだろうか…………。
同情してはいけない闇稼業の人物に
同情してしまいそうな社会派映画。
鰺の煮付けをポイント良く作って
美味しく食べるんだよね。
11月上旬に続編の本が出るとの事。
読みたいし気になるよね。あの三人の未来が。
最高なキャスティング
綾野剛さんファンとして鑑賞。
なかなか出演してこなくて痺れをきらして時計を見てしまうが、作品の構成が飽きさせる事なく最後は今後の一人一人の人生を追っかけてみたくなりました。
しかし、まさかのグロテスク描写(眼球くり抜き!怖っ!)
グロテスク苦手で全くグロ耐性ない私には無理なシーンが多かったと言う単純な理由で
星★★★★4
越権
北村匠海と綾野剛なので、内容関係なく鑑賞。
まずマモルの章で大まかな状況を見せる。
バカで愛される後輩感はいいけど、釘刺されたそばから知りたがり過ぎ。
会う予定あるのに「会うな」と言われたら、家に来られるの予想して外に出るだろ。
でも、彼はバカだからよかったんだよな。
同時間軸のタクヤの章では彼の事情や、マモルの分の身分証もつくってたことなどが明かされる。
少し見え方が変わったところで、衝撃の展開。
某アメリカ映画のように3回目だとしつこいか、と思ったら、梶谷の章は“先”の話で安心。
死体でも臓器って活かせるのか?…と思ったら生きてんのかい!
あの状態であそこまで喋れるかとかは分からないが、それ以外はご都合展開は少なめ。
予備含めたGPSの件など、思ったことは大体潰してくれるし、格闘も撃退も現実的。
(巨漢が弱かったのは意外だったが。笑)
タクヤが戸籍を売った金が葬式代になり、引きの画になって参列者ゼロと分かるのが辛い。
梶谷とタクヤの関係性が描かれてないのは少し残念。
マモルは全額持ち逃げもできたのに、馬鹿正直に谷口に金を届ける。
しかし、そんなヤツだからタクヤは抜けさせたかったし、何より救われてたのだろう。
芝居はみんなよかったが、複雑な感情を表現した綾野剛と、鼻の穴でまで演技した北村匠海が抜群。
明るい役で気づかなかったが、木南晴夏も。
最後に警察(序盤のはオトリ捜査?)を出しといて何もないので、モヤモヤ感は残る。
ED曲は悪くないのだろうけど…内容の重さには釣り合ってなかったのでインストの方がよかった。
ゆき島、仕事辞めたってよ
で、仏行きます。さよならジャパン!
(oasisが日本に来るというこのタイミングで、
なぜにアタシは仏に。。
爆泣き( ;∀;)
あ。ゆき島、仕事辞めました(°▽°)
心配して下さった方々
お騒がせ致しましたm(__)m
色々ありがとうございましたm(__)m
11月からはバイト始めます。
闇。じゃないバイトです。
あ。日本でデス。
(安心して下さい。
戸籍の売り買いはしませんよ🩲)
はいこれ、公開初日に観たくて仏行く日、
朝イチの回で観ました。
ああああーーorz
分かっていたけど落ち込みますね。。
こういう"闇"の世界に足を踏み入れてしまう若者を描く時って、家庭環境が最悪だったり毒親持ちだったりと、ど〜しても"その"設定になりがちで、本作の3人も然り。
すぐにイコール=半グレにして欲しくないっていうか。。
(つか、半グレって言い方も嫌いデス)
個人的にその設定が正直言うとあまりノレないのだけれど、だって、しんどい環境でも立派に生きている人の方が大半だと思うから。
でも悲しいかな絶対的に、育った環境によってそっちに傾く割合が増す事は理解するし、
自分を大切に思えないと簡単にスッと堕ちてしまうんだと思う。
私も若い頃、やんちゃの境目、ソッチに行ったらヤバいぞ!って時頭の中に浮かんだのは
"親"だったし、親が悲しむ事だけはしたら
ダメだってストップかけられた。
(あ。そんなにヤヴァい事じゃないですよw)
だけどそのストッパー、親の愛を知らなければ?
