愚か者の身分のレビュー・感想・評価
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ヤクザ、半グレ、闇バイト
暴力的に悪い奴らもいれば、詐欺師的に悪い奴らもいる。また、その手先として、指示されるがままに悪事を働く若者も多数。裏社会に生きている人達って、想像を遥かに超えてたくさん居るんだろうな。
また、そんな裏社会を利用する側の連中。戸籍売買、臓器売買、人体実験、…ホントにありそう。
そう言えば、盗撮教師が苗字変えて教壇に立ってたニュース、最近あったなぁ。
主役の三人、良い人そうに見えたりするけど美化しすぎ。大概、悪い奴らであることは間違いない。足を洗おうとしたのではなく、ただ逃げただけ。組織から抜けられても、裏社会からは抜けるのは難しいでしょう。なんか、ハッピーエンドの無い、救いようの無いドラマ。課題提起だけで、希望が見えてこないのが辛い。
しかし、悪=裏社会かと言えばそうでもない。全ての人間が多少なりとも悪を抱えて生きている。また悪の概念は人により異なる場合もあり、他者にとっては善ともなり得る。そう考えると、社会を裏・表で表現すること自体意味が無いかも。「愚か者の身分」って、まともに生きたくてもそう生きられない立場、ってこと? となると「まとも」って何やねん、と思ってしまう。
と言うことで、この映画で得た教訓は「人は目ン玉くり抜いても生きていける」ってことくらい。但し、感染症の危険は高そうですね。
…すみません、キャストは素晴らしいのですが、内容が好みの映画ではありませんでした。
人の心が「愚か者」という身分に踏み止まらせる
いわゆる、社会においての「クズ」を描いています。
世の中には、人の命や人生を、虫を踏み潰すかの如く平気で奪う人がいます。
いや、もはやそれは「人」ではない。
人でなし。人ならず者。
そんな世界に飛び込んだ「愚か者」たち。
結局その者たちは、人ならずな者にはなりきれなかった。
それになりきれなかった、「愚か者」で踏み止まれたことが、観ている側からしたら救いになりました。
人にあらずな者にはなりきれず、社会に適応する者にもなることが難しい。
「愚か者」という身分は、ある意味「半端者」を指すのかもしれません。
世の中には、「普通」になろうとしたり合わせようとしたりして頑張っている「半端者」がたくさんいます。
そんな人たちの努力を平気で踏み躙るような、人ならずな者の怖さがよく伝わる映画でした。
映画の裏タイトルがあるとしたら、「ならず者」がいいかもしれませんね。
痛みや怖さがある映画なので、万人受けはしないと思いますが、オススメです。
闇でもがいて落ちる「闇」
無知故に地獄にハマった愚か者が、無知な他人をハメて地獄に引き摺り込む負の連鎖。飄々と裏社会を泳ぐ主人公が下した決意が、悲劇のドミノを倒してしまう。
正直、どの主要人物も共感できない。それでも、タクヤを体現した北村匠海の表現力には感服した。タクヤは多面的な人物で、身内を思い遣る優しさの一方で、素人をカモにし仲間も裏切る冷徹さも共存する。その二面性もタクヤの中では矛盾がなく、身内を守る為なら他人を犠牲にしても構わないと割り切る、本質的な愚かさがある。そんな主人公を違和感なく自然に「生きた」匠海さんに凄みさえ感じた。特に、落ちてしまった奈落の「闇」に気づいた瞬間の、のたうちながら発した「慟哭」は胸に刺さった。
デートには向いてないが、中盤に起きるショッキングな展開で高まる緊迫感は、サスペンスとしても秀逸。彼等ほどの愚か者には陥らぬよう、自身を律したい。
林くん◎過ぎるし、また矢本に持っていかれた😆甘々だがかなり感動
冒頭の林が秀逸で惹き込まれ、ラス前の矢本が渋すぎて、またかっさらっていったなと😆ヤクザ漫画のような闇の世界が主役3人にはまっていた。
シーン別展開の謎解きやラストの着地もかなり良く、オンナの裏切りとかでなくって安心した😆
ストーリーは甘々、普通なら病院に連れてく→病院前に捨てるでしょ→下手したら死んじゃうよ😱とか!でもこの辺はスルーして大きな流れに素直に感動しよう。
北村はお先真っ暗だけど、これから生まれ変わるんだよね、林はきっといい男になるんだよね、そう信じてます。
脇も良いなかなかの映画でした
⭐︎4.0 / 5.0
マヂで怖い…甘い話しは無いよ!
