愚か者の身分のレビュー・感想・評価
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なかなかしんどくなる映画ですが、いろいろ考えさせられます。
絵に描いたようなゲテモノ映画
身分から逃れるため
緊張感で観終わったあと疲れてました。
序盤で謎と恐怖が最高潮になり、その状態で答え合わせ、そしてそこからと続いてく息つく暇もない緊張感のある話でした。
予告もここのシーンは!と思うけど踏み込むと内容がわかるのでなんともむずかしいだろうなと。予告よりも見た方がおつりが来るくらい面白いです。叫んでるシーンとかを実際見ると。。。
主人公たちを見ていると仕方ないとはいえ想像力が欠けていて手慣れてやってたと思ってたら住む世界が違うんだと思わされました。
何回も心のなかで頼む~○○といろいろなシーンで思っちゃいました。
気になったのはホテルのシーンはもっと人来ないの?とは思いました。
物語と関係はありませんが周りが悪人だとルールもなく線引きなんかもなく気を休める瞬間ないよなとどの立場の人物をみてもおもいました。
鯖と牛乳。
間違いなく、えぐられます
エグイい…
愚か者の身分
鑑賞後、改めて良いタイトルだなと思った。
彼らは犯罪者だけど、悪人ではない。ただの愚か者かなんだなと。
三人の過去の境遇や人柄を丁寧に描くことで同情を誘いつつ、
その後は単に金のために犯罪を繰り返す愚かさをしっかり映すところが良いなと思った。
特にタクヤとマモルは役者陣のキャラも相まって、そのピュアさについつい応援したくなっちゃうんだよなぁ。。。
2人が鯵を食べるシーンではなぜか号泣してしまったし。。。
ラストは呆気なく、ここで終わり??って感じで終わってしまいますが、
彼らが表の世界で真っ当に生きていけることを願うばかり。
特に、マモルのラストは若い世代に響いてくれたらいいなとも思った。
子供たちが変な世界に手を出さなくてもきちんと生きていけるように、
困った人たちがきちんと再生する道を選べるように、
福祉や社会はどうあるべきなのか。限られた資源の中で何に投資すべきなのか。
私達はもっと自分以外のことにも目を向けて考えなければと思いました。
そして役者3人、みんないいキャラしてます。。
特に上2人は本当に堪りません。。。
2人の謎のお風呂シーンは意味不明で可愛過ぎて笑っちゃいました。
期待度○鑑賞後の満足度◎ 佳作といって良いと思う。現代の都会の闇・暗部で跑く若者達の姿。そこに差す一筋の光を思わせるラストが爽やか。
愚か者の身分(映画の記憶2025/11/3)
歌舞伎町はだれのことも、拒まない、咎めない、救わない
SNSで女性を装い、言葉巧みに身寄りのない男性たち相手に個人情報を引き出し、戸籍売買を日々行うタクヤ(北村匠海)とマモル(林裕太)。彼らは劣悪な環境で育ち、気が付けば闇バイトを行う組織の手先になっていた。
闇ビジネスに手を染めているとはいえ、時にはバカ騒ぎもする二人は、ごく普通の若者であり、いつも一緒だった。タクヤは、闇ビジネスの世界に入るきっかけとなった兄貴的存在の梶谷(綾野剛)の手を借り、マモルと共にこの世界から抜け出そうとするが──(公式サイトより)。
生い立ちに難があり、ヤクザ稼業や半グレ、裏社会で生きる人間がそのコミュニティの中で疑似兄弟、疑似家族としてつかの間の安らぎを享受する、古今東西(特に日本、韓国、中国に多い気がする)にある王道ストーリー。主演の北村匠海の誕生日に劇場鑑賞。ハッピーバースデー。
歌舞伎町は、はした金をつかんだ輩が奇声を発して走り回ろうが、0時過ぎにカレーを食いに出ようが、工事用のカラーコーンを蹴飛ばそうが、かれらを咎めない、拒まない、救わない。酔客を飲み込む賑やかなネオン街のすぐ側に、金と欲望が至上の価値観である漆黒の世界が併存しており、巧妙な撒き餌に食いついてしまうと、どこまでも堕ちていく、否、墜ちざるを得なくなる。
社会的な無理解や劣悪な家庭環境ゆえに、裏家業の入り口に立つマモルを演じた林裕太がとても良い。怯えたような、相手の心根を探るような眼、歌舞伎町で精一杯粋がって見せつつ僅かな違和感を宿した表情など、どれをとってもマモルに相応しかった。本作では北村匠海の隠しきれない人の好さがにじみ出てしまい、闇ビジネスに手を染めつつある若手としては若干の無理があったように感じたが、梶谷に髪を洗ってもらうシーンは、綾野剛の半ケツサービスショットとともに本作のハイライトであろう。
韓国ノワールを思わせるテーマ設定だっただけに、登場人物それぞれが闇ビジネスを手を染めざるを得なかった生育環境や社会構造、歌舞伎町を象徴するような凄惨な暴力シーンが少し物足りない印象ではあったが、他人様の戸籍を売買していた「愚か者」自身が、自らの身分やアイデンティティを喪失していく物語を端的に言い表しているタイトルが秀逸。
3人の若者たちにとことん感情移入!
えっ、ここで終わるの?と、この先の展開を考えながらみていた私と友達は、顔を見合わせちゃいました。
でもここで終わるからこそ、この若者たちの将来に、見ている私たちが希望を感じられるんじゃないかなと思います。
見た人ひとりひとりが、この後のストーリーをそれぞれの胸に描けるような、いいエンディングです。
それにしても、出てくる人みんな怖すぎる。
血や怒号や暴力よりも怖いのが、人を傷つけることに何の痛みもためらいも感じない人から滲み出てくる怖さ。
鼻をかむような軽さで人を殺せる人が、その辺に普通にいる怖さ。
対照的に、闇バイトから次第に深みにはまっていく若者たちは、切り捨てようと思っても、どうしても兄弟分を見捨てられない。
3人の若者が、裏社会の手から逃げ切って、自分なりの幸せをいつかつかめるようにと、祈らずにはいられないです。
綾野剛と言う役者に脱帽の一言_(_^_)_
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