簡単に転げ落ちてしまうのかもしれない。
この言い方も嫌いですが"闇堕ち"しちゃう若者って、親の愛を知らない子が多いのかな〜と思うと哀しくなりますね。
自分を大切に思えないなんてとても不幸な事です。
で、うん。
本作は残酷な境遇で育ったタクヤとマモル、
2人にとってのキーパーソンとなる梶谷にフォーカスしたお話しなんだとして自然に観れましたけど。。
何かイチャモンみたいですませんm(__)m
(恋愛・死別とか、毒親・子闇堕ちとかこの
セットが好きじゃないだけですm(__)m)
弟の手術費用を工面する為に自分の戸籍を売ったタクヤ。
しかし弟は亡くなってしまい、自らの存在意義までも失ってしまうタクヤ。
それからはSNS詐欺で金を稼ぐようになる。
そんなタクヤが母親に捨てられたマモルと
出会う。
マモルを亡くなった弟に重ねたのだろう。
可愛いがり世話を焼く様になる。
「金が貯まったら俺はここから出る。
お前も一緒に来るか?」
こんな所にいてたまるか!
自分で自由に生きるんだ!
そんな心の声も聞こえて来そうな雰囲気だったし、一見前向きに見える発言だけど、結局は闇社会に身を沈める事を意味していたのが残念で堪らなかった。
この時の2人にはこれが最善の選択で、いつでも抜け出せると簡単に考えていたのだろうか。
同じ境遇の2人にしか分からない、強い絆で結ばれた彼らだったが故に結果、タクヤの優しさがマモルを闇バイト(この言い方も嫌い)
に引き入れてしまうという皮肉。
(まぁあそこに行き着いた時点で時間の問題なのだが。。)
そしてタクヤにも、兄の様に信頼している
梶谷という男がいる。
梶谷は裏社会の運び屋を生業としているのだが、タクヤも又、この梶谷に誘われてこの道に足を踏み入れていたという皮肉。
もうね。辛いしかないですわ。
救いようが無いのです。
負の連鎖のお見本の様です。
選択肢が無い。想像力が無い。
無知って罪だし無知を恨むわ。
世間からこぼれてしまいそうな若者達にとって、私達大人は何も出来ない無力な存在なのか。
少しズレるかもしれないが、子を持った今だからより、ここに来るまでに食い止められなかった事が悔しくて堪らなくなった。
いっそ3人が皆、完全な"クズ"であったなら逆に、こんなに辛い思いをする事もなかったのに!と矛盾する感情が湧き上がる。
そして同時に彼らへの怒りの感情も生まれた。
酒を呑み酔ってはしゃいで楽しそうな2人の姿は、年相応で普通の若者の姿と何も変わらない。。事への嫌悪感。
人を騙して多額の金を手に入れているにも関わらず、罪悪感は薄そうで、事の重大さを理解していない事に腹が立つ。
犯罪者である事は間違いないのだ。
そんな3人の友情や彼らの優しさを見せられてどう感じればよいのか!泣
本来は憎むべき存在のはずの彼ら。
「罪を憎んで人を憎まず」って事なのか。。
孔子か!
いや、大人が弱い立場の若者を騙し搾取する事は許せませんo(`ω´ )o
ただ、3人が選んだ選択は、彼らなりの愛の表現だった事は確かだった。
「生まれ変わるんだ」
もがき苦しみ血を流している彼らを
私達は。見た。
絶対に肯定してはならない彼らに対して共感してしまう違和感を感じたまま、橋の上から川を見つめるマモルの気持ちを考えている。。
3人を違う世界で出会わせてあげたかったな泣
巧い演出、脚本、構成。
どのシーンもぴったり合った画の切り取り方をしているし、小道具も効いていた。
エンディング曲も世界観をうまく掬っていたと思う。
ストーリーも客観的で冷静さもあり、お涙頂戴にも説教臭くもなってはおらず、このテーマの割に受け入れやすい。
痛烈なメッセージもぶつけられました。
3人を全て受け入れる懐の深さを感じた作品だったが、女性監督だったとは!