期待していた以上にもの凄く良かった。
彼らは愚かだけど、腐り切ってはいない
切なくてイタい
怖かった
闇バイトやオレオレ詐欺など、スマホを通じてあっという間にあちら側の世界に足を踏み入れてしまう。気づいたときには当然に抜けられない。目の前の生活費。家族の治療費。学費。未来のためと思って手をつける。「ちょっと怪しいけれどリアルに必要なお金」信頼できそうな人だから、この人には恩があるから。怪しいけどきっと大丈夫。そこには「事情を気軽に離せない人間関係」があって、寂しさがつねに同居している。
闇って寂しさから生まれて、そこから広がるとしたら?もしかしたら自分もそうなるかもしれない。今の時代はネットで広がりは沢山あるけれど本音は話せない苦しさが存在する。これを観ていて、他人ごとだと思う人こそ危ないのかもしれない。怖かったし、えぐかった。バイオレンス色は強め。苦手な人は一時停止ができる配信でもよさそう。大丈夫な方はもちろんのこと映画がおススメ。気を抜ける瞬間がなかったのは、構成が見事だったからだと思います。
北村匠海さん、綾野剛さん、矢本悠馬さん、山下美月さんなど。やっぱり演技が素晴らしい。しかし個人的にはマモル役の林裕太さんがイチオシ。初めて拝見しましたが、彼が主役かと思ったくらいに際立っていました。只者じゃない存在感が凄かった。これからが楽しみです!
今年一番、映画館で嗚咽を堪えました
裏社会から足を洗おうとする人達の映画、っていう事は知ってはいたけれど、終始息詰まる展開でした。
アプリで知り合った異性との会話から
戸籍売買のふるいに掛けられるなんて…
本当に人とは恐ろしい。
「借りるのは2年だけ」
「日常生活には不便はない」なんて、
あんなに普通にサラリと目を見て言われたら
信じてしまう…
いや、そもそも戸籍が無くなったら
何するにも不便でしょ?
それくらい社会人だったら判るじゃない!
って思うけど、ついつい目の前の人間を
信じてしまうものなんですよね
嫌な事だけど、
知らない人を簡単に信じてはいけない。
俳優陣、みなさんそれぞれ素晴らしかったです
私は特に林裕太くんから目が離せなかったです
制作陣の土台が無ければ、成り立たないと思います
内藤病院へいく途中の車の中での
マモルの偽運転免許を作った理由を話している場面と
最後の梶谷が作った鯵の煮付けを食べている場面、
タクヤの目が隠されているのに
その表情がわかり
嗚咽を堪えるが大変でした。
是非、たくさんの人に観て欲しい
特に、若い人たちに観てもらいたい映画です。
文句なく星5です
想像を絶する映画
林裕太が素晴らしい!
北村匠海、綾野剛、矢本悠馬が上手いのは十分知っている。
しかし、初見だった林裕太の小僧っぷり~その無邪気さと痛々しさが、ものすごく良かった。
この作品の主役は、北村匠海じゃなくて間違いなく彼だとしか思えない。
そう評価されても、北村は意に介さずに「その通りです」と言いそうだ。まさに兄貴分の優しい眼差しで。
今後が楽しみな俳優である。
めっちゃ良かった…! 内容はヘビーだし、グロ耐性ない人は要注意なシ...
めっちゃ良かった…!
内容はヘビーだし、グロ耐性ない人は要注意なショッキングな描写もあるし、気軽におすすめはしづらいけど、最近観た映画の中では私は一番好きかもしれない。
俳優陣の演技が切実でなんかもう本当にグッときてしまうし、これは遠い世界で起きてることではなく現実と地続きの出来事なんだと思わされた。
確かに彼らは愚か者だけど、自業自得という言葉だけでは片付けられないな…
映画としても、あぁ…いいシーンだなぁ…と印象に残るシーンがいくつもあって、見終わったあともしばらく余韻を噛み締めてた。
個人的にはできれば映画を観て幸せな気持ちになりたい方なので、普段ノワール映画は好んでは観ないけど、これはじんわりとした温かみがあるというか人間味を感じられて鑑賞後感が良かった…
でもやっぱりやるせない気持ちにはなる。
当たり前のようななんでもない日常の一瞬がどんなに幸せか身に染みる。
ずっと"胸が苦しい"....
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