大きな愛に包まれていた作品だと思いました。
母性ですかね。
(「バッド・ランズ」(姉弟)の兄弟verみたいな感じもしつつ。。)
実際問題としては、あんなに乱暴なやり方で眼球を取り出したら移植はまず出来ませんし、市販の鎮痛剤ごときで痛みが無くなる訳がなく(タクヤ元気過ぎてw)それより一番は感染症が気になって仕方なかったのは事実w
ここはスルーポイント!だが、意識が向いてしまって少し気になった。
彼らが逮捕されて服役し、出所後に又、闇に向かわせないようにする為の体制が、残念ながらまだまだ整っていない現実にもやるせなくなりました。
だって多分みんな逮捕されるよね。
(焼き肉屋での希沙良の相手が演技派デカでしたもんね)
負の連鎖を断ち切る事は出来るのか。
マモルには少しの希望も見えた様なラストでしたが、そう上手くは行かない気がしてなりません。
だって彼、
お金の使い方、わからないよ。。泣
本当にね、教育の大切さ必要さをひしひしと感じてしまいました。
それから皆さん3人を褒めると思うので、
ワタクシは矢本君を褒めたい(^。^)
今回は今までにはない役所だったのでは。
最初誰だか気づきませんでしたよね。
ちょっとした仕草や台詞の言い回し、抑揚の付け方がとてもうまいのよ!
上手すぎて自然だから中々気付かれないこの凄さw
達者な役者さんで大好きです♪
綾野剛さん、林裕太君!、北村匠海君、
勿論3人も凄かった!!
それから、うん十年生きていますが、
鯵って煮付けで食べる事あるんだーって
びっくりしました。
知りませんでしたー(°▽°)
鯵ならフライか干物が良い。
煮付け、美味しそうだったけど、目玉は絶対に無理デス(°▽°)
デュルッ!!てしてた、
ひぇー(°▽°)オェーーー(´ཀ`)
27日12時半🇫🇷
彼らが生きた証が、そこにはある
世の中には超えてはいけない一線があり、いかにそれを察知できるかが生死を分ける大きなポイントだと思う。
作品の中ではその「此処から先は危ない」というメッセージが何度も強調して発せられる。それは作品の中の会話だけでなく、スクリーンを越えて観客に対しても忠告してくれるような感覚を受けた。戸籍を相手の手に渡すときやバーのマスターの忠告、または臓器を届ける際に行くことになる闇医者の敷地だったり。
それが要所要所で非言語的に伝わってくるところがすごく冴えている作品だと思った。
安易に金を稼げるということを行った結果とんでもないことになる。それを象徴しているのが「ドアを開ける」ということだと思った。
扉を開けてそこから先に悲劇が待ち受けているところも、安易にラインを跨いでしまったからこその報復性が含まれているように感じる。
例えば拓海の部屋のドアをカメラが引きで下がっていくとこの後ろで行われているリンチの音や、マモルがアパートの部屋から急いで逃げようと玄関の扉を開けた先に半笑いの半グレが待ち受けているところなど、「開ける」という行為が現実から非現実に変わっていく様とも見れるし、それ自体が「後戻りできなくなる」ことを反映しているのかなとも思う。
そうした前に進むしかない展開が描かれていく中で、闇医者の前で引き返してからの逃避行は、彼らの「生きたい」という思いがここで息を吹き返すようにカメラに映し出されていく。
彼らが行った闇ビジネスは、そこに一度足を踏み入れたら死ぬまで抜け出せない世界。上からの命令に従うのは簡単だけれど、そこから逃げる選択をすることのほうが何倍も勇気がいるはずだ。例え血反吐を吐いて泥臭い、情けない姿をさらすことになっても「生きたい」という生命力の強さ。それが痛いほど伝わってくる作品だ。
また、「生きる」というメッセージは食事にも繋がっていて、作中何度も食べるシーンが出てくるのは、「生きる=食べること」というのを強調している。
カップ麺やジャンク食品ではなく、手作りの食事が出てくるときは誰かと食卓を囲んでいる時に出てくることは、彼らがいかに愛情に飢えているか?を表しているように思えた。
本作はノワール物でもあるけれど、同時に青春物でもある。マモルやタクミにとって歌舞伎町のネオンというのは、自分が輝いて見える居場所だったと思うし、その眩しさは彼らのすべてだったのだと思った。
北村くんの演技のすごさを感じる映画。
リアルにありそうな話で、怖い。
家庭環境に問題があるとこんな生活になってしまうのか。
本当に観た日はカルチャーショックというか、衝撃的だった。
最後の魚の煮付けでホッとして終演。
最後のエンドロードで山口祥行の文字を発見。
見張ってた刑事がそうらしい。まったくわからなかった。
チラシやポスターには誇張があります
北村匠海さんと綾野剛さんと林裕太さんの3人が演じる役が仲良し、みたいに作られたチラシやポスターには誇張があります。
その感覚で観ると肩透かし。綾野さんと林さんの役は会ったことも無いし、会うこともないお話しです。
闇バイトの実態をある程度描いているのは興味深いけれど、それに関わる各々の人間像が深い処まで描けていないような気がします。それで感情移入が難しいです。
北村さんの盲目の仕草は目が見える人が目を瞑ってやっている感じしかしなくて、これは北村さんの演技が悪いのではなく、脚本と演出がダメなことが分かる場面だと思いました。
そういう場面が多かったです。
全体として期待ハズレでした。
現代社会の
闇ってとこかと思い観ていたが、もはや闇でもなく、普通に生きている人でも道を外せば、ありえる話なんやな〜。怖い怖い。
パパ活、戸籍売買、生活保護ピンハネ、奨学金返済不能
臓器売買くらいになると完全に裏の人絡むやろけど、、、
闇バイトが身近にあるってことやもんなあ。
物価高で、生きづらい世の中やから余計やな。
北村匠海さん、林裕太さん、綾野剛さん
皆良かった😀
パートごとに分かれて掘り下げてたのもわかりやすくて良かった😀
時間あれば、山下美月さんも掘り下げて欲しかったけど、、、
観ていて怖い部分もあったけど、だからこそ伝えたいことがはっきりしていて良かったです😎
林裕太さんは、最後どうしたんやろ?
元の生活に戻って欲しいね😎願望笑笑
パンフレットみるかな。
良い意味で、
もう観たくないです
二度と観たくない傑作という言葉が良く使われますが、まさしくこの作品に当てはまると思います
序盤からやってる事は犯罪なんだけど、
それぞれのバックボーンを知ってしまうと
もう、この人達は悪くないと思ってしまう
最初の証明写真の所で撮った、
笑顔あふれる幸せな写真を観てるからこそ、後半がさらにしんどくなる
もうやめて、もう幸せになってよ
観ている最中何度もこの言葉が脳をよぎる
闇バイトの世界の怖さもしっかりと描けている。
抜け出せようにも抜け出せず、
どんどん人格が変わっていき、
どんどん欲望が増えていく
そんな制度の中に色々な事情によって落ちていってしまった人達の話である今作は
本当に本人達が100%悪いのかと問われている作品だった
幹部達の、普通の話し方からの豹変ぶりがこの社会の怖さを増やしていた
剣士の車での逃走劇は、緊張感や、それぞれの感情描写が丁寧でとても引き込まれた
剣士のポジションが丁度曖昧な立ち位置で、そこで揺れ動く様子を綾野剛さんがリアルに演じられていました
過去編を挟む箇所も丁度感情移入しやすい所で挟んでくれていて、より作品に没入できました
ただ、観た人なら絶対に脳みそにこべりつく、あの目玉のシーン。
あそこにはちょっと不満があります
予告編を観て殴られるなどの暴力描写があるのは理解できます。
しかし、あそこまでのグロテスクなシーンをホラー演出のように、いきなり観させられたら、グロ耐性がない人はかなり厳しいのではと感じました
僕はグロはある程度ならいける方ですが、
あのレベルのグロ描写を観に来たわけではありません
映すことでとてもインパクトのあるシーンになったのは間違いないです。
ただ、映すにはもう少し観客への配慮が必要だったのではと思います
俳優さん方の魂の演技や、ラストの切なすぎるストーリー展開、
剣士とタクヤの最後の食事シーンのショットなど、映画としてとても良い作品でした
良かった!弟想いだった兄と、兄の暴力受けて育った弟。三人の生き様にエール!
THE SEVEN 初の劇場映画作品。
中々食指が動きづらい内容作品かと思われましたが、観て良かったです。
反社の暴力団に繋がる半グレ集団。人生積んだ奴等の戸籍を買取ビジネス。そして外国人へ売り渡す違法臓器売買など。中々興味ある内容展開でした。
暴力団絡みせず、チャカが出て来てドンパチを全くしていないところがGoood!
不遇な環境でこの世に生まれ育ち、そしてこの街に流れ着いた3人の男達。
・松本タクヤ(役:北村匠海さん)
・柿崎マモル(役:林裕太さん)
・梶谷剣士(役:綾野剛さん)
彼等それぞれの視点で話展開が語られて行きます。
この世界から抜ける事は難しい。一度の甘い誘いと罠にハマり ドンドン上から利用される3人。生まれも育ちも不遇で、まさに愚か者その者。
しかし、人の持つ心の何処かに これじゃいけない、真っ当に生き様とする考えが芽生える。
それは 何時なのか。いつそれが叶うのか。
失くした想いを埋めるが如く、弟の様なマモルを何とかこの世界から守ってやる兄貴分のタクヤ。そして 彼等の想いを感じた梶谷の優しさ。彼もまた今の彼女がもたらす普通な生き方を望んだのだと思う。
不遇な生き方と、普通の生き方とは何か?
愚か者が手にする金はいつまでたっても真っ当な綺麗な金には成らない。
汚い金で暮らすと生活自体もやがて壊れてしまう。そう思うのです。
タクヤが亡くなった親から教わった魚の料理。
この心ある味が人を正しき道に導いてくれるのだと 私はそう悟った。
亡くなった弟を 心の何処かに取り戻したかったのだと そう感じます。
兎に角、俳優陣はどなたもリアルな味が感じられて素晴らしい。
金歯のジョージに、内偵の前田に。裏切りの佐藤に、そしてGPS追跡の海塚。
目が見えないタクヤと、金の流れと話展開は秀逸さを感じます。
ご興味御座います方は
是非、この男達を観に
劇場へどうぞ!!
身分相応な幸福感度が必須。
ストーリー、テンポ、途中の逃走劇からメールでの起死回生からラストの味まで好きな感じやった。
悪に染まりきれない良心が残ってるのと、後味の悪くない感じが。
刑事のオトリ姿がプロフェッショナル過ぎてワロタ。
思ってたより怖かった
同じ年頃の子供がいます。ふとしたことで誘われて、戻れなくなっていくところが怖い。お前も来いって言われて、そんなつもりじゃないのに断れないところも怖い。臓器移植の話も怖い。若い子も見て欲しいと思った。
綾野剛さんの雄弁な背中
この映画は、我々観客の常識的な理解力に対して、かなりの無理筋を強いてくる。それなのにあまり引っ掛かることなく最後まで見れてしまうということはそれだけ何かが優れていて、最終的には映画作品として力強いものとなっている。
無理筋例① タクヤくんの目玉くり抜き
腎臓や眼球は、脳死でなくても、つまり心停止後であっても、移植可能らしいが、だったらキッチリと殺して、遺体を病院に運んでからそれぞれ取り出すようにするのでは?
逆に生体のままでないと移植は難しいのなら麻酔をかけてから運ぶはず。
どちらにしても、素人が荒っぽくくり抜いたら肝心の網膜(角膜?)も傷ついて使い物にならなくなるリスクはかなり高いのでは?
無理筋例② 希沙良さん自由に泳ぎ過ぎ
女性が悲惨な目に合うような顛末は見たくないけど、物語りの展開上、そんなに簡単に追っ手を振り切れる?
【優れている何か】
言うまでもなく、主役3人のリアルな存在感。
タクヤとマモルの関係性はきちんと描かれていたけれど、梶谷が自分の危険を顧みずタクヤを救うことになるほどの関係性は物語の展開の中ではそれほど強くない。多少の同情はあっても、以前から裏社会に生きる梶谷を動かすほどとは思えない。それなのに、ラブホの風呂で、互いに全裸になり洗髪してあげるシーンひとつで有無を言わさない説得力が生まれる。綾野剛さんの細マッチョに鍛えあげられた肉体。これほど雄弁な背中は『悪い夏』の窪田正孝さんの上腕二頭筋以来かも知れない。
※本日の予告編で『爆弾』と『盤上の向日葵』が流れていました。
どちらの原作も心が激しく揺さぶられます。
『爆弾』の方は既に続編が刊行されていてこれもまた第一作に引けを取らず面白いのです。
両作品とも〝読んでから観る〟〝観てから読む〟どちらであっても2回3回と大いに楽しめるはずです。
グローバル資本主義の闇
ボスのジョージは東南アジアの金塊ビジネスを展開し、
中ボスの佐藤は(おそらく海外の)闇カジノにはまり込み、
タクヤは中国の富豪夫妻への臓器提供者となってしまう。
ひと昔前なら、日本国内の資本主義の闇に翻弄される登場人物を描いてきたのでしょうが、「愚か者の身分」では昨今ならではのグローバル資本主義を背景にした貧富の差が垣間見える作品でした。
オープニングとエンディングで川上から川下と流れていく川を見つめるシーンが入り込みます。
川は辿っていくと、海へとつながってい行きます。
タクヤとマモルは離れ離れになりましたが、いつか出会える日がくるのではないか?という暗示ではあったのでしょうが、
これから行き着くであろう海(グローバル資本主義)を暗示しているようでもありました。
マモルが無造作にお金の入ったカバンを橋梁の道ばたに置くのも印象的でした。
クレイジージャーニーのゴンザレスさんがレポートするような世界の極貧街の小さな兆候が日本にも起こりつつあるようで、こころがざわつきました。
中ボス佐藤の関西弁もうちょっとなんとかならなかったのかな、そこさえ気にならなければ。
暴力を娯楽にしない誠実さ
ホラーでは体験出来ない
生々しい恐怖に目が離させない。
暴力を娯楽ではなく恐怖として
描く作品の誠実さ。
加害者は育った環境の被害者であることが多く
反社や半グレになりたくて
生まれてくる人は恐らくいない。
大金を求めた理由からも良識があるタクヤが
この世界に馴染めないのは必然。
本作が北村匠海さん主演の意味は大きく
キャスティングによっては
作品の重さに耐えきれない可能性も。
残酷過ぎるあのシーンにも。
やはり生々しい現実を描く作品には
本作のように一筋の光を見せて欲しい。
壮絶すぎた
闇バイトに手を出してしまった若者が足を洗う話だと思ってたら、全然違うどころか、さらに過酷だった。
そういえば若い頃、何やったのか、戸籍売ったかも知らないけど、死んだことになってる知り合いがいたことを思い出した。
全部金歯という気持ち悪いビジュアルのジョージと、怖いけど妙に小物感が漂う佐藤から如何にして逃げ切るのか、映画と分かっているのに気が気でない。
かなり衝撃的なシーンもあるから、容易にオススメはし難い。
あれで生きていられるのが逆にすごい。
終盤、前田さんの再登場と正体には驚いた。
矢本悠馬さんだと、あとあと絡んでくるだろうと想像つくけど松浦祐也さんは、重要な役からワンシーンだけまでいろいろ出てるから、予想しづらい絶妙なキャスティング。
しかしなんといってもマモル役の林裕太くんが素晴らしかった。
魚を食べる、ふとした瞬間のワンシーンで、マモルがどう生きてきたのか分からせてしまう、根性焼きと怯えの表情。
そしてタクヤがなんとか守ろうと思わせる、圧倒的な弟感。
『HAPPYEND』の5人組の1人だったのね。
ふた通りの結末が想像できる終わり方も好き。
マイナス0.5は、あんな描写があるとは聞いてない。
上映時間短くはないけど、薄めの展開でした
原作は読まずに見てきました。特殊詐欺やネットで募集する強盗のような、今どきの闇バイトの話かと思いきや、戸籍売買や臓器取引などある意味古典的な犯罪で、ちょっと拍子抜け。他の半グレグループとの構想とか、小説ではもっと広がりがあるのかもしれません。
鬱々とした空気を纏う最高級のエンタメ作品!
闇社会で生きる愚か者たち
闇世界に身を置かざるを得なかった若者たちの話しですが、説教臭くなくて、ハラハラドキドキの面白さと暴力や疾走感が混在するエンタメ作品だと感じました
大満足です!
観たあとに様々なインタビューを読み、もう一度確かめたい、と思えるシーンがあるほどです
社会問題×エンタメ
闇から抜ける困難、諦めながら生きていくしかないことの残酷、現実世界の鬱々とした空気は纏っていますが、脚本にはエンタメに大きく振れる養分が散りばめられているので、「楽しめる」要素がたくさんあります!
セリフにも映像にもこだわりが感じられる骨太な作りなのに押し付けがましさ皆無の稀有な作品、社会性ある内容なので多くの人に伝わればと思います
楽しめるポイント
闇社会の鬱々とした世界を描きつつも、ブラックジョークにも思えるセリフ、展開、いちかばちかの逃亡劇、暴力、見応えあるアクション、逃亡先でのふたり、そうだったのかぁーの刑事登場!
他にも隠された要素があるかもですが、細かく散りばめられたセリフや映像がラストに向かって繋がっていく流れは爽快でした
悪3人の描き方や激しいアクション含め、エンタメ要素が盛りだくさんな脚本には楽しめるポイントがたくさんあります
だからといって、
大雑把な作りなのかと言えばそうではなくて、セリフ、映像、心を鷲掴みにされるシーンがたくさんありました
たとえば食事のシーン、
過去映像で多く語らずとも、マモル、タクヤの育ってきた家庭環境、梶谷がどんな人間なのかが伝わるのです
心に残るセリフや思い出しても泣けてくるシーンがあります
細部にこだわるディテール、リアリティと緊張感を追求する演出、美術、特殊メイク、全てが合わさって素晴らしかったです
最後に
永田琴監督の視点、役者への繊細な演出、優しい視線や呼吸、大胆で残酷なカット、多様な要素を混ぜて合わせて組み立てての怒涛の130分!生きるパワーを受け取る感覚もあり"逃げろマモル"って気持ちで迎えるラスト
ラストのマモルの表情が何を物語っているのかは、観る人に委ねられているんだと思う
許される生き方ができてやり直せる未来があると信じたい!けれど、マモルの表情には孤独と不安が見て取れて、簡単には変われない未来を暗示しているように感じた
選択を誤り闇の世界を生きた代償はあまりにも大きい
北村匠海さん林裕太さん綾野剛さん
3人が素晴らしいのは言うまでもありません!
配役がこの3人で良かったと心から思える映像作品でした
この3人だから最高でした!
ぜひ3人のこと映画館で見届けてください
マモル
視点で見てしまった
北村匠海君も綾野剛さんも林君も
皆良かったけど
マモル役の林君の演技がたまらなく良い
純粋な舎弟
真っ直ぐな心のマモルを見事に演じていた
犯罪に手を染める若者たち
結構血が出てきて、となりのお姉さん何度も顔を手で覆ってました笑
苦手な方は少し覚悟して観てね笑
北村匠海君ファンは辛いかも笑
あの被害者、実は警察だったのね👮♀️
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